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2007/11/12(月)No.C000008のケアネット・コムで勉強しました。
内容は糖尿病患者にはMetsの概念に対する考慮はほとんど要らず、糖尿病および合併する高血圧のコントロールに集中すればよいといった内容です。
日本画 植田一穂「風景」F15号
http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v37857650?u=;ga_vision2004
2型糖尿病患者における大血管および細小血管障害に対するメタボリックシンドロームの影響
― United Kingdom Prospective Diabetes Study (UKPDS) 78
最近のUnited Kingdom Prospective Diabetes Study (UKPDS)の解析から、2型糖尿病患者において、National Cholesterol Education Program Adult Treatment Panel III(NCEP-ATP III)、WHOまたはInternational Diabetes Federation(IDF)の基準により診断したメタボリックシンドロームは、大血管疾患のリスクには関連するが、細小血管障害のリスクには関連しないことが示された。
本研究は、新規2型糖尿病患者5,102例の追跡研究(追跡期間の中央値は10.3年)であるUKPDSのデータを解析した。
食事療法による3ヵ月の導入期間経過後 NCEP-ATP III、WHO、IDF、またはEuropean Group for the Study of Insulin Resistanceの各々の基準に従い、メタボリックシンドロームを診断したところ、その割合は、それぞれ61%、38%、54%、24%であった。
これらの基準によりメタボリックシンドロームと診断された患者では、メタボリックシンドロームのない患者と比較し、心血管疾患のリスクは、それぞれ1.33(95%信頼区間1.14~1.54)、1.45(95%信頼区間1.26~1.66)、1.23(95%信頼区間1.07~1.42)、1.31(95%信頼区間1.10~1.57)倍に増大していたが、細小血管障害のリスクに同程度の増大は認められなかった。
メタボリックシンドロームは肥満を背景に、血圧高値、脂質異常、耐糖能障害からなる複合疾患概念である。
メタボリックシンドロームは高血圧や糖尿病などの診断が確立する前から診断され、強力な高血圧や糖尿病の自体や心血管疾患の発症リスクになることが知られている。
本研究の新規性は、それ自体が強力な心血管リスクである糖尿病がすでに確定している患者において、メタボリックシンドロームがプラスアルファーのリスク増加にどの程度、インパクトを与えるかを明らかにした点にある。
その結果、2型糖尿病患者において、メタボリックシンドロームにより23-45%程度の心血管イベントのリスク増加がみられるが、細小血管障害のリスクにはほとんど関連がなかった。
したがって、糖尿病自体のリスクは、メタボリックシンドロームのリスクをほとんど覆い隠すほど強力なものであることが示唆される。
特に、細小血管合併症のリスクには、糖尿病自体の存在がきわめて重要であることが示唆される。
したがって、糖尿病患者のリスク減少には、細小血管障害に対する血糖コントロールと、大血管疾患に対する血圧コントロールなどの具体的薬物療法がはるかに重要なのであろう。
(自治医科大学 循環器科 教授 苅尾七臣)
http://www.carenet.com/news/cardiology/newsnow/det.php?nws_c=1094
Cull CA et al. Circulation. 2007; 116: 2119-2126.
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