戯れ言たれる侏儒
Profile

ブログ内検索

カレンダー

<< 2008/02 >>
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29

新着コメント

新着トラックバック

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

最近のMedical Tribuneで大豆イソフラボンがとりあげられていました。
きょうはこのイソフラボンで勉強しました。

さて循環器を専門とする方でも、若い先生方は「家森幸男」先生のお名前はご存知ないかも知れません。
しかしある年齢以上、特に高血圧に興味を持たれた方でこのお名前を知らない先生はおみえにならないはずです。
この家森先生が書かれたある単行本の内容の一部を別のブログで以前に紹介させていただきました。
長寿と食事との関係を世界規模で研究した成果が書かれています。
その中で大豆イソフラボンに関連した部分は以下のごとくです。

大豆が脳梗塞を予防
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/11/30
沖縄の伝統食のよさをジュースで再現
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/12/08
長寿の青い鳥は日本にいた!
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2007/12/13
日本女性が長寿である理由 その1(1/2)
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2008/01/07
沖縄の食事から学ぶ
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2008/01/15

 (イソフラボン関連サイトを紹介しています)

 

ここからはMedical Tribuneからの紹介です。 

Monthly Article
平均的な大豆イソフラボンにCVDの予防効果
特に閉経後女性で顕著

食事から摂取される大豆イソフラボンが,日本人女性,特に閉経後の女性では脳梗塞・心筋梗塞の発症および死亡リスクを低減させることが,厚生労働省研究班「多目的コホート研究」の成果としてCirculation(2007; 116: 2553-2562)に掲載された。脳梗塞の発症リスクは,1日当たりの大豆イソフラボン摂取量で20mg程度,具体的な食品の量として,豆腐なら3分の 1丁・100g,納豆なら2分の1パック・25g程度でも有意に低下した。日本人の平均的な大豆イソフラボン摂取量も16~22mg/日(2002年国民栄養調査)と同程度だが,諸外国と比べると,中国の7倍,欧米の20~70倍とかなり多い。

食事で無理なく取れる量で効果
「日本人女性では,日常の食事で無理なく取れる量の大豆

イソフラボンで心血管疾患(CVD)の予防効果が期待できる。
大豆イソフラボンは植物エストロゲンの1つで,効力はエスト
ロゲンの1,000分の1程度とされている。閉経後女性では,食事から摂取された大豆イソフラボンがエストロゲン受容体に結合し,ホルモン補充療法のように作用すると考えられる」と,研究グループの国立循環器病センター予防検診部の小久保喜弘医長は話す。また,大豆食品を多く取る人は和食中心の食習慣の恩恵を受け,CVD予防につながったと見ている。
この研究は,1990年に設定した岩手県二戸,秋田県横手,長野県佐久,沖縄県中部の4保健所管内の住民コホートから,脳梗塞,心筋梗塞,癌の既往のない40~59歳の男女4万462人を2002年まで平均12.5年間追跡調査した。ベースライン時と1995年に実施した食事を含む生活習慣に関するアンケートのデータを解析し,大豆食品摂取頻度およびイソフラボンアグリコン摂取量と,脳梗塞・心筋梗塞との関連を検討した。

最多摂取群でCVDリスクを6割低減
Cox比例ハザードモデルによる多変量解析の結果,女性で大豆イソフラボン摂取量はCVD発症と有意に関連しており,摂取量が最多群の最少群に対する脳梗塞リスクは0.35倍,心筋梗塞リスクは0.37倍,両者を合わせたCVDの発症リスクは0.39倍()であった。一方,CVDの死亡リスクは0.87倍であった。


男性では女性のような傾向は見られなかったが,喫煙や飲酒の影響が強いため,大豆摂取の有効性が確認できなかった可能性が考えられるという。小久保医長は,大豆食品には抗酸化作用やコレステロール低下作用を有する多くの物質が含まれており,男女とも毎日の食事に少量ずつでも取り入れることを推奨している。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?id=M41041031&year=2008
出典 Medical Tribune2008.1.24
版権 メディカル・トリビューン社

ヤマガタ 「雨煙るパリ」 シルクスクリーン
http://page12.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p101003396 

 

Monthly Article
大豆食品が日本人女性CVD予防に有効な可能性
イソフラボン摂取は食事から

国立循環器病センター予防検診部の小久保嘉弘医長らは,1990年に開始された多目的コホート研究の成果として,食事から摂取される大豆イソフラボンが,日本人女性,特に閉経後女性で心血管疾患(CVD)を予防する可能性があることを見出した。注目されるのは,昔から大豆食品を多く取ってきた日本人にとって,日常の食事で無理なく取れる量でCVD予防効果が期待できることが,大規模前向き研究で初めて示された点だ。イソフラボンのサプリメントに関心を向ける患者に対して,まず食事からの摂取を助言する根拠としても重要なことから,生活習慣病外来や特定保健指導に関連する知見として押さえておきたい。

大豆のCVD予防効果を初めて証明
大豆イソフラボンは,大豆を原料とする食品のほとんどに含まれるフラボノイドの一種で,みそや納豆などの大豆発酵食品中には非配糖体(アグリコン)が多く含まれるが,そのほかの大豆食品中には配糖体として含まれ,生体内で腸内細菌などにより大豆イソフラボンアグリコンに変換された後,吸収される。
エストロゲン類似物質であるが,大豆イソフラボンアグリコンに変換されて初めてエストロゲン受容体に結合し,種々の作用を発現する。

