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昨日の
レニン/プロレニン受容体の機能解明に迫る その1(1/3) http://blog.m3.com/reed/20071223/1
の続きです。
座談会
レニン/プロレニン受容体の機能解明に迫る その2
- 臓器保護の新たな視点 -
プロレニンの活性化経路をめぐって
藤田
ところで、通常は不活性状態態にあるプロレニンは、どのようにして活性化されるのですか?
Danser
プロレニンはプロセグメントと呼ばれる形で存在しており、この形では活性部位がカバーされていて不活性です。
しかし、蛋白分I解によりプロセグメントが分解されて活性レ二ンに変換されると考えられていました。
一方、最近、レ二ン/プロレニン受容体がクローニングされ、レ二ンおよびプロレニンが非蛋白分解により受容体と結合するとの報告が出て、非常に話題になりました
(Nguyen G etal. J Clin Invest 2002; 109:1417-1427)。
我々も、プロセグメントは生理的条件下で2%程に非蛋白
分解の経路を介して構造開存が生じるとの成績を得てい
ました。
すなわち、プロレニンは2つの異なった経路から活性化されると考えられています(図1)。
また、プロセグメントはhandle region peptide(HRP)を持っており、プロレニン受容体遮断を考える上で重要になります。
藤田
HRPというのは何ですか?
Danser
本日ご一緒の鈴木先生らがそのペブチド配列を特定したもので、プロレニンがその受容体に結合するのを抑制するデコイペプチドです(図2)。
藤田
蛋白分解と非蛋白分解の2つの経路のいずれにせよ、結局、アンジオテンシン産生を促進させるのですね?
Danser
トランスジェニックラットを用いた我々の検討でも、プロレニン受容体が過剰発現している血管平滑筋では、アンジオテンシンI およびⅡの産生が2~3倍高いとの成績が得られました。
プロレニンは細胞表面において、アンジオテンシンI およびⅡの産生を高めているものと思われます(図3)。

市原
図3にあるアンジオテンシノーゲンはどこ由来なのですか?
Danser
大部分は肝由来ですが、間質液や血液の中にも認められます。
市原
そうだとすると局所においてアンジオテンシノーゲンは組織からも供給されているということですか?
Danser
そうです。
ランゲルドルフ灌流心を使って、我々はそのことを確認しています。
今ご紹介したトランスジェニックラットのデータでは、レニン受容体における血管プロレニンの取り込みが増加していること(図4)、レニン受容体が高血圧の進展に関与していることも示されました(図5)。


またこの実験では、アルドステロンの産生も高まっていました。
アルドステロンのデータについてはどう思われますか?
市原
トランスジェニックラットを用いた我々の検討でも、血漿アルドステロンが高値でしたが、副腎のCYP11B2mRNA量を調べてみても対照と差はなく、その機序を突き止めることができませんでした。
鈴木
副腎のプロレニン受容体の発現状況はどうでしたか?
市原
我々のトランスジェニックラットでは副腎球状層細胞にヒト(プロ)レニン受容体遺伝子が検出されました。
Danser
我々はまだそうしたデータを得てはいません。
興味ある問題です。
Nikkei Medical 2007.12
版権 日経BP社
他に 「井蛙内科/開業医診療録」
http://wellfrog.exblog.jp/ があります。
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