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心房細動は加齢とともに有病率が増加します。
諸外国に比較して我が国での発生頻度は低いといわれています。
しかし、心房細動は生命予後にも影響し,疫学的調査では心房細動があると全死亡の危険が約 1.5~2倍となるといわれており、その発生予防はきわめて重要です。
ARBやACE 阻害薬が心房細動の発生予防に有効であることは広く知られているところです。
コレステロール低下剤のスタチンについても、その効果があるという報告がみられます。
果たしてどこまで確立された考えなのでしょうか。
スタチンの種類によるのでしょうか。
ARBやACE 阻害との併用で相乗・相加効果が期待できるのでしょうか。
手元に論文がないため十分深くは勉強できませんでした。
高脂血症の治療により不整脈も改善
http://tomochans.exblog.jp/3378958
Atorvastatin for Reduction of MYocardial Dysrrhythmia After cardiac surgery(ARMYDA-3)試験
ARMYDA-3
http://www.ebm-library.jp/circ/doc/html/c2002551.html
アトルバスタチンが心房細動(AF)の発症を低下させるかという試験の目的は興味深い。
これまで観察研究でスタチン系薬剤のAF予防効果が報告されてきた。
今回初めて,ランダム化比較試験でアトルバスタチンが待機的心臓手術後のAF発症を減少させることが示された。
症例数は両群合わせて200症例と小規模で,アトルバスタチン40mgと高用量,待機的心臓手術患者という特殊な状況下でのエビデンスであることは指摘されるべきである。
スタチン系薬剤によるAF予防が今後どの程度まで治療選択として適応範囲を広げられるか,また用量に伴う安全性はどうかに関心がもたれる。
脂質降下薬は左室機能障害の患者において心房細動の罹患率を減少させることができるか?
http://www.natureasiapacific.com/japan/ncp/ncpcardio/pp/0701/1.php
結論;
左室収縮機能障害のある患者において、脂質降下薬を服用している患者では薬物療法を受けていない患者より心房細動の罹患率が有意に少ない。
ACE阻害薬、ARB、β遮断薬による治療を受けている患者では、脂質降下薬ほど明白でない心房細動の減少が報告された。
(ACE阻害薬、ARBよりスタチンが有効であると言い切っています。また、この研究に関する詳しい解説がついています)
今後望まれるスタチンを考える
http://www.livalo.com/m/04/index.htm
今まであまり注目されてきませんでしたが、ここ数年の間に、スタチンが虚血再灌流性の致死的な心室性不整脈の発生頻度を40%程度下げるなど、標準的な抗不整脈薬に匹敵する作用が報告されています。
また、最近特に注目されているのが心房細動に対する作用です。日本は高齢社会を迎え、心房細動による脳塞栓などが大きな問題となっています。
今までは、リモデリングが起こったイオンチャネルをターゲットとした薬を使って不整脈を治療してきました。
これを「ダウンストリームの治療」と呼びますが、この治療の限界がだんだん見えてきたため、リモデリングが起こる上流の治療、「アップストリームの治療」をした方がよいのではないか、といわれています。
ピタバスタチンを始め、各スタチンでリモデリングに対する効果が報告されていますので、スタチンの作用はアップストリームの治療につながるのではないかと期待しています。

モヌレ リト『南仏 カマルグ』
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v46128765?u=;artfolio11
以下はARBと心房細動関連です。
心房細動を巡る最近の話題
http://www.shiga-med.ac.jp/education/ejournal/contrib/19_horie.pdf
最近、このような心房リモデリングを阻止するupstream治療薬としてARBが注目されています。
従来の抗不整脈薬やβブロッカーが、現に起こっている不整脈を停止したり、その症状を軽減する、いわゆるdownstream治療薬であるのに対してARBは不整脈の原因となる素地(substrate)の発生を予防する、いわゆるupstream治療薬となり得ます。
最初に、ARBが心房細動の再発予防に働くことを示したのは、スペインのMadridらです。
かれらは、心房細動の除細動後の再発予防薬として、ヨーロッパで広く使用されているアミオダロンとこれに加えてARBのイルベサルタンを投与する2群に分けて、再発率を観察しています。
興味深いことに、併用群において有意に再発が少なく、さらに、その効果は、除細動後の数週間で顕著です。
ブロプレスによる慢性心不全患者における
心房細動の発症抑制について
~CHARM試験の追加解析結果の発表~
http://www.takeda.co.jp/press/article_1249.html
医学雑誌American Heart Journal2006年7月号において、ブロプレス(一般名:カンデサルタン)が慢性心不全患者の心房細動の新規発症を有意に抑制するというサブ解析データが発表されました。
このデータは慢性心不全患者を対象にしたCHARM試験の追加解析結果として発表されたものです。
この解析では、ブロプレスがアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)として初めて、既存の心不全治療薬への追加投与により、左心室収縮機能の状態に関わらず広範囲の心不全患者において、心房細動の新規発症率を有意に低下させることが示されました。
バルサルタンが高血圧患者の心房細動の一次予防に有用
VALUE試験のサブ解析より
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/ish2006/200610/501671.html
ハイリスク高血圧患者を対象としたVALUE試験のサブ解析において、バルサルタン群の新規心房細動発症率がアムロジピン群に比べて有意に低かったことが判明した。
不整脈薬物療法の展望
http://www.jhf.or.jp/mediaWS/6th/index02.htm
2005年に報告されたVal-HeFT試験では、洞調律の心不全患者に降圧薬であるアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を投与し、心房細動がどの程度発症するかを調べた。
その結果、ARBを投与した人の方が心房細動になりにくいという結果が出た。これと同様の結果はいくつか報告されており、それによって、現在では不整脈が起きる前の、ずっと上流を治療するという「不整脈を起こさせない治療」に目が向けられている
降圧効果に加えて、なぜRA系の抑制が必要か?
http://info.medical.nikkeibp.co.jp/cj/meeting02.html
心房細動の発症,そして慢性化には,RA系の活性化が深く関与しています。一方,心房細動の新規発症は,ARBの投与により抑制されることが報告されています。
他に
「井蛙内科/開業医診療録」
http://wellfrog.exblog.jp/
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
があります。
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