これまでに,大豆イソフラボンは閉経後女性の乳癌や骨密
度低下に対する予防効果が示されている。
循環器疾患については,1995年にAndersonらのメタ解析で脂質異常症への有効性(トリグリセライド低下,総コレステロール低下,HDLコレステロール上昇)が報告された( NEJM 1995; 333: 276-282)が,CVDの発症予防に役立つかどうかは検証されていなかった。
今回,大豆イソフラボン摂取の有効性についてCVD発症・死亡をエンドポイントとした初の大規模前向き研究において,日本人女性で食事からの大豆イソフラボン摂取量とCVDリスクが負の相関を示すことが明らかにされたことは意義深い。

この研究では,40~59歳の住民男女4万462人を1990~2002年に追跡調査した。
1995年にベースライン時と同様の詳細なアンケートを実施し,データの経時的変化を補正する解析手法を用いた。
例えば,喫煙歴について90年時点で「喫煙している」とした人が95年までに「禁煙した」場合,95 年以降の追跡期間は「禁煙した」とデータを変更して解析した。

その結果,平均12.5年後まで(50万3,998人・年)の追跡期間中に,587例が脳梗塞を,308例が心筋梗塞を新規に発症し,CVD(脳梗塞+心筋梗塞)による死亡が232例認められた。
大豆食品(大豆,豆腐,油揚げ,納豆など)の摂取頻度とCVD発症との関連を検討すると,女性では大豆を週5 日以上摂取する群は週0~2日摂取する群に比べて,脳梗塞リスクが0.64倍,心筋梗塞リスクが0.55倍,両者を合わせたCVD発症リスクが0.71倍に低下した。
CVDの死亡リスクについても,女性では,大豆を週5日以上摂取する群は週0~2日摂取する群に比べて,脳梗塞の死亡リスクが0.31倍に低下した。

みそ汁,インゲンなどそのほかの豆類の摂取量についても,CVDリスクとの間に同様の弱い相関傾向が見られた。
一方,男性では同様のCVD予防効果は認められなかった。

閉経後に顕著な効果
また,女性をベースライン時に閉経前か閉経後かで2群に分け,1日当たりの大豆イソフラボンアグリコン摂取量を算出し,多い順に5分位に分けて検討した。その結果,閉経後女性では,大豆イソフラボン摂取量が多いほどCVDリスクが低く,摂取量が最多群(平均45.2mg/日)は最少群(平均 10.6mg/日)の0.25倍と大幅に低下した。閉経と大豆イソフラボン摂取量の相互作用には有意差が認められ,閉経後にCVD予防効果が増強されることが示された(P=0.046)。

ベースライン時に閉経前だった女性では,大豆イソフラボン摂取による明らかなCVDリスク低下は認められなかったが,小久保医長は,解析時の年齢層が 50~60歳代であったため,CVDの発症・死亡数が少ないことが影響したと見ている。
男性における大豆イソフラボン摂取の有効性はあらためて検証されるべきとしており,今後の研究が待たれる。

塩分を控えて大豆食品を活用
今回の結果を受け,臨床で大豆食品の摂取方法をどのように助言すればよいのだろうか。
特に"みそ汁を1日何杯摂取するとよいか"という判断は難しい。
多目的コホート研究で,1日にみそ汁を3杯以上摂取している群は2杯以下の群よりも乳癌発症リスクが低いことが示されていたが,循環器疾患に関連する食事指導としては,塩分量にも留意する必要がある。
そこで,小久保医長は「おいしい普通のみそ汁を1日1杯召し上がってください」と話しているという。
みそ汁は大豆イソフラボンをアグリコンとして最も効率よく摂取でき,野菜や海藻などを一緒に摂取できる利点があるが,1杯で1.2g程度の塩分を摂取するため,やはり血圧への影響を考慮するという。

大豆食品は食物繊維を含み,比較的腹持ちがよく,摂取カロリーや動物性脂肪の制限につながる。具体的には,ハンバーグなどの具に混ぜる,湯豆腐や冷ややっこを取ることで,動物性脂肪の多いおかずを取らないようにする。
外食や社員食堂などを利用する場合も,大豆食品の小鉢を1つ選び,その分ご飯の量や,脂っこいおかずを減らすとよい。
ただし,納豆にかけるしょうゆを残して塩分を減らす,油揚げは油抜きして油脂を減らすなどが留意点という。

大豆食品は大豆イソフラボンの主要な摂取源であり,低脂肪で良質の大豆蛋白,食物繊維,不飽和脂肪酸,ビタミンE,サポニン,レシチンなど抗酸化作用やコレステロール低下作用を有する物質が含まれている。
同医長は「日本人の大豆摂取量は諸外国に比べるとはるかに多く,日常の食事から無理なく取れる量で種々の有効成分の恩恵が受けられる可能性があり,塩分過剰に留意して循環器疾患予防に活用して欲しい。
今後,大豆イソフラボン摂取による心血管事故の再発予防効果を調べる介入研究も課題となるだろう」と述べた。
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/article/view?perpage=1&order=1&page=0&id=M41041091&year=2008

出典 Medical Tribune 2008.1.24
版権 メディカル・トリビューン社

他に
「井蛙内科/開業医診療録」 
http://wellfrog.exblog.jp/ 
ふくろう医者の診察室
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy
(一般の方または患者さん向き)
があります。

 

固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)