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心臓外科手術にもロボットが使われるようになって来ています。
ロボットという言葉の響きからは、術者の代わりに手術をしてくれるようなイメージですが、今のところ「手術支援」をしてくれるだけのようです。
ロボット
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88
(ウイキペディアでのロボットの定義です)
全例良好に経過し5日で退院例も
金沢大学大学院心肺病態制御学(渡邊剛教授)と東京医科大学心臓外科
(同教授兼任)の研究グループは,手術支援ロボットda Vinci Surgical System(以下,da Vinci)を用いた冠動脈バイパス術(CABG)を2007年 8月までに 6 例に実施。全例で良好な術後経過が得られたことを同学会で明らかにした。
ITA剥離30分,術創最大13cm
同グループは1999年,世界に先駆けて,閉鎖胸腔内での完全内視鏡下心拍動下CABG(BeTEC)の臨床応用に成功。
2004年からは,より高い精度,安全性を求めてオリンパス社と共同開発した 3 次元内視鏡システムによるCABGを行ってきた。
さらに,da VinciによるCABGも2006年から開始した。
報告を行った東京医科大学の西田聡講師(現・金沢大学)によると,da Vinciを用いたCABGは,分離換気とした後,第 2,4,6 肋間に小切開創を設け,中央の孔からカメラ,左右の孔から電気メスと把持鉗子を挿入,内胸動脈(ITA)を剥離する。2006年10月~07年 8 月には 6 例に実施。
全例男性で年齢は26~72歳。
1枝病変 2 例,2 枝病変 1 例,3 枝病変 3 例。
5 例はITA剥離後,ロボット操作を終了し,左または右前小開胸にて直視下,off-pumpでグラフト吻合(図 )。

ほか 1 例(左前下行枝 1 枝病変)は完全内視鏡下,off-pumpで吻合を行った。
バイパス数は前半の3 例が4 本,後半は 1 本 2 例,2 本1 例。
ITA剥離時間は左右とも約30分( 4 例で両側剥離)。手術時間は283~358分(平均 5 時間17分)。
手術創は3.5~13cmと小さかった。
いずれの症例も術後経過は良好で,特に完全内視鏡手術の症例は第5 病日に軽快退院となった
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M4107141&year=2008
Medical Tribune2008.2.14
版権 メディカル・トリビュン社
「da Vinci(R) Surgical System(ダ・ビンチ・サージカルシステム)」向けに
「3D/2D映像システム」を開発
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2003b/nr031021isij.cfm
手術支援ロボット
http://www.japsam.or.jp/japsam/jigyo/robo01.pdf
金沢大学心肺・総合外科
http://www.kanazawaheart.jp/kenkyu/kenkyu1/index1.html
手術の低侵襲下への取り組みとして,本邦初の3D内視鏡システムを使用した完全内視鏡下冠動脈バイパス術(Beating Totally Endoscopic CABG:BeTEC)や硬膜外麻酔を使用した覚醒下冠動脈バイパス術(Awake OPCAB:AOCAB)を臨床報告しています。
大阪けいさつ病院 心臓血管外科
http://www.oph.gr.jp/pub/consultation/heartsurgery/index.html
ロボット支援内視鏡下心臓手術
湾岸戦争やイラク戦争などアメリカ本土から遠く離れたアラビアの砂漠の真ん中で傷ついて手術が必要になった兵士の手術を、アメリカにいる優秀な外科医がわざわざアラビアの砂漠まで出向いて行わなくても済むように、テレビ電話と衛星通信回線で結ばれた遠隔操作の手術ロボットを用いて治療できないかとアメリカ陸軍の依頼で研究が始まったのがロボット手術です。
現在アメリカ製の遠隔手術システムが2社で開発され、日本にも各々数台導入され稼動しています。
大阪大学心臓血管外科では早くからこのうちのコンピューターモーション社の手術支援ロボットシステム:ダビンチを導入して、内視鏡下に心臓手術を行うプロジェクトを進めてきました。
大阪警察病院でもこのダビンチロボットシステムの一部である、音声認識内視鏡保持ロボットシステム:イソップ3000を用いた内視鏡補助下小切開低侵襲心臓手術を行っており、若い女性の心臓手術を対象に行なっております。
心臓ロボット手術 武田病院
http://health-info.jp/medical/disease/23b.htm
ロボットは、米国のダビンチとゼウスの2種類があります。
