戯れ言たれる侏儒
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第18回日本心血管画像動態学会(会長=三重大学病院画像診断科・武田寛教授)の合同シンポジウム「心血管画像診断法の予後評 価における役割」(座長=三重大学病院画像診断科・佐久間肇・准教授,東京医科大学第二内科・山科章主任教授)

MDCTによる不安定プラークの診断
特徴なくても破裂の可能性

高瀬クリニック(群馬県)循環器科の近藤武氏らは,急性冠症候群(ACS)発症前に撮影されたMDCTによる冠動脈を検討し,不安定プラークの特徴を備えていないプラークが6か月後に破綻した1例を提示し,現段階ではどのプラークが破綻するか予測することは困難であると報告した。

CT画像は病理像と一致
不安定プラークの病理像は,血管の外径が大きく(positive remodeling),壊死性コア(断面積の25%以上)やプラーク自体が大きい(血管内腔断面積の50%以上)。
また,血管壁に入り込んでいるvasa vasorumという細い栄養血管に富み,2mm前後の小さな石灰化を伴う。
 
また,不安定プラークは男性で1例当たり3個程度見られ,その好発部位は左前下行枝(LAD)の6番に圧倒的に多く,そのほか右冠動脈の1番,回旋枝の11番に多く,末梢血管や左冠動脈主幹部(LMT)は比較的少ない。
不安定プラークは被膜の破綻,血栓形成,血栓器質化による被膜の肥厚を繰り返すことで内腔の狭窄はjump up(急激に狭窄)する。
しかし,近藤氏は時には血栓が内腔を埋め尽くし心筋梗塞を起こすと説明した。

CTでこれら不安定プラークがどう見えるかについて,同氏はACSで,直ちにPCIが行われず,CT検査が実施された症例のCT画像を示し,
(1)positive remodeling
(2)小さな石灰化
(3)黒く見えるソフトプラーク
―など病理像と一致することを指摘した。
ACS発症6か月前と1年前にCT検査が行われていた3例の冠動脈評価の結果,2例は不安定プラークの特徴を備えていたが,他の1例では数個のプラークが見られたものの,破綻したのは必ずしも大きなソフトプラークではなかった)。


以上から,同氏は「ACSの重大な原因となる不安定プラークについて,後ろ向きの検討では,
(1)positive remodeling
(2)ソフトプラーク
(3)小さな石灰化
―などの特徴がわかっているものの,われわれのクリニックの前向きの検討では必ずしもこれらの特徴を備えていなくてもプラーク破裂が起こったので,今後は多施設共同研究によるさらなる検討が必要」と結んだ。
 
MDCTによる不安定プラークの診断
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M41160421&year=2008
出典 Medical Tribune 2008.4.17
版権 メディカル・トリビューン社

 

ピカソ  リトグラフ(人物)
http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w22750690

<参考サイト>

専門医の期待に応える64列MDCTの高画質
http://blog.m3.com/reed/20070930/1
 

不安定プラーク
http://blog.m3.com/reed/20070921/1
 

予防的PCIの多用に厳しい批判
http://blog.m3.com/reed/20080323/1

Acute Coronary Syndrome (ACS)
予後のカギ握るプラークの型
http://www.mochida.co.jp/dis/jelis/jlnwepm3.html
プラークが明らかな破裂をしないのに冠動脈に高度の狭窄が生じ、血栓が形成される例 がみられる。

プラークの安定化および不安定化に
関わる単球の機能
http://www.kessen-junkan.com/2007031501/Q01.pdf
不安定プラークは,脂質を多く含み,線維性被膜が薄く,炎症細胞の浸潤が多く,血管平滑筋細胞やコラーゲンの少ないプラークとされている。
さらに不安定プラークは,薄い線維性被膜と拡大した脂質コアを有する偏心性病変,アポトーシスに陥ったマクロファージや血管平滑筋細胞からなる壊死性コア(necrotic core)を持つ。
 
病理からみた急性冠症候群
http://www.e-clinician.net/vol47/no489/pdf/sp_489_07.pdf

 

血管内プラークイメージングを用いた
不安定プラークに対する治療戦略
- その現状と未来展望 -
http://www.livalo.com/b/pdf/extract_060926.pdf
プラークイメージングの時代が到来した。血管内エコー法、血管内視鏡、OCT、MDCT、MRIなど、ありとあらゆる物理媒
体を用いて、プラークからの情報を得ようとする試みがなされている。その中で、いかにプラークの不安定性を評価し、その経時的変化を追うことができるかどうかが一つのメインテーマとなっている。

 

不安定プラークと心筋梗塞
http://tomochans.exblog.jp/5185998/

 

CTで冠動脈壁を見る-不安定プラークの診断
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamph/pamph_64/panfu64_08.html
CTAには、カテーテル法ではわからない冠動脈の異常が診断できるかもしれない、という期待もあります。
最近、冠動脈壁が注目される背景には、心筋梗塞の起こりかたについての考え方の変化があります。
昔は、心筋梗塞は冠動脈の動脈硬化が進んで狭窄が強くなり、そのなれの果てに起きるものと考えられていました。
もちろんそういった場合もあるのですが、最近では、まだ狭窄が軽いうちに脂質を含む軟らかい動脈硬化プラークが破綻して血栓ができ、それが冠動脈を閉塞して梗塞を引き起こすほうがずっと多いことがわかってきました。
そこで、このような破綻しやすい「不安定プラーク」を前もって見つけることができれば、心筋梗塞の発症予防につながる可能性があります。CTで脂肪は黒く見えるので、プラークの大きさだけでなく、中の性状もわかるのではないか、と期待されていて、CTAによる不安定プラーク診断の研究が進められています。

 

他に
「井蛙内科/開業医診療録」 
http://wellfrog.exblog.jp/ 
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)                 があります。

 

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