戯れ言たれる侏儒
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定期的な絶食と冠動脈疾患

 (AHA2007 オーランド)
定期的な絶食の習慣がある人は、冠動脈疾患(CAD)の発症リスクがほぼ4割少ない可能性があることが、米国における調査で明らかになった。
米ユタ大学医療情報学科助教授のBenjamin Horne氏が、米国心臓協会・学術集会のポスターセッションで11月6日(2007年)に発表した。

研究グループは、CAD死亡率が低いことが知られているモルモン教徒(末日聖徒イエス・キリスト教会信者)に断食の習慣があることに着目した。
モルモン教徒は、禁酒・禁煙をはじめ、厳しい戒律を守ることで知られている。
CAD死亡率が低いことは1970年代から報告されているが、主として禁煙の影響とされ、それ以外の要因については不明だった。

そこでHorne氏らは2つの調査を実施した。
まず、ユタ州を含む地域の循環器研究レジストリ(Intermountain Heart Collaborative Registry)において、1994~2002年にかけて、冠動脈疾患あり、または健常者として登録した4629人を対象に、宗教について確認した。

これとは別に、2004~2006年に冠動脈造影を受けた515人に対して、絶食、飲酒、喫煙、宗教的活動へのかかわりについて調査した。

第1の調査では、4629人中、モルモン教徒(の宗教的志向を持つ者)が3162人にのぼった。
その他の者(n=1467)と比較すると、モルモン教徒ではCAD発症者の比率が66% vs 61%と有意に低かった。
性、年齢、喫煙、高血圧などを調整後のオッズ比は00.81で、モルモン教徒のCAD発症リスクが約2割、有意に低いことが示された(p=0.009)。

ベースラインにおける2群の古典的リスクを比較すると、モルモン教徒では、たしかに喫煙者が大幅に少なかった(12% vs 31%、p<0.0001)。
このほか、高脂血症も少なかった(41% vs 46%、p=0.008)が、BMIはわずかに高く(29.9 vs 29.4、p=0.007)、平均年齢も有意に高かった(64.5歳 vs 61.5歳)。
糖尿病、高血圧、CADの家族歴には有意差はみられなかった。

一方、第2の調査は、絶食習慣とCADの関連に焦点を当てた。絶食習慣がある群のCAD発症者は59%だったのに対し、絶食習慣なし群は67%で、調整後のオッズ比は0.61と、絶食習慣のある人ではCAD発症は約4割少なかった。

これらの結果からHorne氏らは、禁煙だけでなく絶食習慣にCADリスクを下げる可能性があるか、あるいは絶食と他の好ましい生活習慣に関連性がある可能性を指摘した。
モルモン教徒の断食は月1回程度とされ、慢性的な飢餓状態をもたらすものではない。
同氏は、「小食、あるいはカロリー制限を含めて絶食習慣の意義について検討していきたい」としていた。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/aha2007/200711/504698.html

三塩清巳  「ばら」 油彩4号
http://page14.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s84863122

絶食療法
http://tomochans.exblog.jp/6570376
(「東可児第13同盟」という循環器専門医のブログです)

<参考1>

ユタ州の人口の約7割はモルモン教徒であるといわれています。

<参考2>

専門家らによれば、絶食によってカロリーが不足すると、食べ物に代わるエネルギー源として、体内に蓄えられた糖質や脂肪が分解、消費される。
脂肪がたまりにくくなれば、動脈硬化の予防に役立つと考えられる。
ただ、糖尿病患者やダイエット中の人が食事を抜くと悪化する危険性があるため、十分な注意が必要だという。

 

<コメント1>
断食といえばイスラムのラマダーンを誰でも思い浮かべます。
この場合は「食い溜め」をするようなので事情がちょっと違います。
モルモンの場合の断食は具体的にはどんなのでしょうか。
実際に患者さんに勧めるのは根拠も足りないような気もします。
そして月1回程度の断食がそんなに効果があるというのも疑問です。

話題提供にはいいかも知れませんが。
医学的に飢餓状態が1日以上続くのは決していいとは思えません。
発表者自身もモルモン教徒のような気もしてしまいます。

<コメント2
「粗食」と「素食」
「粗食」よりも栄養のバランスが良い『素食』。
沖縄県の長寿の方々が実行している食生活です。

「粗食」はエネルギーの摂取量を減らすこと。
素食は贅沢ではないが栄養のバランスが良く体にとっていい
食材を食すること。

沖縄ですぐれた素食の食材として使われるものは、
   豚肉・海草・野草・沖縄豆腐
さらに他の長寿の秘訣とは、
    「食事の工夫」 
    「腹八分目」    
    「三食きちんと食べる」
    「好き嫌いがない」  
ということも一般的にいわれていることで断食が本当にいいとは思えませんが、素食の心がけは常日頃大切ということでしょうか。
食事でなく飲酒のことでちょっと違うかも知れませんが、私個人は休肝日を週4日作っています。
飲酒日は休肝日の分まで飲んでしまうので結局、休肝日の効果はありません。
ところで開業医も「かかりつけ医」や「24時間診察応需」を押し付けられそうな勢いです。
そうなったら飲酒も外出もできません。
その時には医者を辞めることも真剣に考えています。
「人間」を止めてまで医療を続けるつもりはありません。

ラマダーンの断食
http://islam3.hp.infoseek.co.jp/study/ramadan.htm
ラマダーン
http://ja.wikipedia.org/wiki/繝ゥ繝槭ム繝ウ
ラマダン中は日が沈んでいる間に食い溜めをするため(そのために、日が出ていない時刻に人を起こす者が巡回している事さえある)夜食が盛大になり通常より食糧品の売れ行きが良くなったり、太る人が多くなるといわれる

 

他に
「井蛙内科/開業医診療録」 
http://wellfrog.exblog.jp/ 
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
があります。

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