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きょうは心血管患者は高血圧合併の頻度が高いにもかかわらず、血圧コントロールが十分に行われていないというショッキングな研究報告の紹介です。
心血管疾患患者は合併した高血圧のコントロールが不良
心血管疾患(CVD)患者は高血圧の合併率が高いにもかかわらず、血圧コントロールが不良であると、米カリフォルニア大学アーバイン校のグループがArchives of Internal Medicineの12月10/24日号に発表した。
同グループは、2003~04年に行われた米国国民健康栄養調査に参加した18歳以上の成人4,646人のデータを分析。
冠動脈疾患、心不全、脳卒中、慢性腎臓病、末梢動脈疾患、糖尿病を含むCVD患者とこれらがない非CVD患者における高血.圧の有病率、治療率、コントロール率などを評価した。
全体の高血圧有病率は31.4%(1,671人)で、米国の18歳以上の6,050万人が高血圧患者であると推定された。
高血圧有病率は非CVD患者では23.1%、CVD患者では51.8~81.8%であった(P<0.01)。
糖尿病、脳卒中、心不全、冠動脈疾患がある患者は、これらがない患者と比べて高血圧治療率が高かった(83.4~89.3%対66.5%、P<001)。
しかし、治療による血圧コントロール率は23.2~49.3%と不良であった。
CVD患者に合併した高血圧の約3分の2は収縮期高血圧で、収縮期血圧は平均して目標血圧を20mmHg上回っていた。
同グループは「CVD患者では約4人に3人の割合で高血圧の合併が見られる。収縮期高血圧のコントロール不良は、既に高い心血管リスクをさらに高める」と指摘している。
Wong ND,et al. Arch Intem Med 2007;167:2431-2436.
出典 Merdical Tribune 2008.1.3
版権 (株)メディカル トリビューン社
<コメント>
この内容だけからはCVD患者の血圧コントロール不良の理由がはっきり述べられていません。
おそらく文献の考案では触れられていることと思います。
一つ不思議なのは、CVD治療薬は亜硝酸剤やβ遮断剤やCa拮抗剤など降圧効果が期待できる薬剤を処方する場合が多いのに何故血圧コントロールが悪いかです。
私なりに想像するにCKDが合併する頻度が当然高いので非CVDに比較して治療抵抗性の可能性があること、主治医が冠動脈疾患の治療を主体に行って十分血圧コントロールに目をむけないこと、 血圧より脂質異常症の治療を行うこと、
患者の高血圧に対する意識が薄いことなどが考えられます。
いずれにしろ、このような結果があるわけですから、高血圧合併CVD患者を診療する際には肝に銘ずることかと思います。
他に 「井蛙内科/開業医診療録」
http://wellfrog.exblog.jp/ があります。
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