心臓ロボット手術の歴史は浅く、1990年代後半に臨床応用されるようになり、Boydらが1999年11月にゼウスを用いて世界初の完全内視鏡下人工心肺非使用冠動脈バイパス術を行いました。
その後米国やドイツを中心に3000例以上の心臓手術に臨床応用がなされており、手術も冠動脈バイパス術に限らず、弁膜症や不整脈手術など多岐にわたっています。
しかしながら、ゼウスにしてもダビンチにしても、人間の手と同じようには動きません。
また、基本的には2本のロボットの手しか使えないので手術操作に制限があります。
さらに、ロボットシステムは目が飛び出るくらい高価なため普及を鈍らせています。
現在、我々は一番大事な冠動脈吻合は手で直接縫っていますが、これをロボットで行うのは至難の業で、手術時間は長くかかります。
それが自由にできるにはロボットが更に改良される必要があり、数年はかかるように思います。
ロボット臨床応用はFDAの認可が難しいアメリカよりもヨーロッパが先を進んでおり、残念ながら日本はかなり遅れをとっています。
これは心臓手術をする施設が多い割に各施設の症例数が少ない日本の現状とも関連しています。
また、前立腺癌に対する腹腔鏡手術や腹腔鏡下副腎手術などの医療事故報道からもわかるように、低侵襲の最新手術がイコール安全なものでなく、安易な手術選択や未熟な技術が不幸な結果を招いているのも事実です。
新しい技術に取り組む場合、患者への正確なインフォームドコンセント、人として間違ってないか自省できる倫理観、そして引き返す勇気と臨床判断能力が不可欠と考えます。
私どもは日本の心臓ロボット手術をリードしているグループの一つですが、常にこの事を肝に銘じて今後とも取り組んでいきたいと思っています。
ロボット手術の導入、実用化をめざして
http://www.takedahp.or.jp/TOPICNEWS/MOREOLD/20020901.html
(2002年武田病院 心臓血管外科部長・山中一朗先生によるロボット手術の説明です)
ロボット手術と言えば、まるで人間の代わりにロボット外科医が手術をしてくれる様な印象がありますが、実際には内視鏡カメラをみながら、遠隔操作で手術を行うことで、内視鏡下手術支援ロボットというのが正確です。
現在、米国のIntuitive Surgical社のダビンチと米国のComputer Motion社のゼウスの2種類の手術支援ロボットがあります。
1999年11月にゼウスを用いて世界初の完全内視鏡下人工心肺非使用冠動脈バイパス術をBoydらが行いました。
その後、米国やドイツを中心に3000例以上の心臓手術に臨床応用がなされています。
私は今年の1月にアメリカで行われた心臓血管外科の学会場で展示してあったゼウスを長時間操作しましたが、その性能のすごさに驚きました。
また、フロリダ・ クリーブランドクリニックで、前述したBoydに会い、親しく話をする機会を得て、武田病院でも臨床応用が可能であると確信しました。
日本でも既に大学と一般病院合わせて数施設でロボットは購入され、臨床応用されていますが、日常の心臓外科診療での使用には至っていません。
このような世界、日本の現状をふまえて、武田病院にロボット手術を導入することを提案したところ、手術支援ロボット『ゼウス』を購入していただくことになりました。
心臓血管外科診療で内視鏡を用いることがほとんどないため、直ぐに臨床に使用することには問題があり、この夏は、Computer Motion社の研修プログラムを受講したり、豚の動物実験を繰り返しました。
秋には、手術支援ロボット『ゼウス』の一部である音声認識装置イソップを用いたEND ACABG(内視鏡下非侵襲冠動脈バイパス術)を行う予定です。
その詳細については、実施後あらためてご報告したいと思いますが、END ACABGが軌道に乗った段階でゼウスによる心臓手術へと移行していく方針です。
武田病院グループ:メディア登場
http://www.takedahp.or.jp/MEDIA/RADIO/KBS/2003/KBS_0130.html
(一般向けの分かりやすい解説です)
世界で初めて自律ロボットによる心臓手術
http://www.thepath.jp/archives/2006/05/21/first_autonomous_cardiac_surge.html
<コメント>
回旋枝などの心臓裏面の手術も容易に出来るのでしょうか。
そして「自律ロボット」というのもすごいと思いました。
この「自律ロボット」は自動車製造などでの「ロボット」に近いものと思われます。
ロールスロイスなどのハンドメイド(?)とロボットを使った量産車。
以前から後者の方が完成度が高いと思っていました。
少なくとも品質管理面からは上と思います。
はたして心臓手術の「自律ロボット」はどうなのでしょうか。
他に
「井蛙内科/開業医診療録」
http://wellfrog.exblog.jp/
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
があります。
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