戯れ言たれる侏儒
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Doctors Blog

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降圧剤関連のレニン阻害剤については以前このブログで勉強させていただきました。

組織レニン
http://blog.m3.com/reed/20070914/1        

経口レニン阻害薬アリスキレンhttp://blog.m3.com/reed/20070908/1

 

日経メディカルの最新号で、レニンに関する以下の題の座談会が掲載されていました。

基礎的研究の話が主体なのでかなりアカデミックです。

大規模臨床試験が続いたお口直しにはいいのですが 、なにせアカデミック過ぎて十分理解できません。

 

東山魁夷 湖畔の春  新復刻画  http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v36889793?u=;artfolio11
 

座談会
レニン/プロレニン受容体の機能解明に迫る その1
- 臓器保護の新たな視点 -
レニン系の研究が進むにつれ、レニン/プロレニン受容体の機能が次第に明らかになりつつある。
それに伴いレニン/プロレニン受容体の抑制が高血圧や糖尿病における臓器保護を考えるための新しい視点を提供するに到っている。
そして一方では、レニン阻害薬の開発や臨床応用に拍車がかかっている。
そこでこの分野の第一線で研究を続ける内外の専門家の間で、レニン/プロレニン受容体の新しい知見とその臨床的意義をめぐって話し合っていただいた。
ご出席は東京大学大学院医学系研究科内科学教授の藤田敏郎氏(司会)、オランダ.エラスムスメディカルセンター薬理学教授のAH Jan Danser氏、岐阜大学応用生物科学部生物生産科学講座動物生化学分野教授の鈴木文昭氏、慶応義塾大学医学部抗加齢内分泌学講座講師の市原淳弘氏。

解明進むレニン/プロレーン受容体の局在や機能
藤田

本日は、レニン/プロレニン受容体をめぐる研究の現状や臨床的意義などをめぐって話し合いたいと思います。まず、Danser先生から口火を切っていただけますか。

Danser
プロレニンというのはレニンの不活性前駆体ですが、血漿中の全レニンの70~907%以上がプロレニンであることが分かっています
腎臓癌のために両側の腎摘をした症例ではレニンが血中から完全に消失したので、レニンは腎由来であることは確かです。
しかしプロレニンはかなりの濃度を保っていましたの、30~40%は腎以外からも産生されていることが示唆されました。

藤田
プロレニンは腎以外のどの部位から産生されているのですか?

Danser
副腎・目・精巣・卵巣・胎盤などです。

鈴木
プロレニンはどの臓器で代謝されるのですか?

Danser
我々のデータでは、主に肝で代謝されていました。
しかし、プロレニンからレニンヘの変換の場は腎であると考えられています。

市原 
我々の研究では、腎以外の他の組織での変換は見いだされませんでした。
腎においてのみプロレニンがレニンに変換されていると思います。

鈴木
胎盤にあるプロレニンは、胎芽や血管新生に関わっているのでしょうか?

Danser
詳しいことは分かっていないようですね。
妊娠すると高プロレニンになりますが、大半は何の問題もな
く経過します。
それが何故なのか興味あるところです。

市原
高プロレニン状態によるネガティブフィードバックのために受容体発現が低下し、何の問題も起きないのかも知れませんね。
はっきりしたことは不明ですが…。

Danser
糖尿病患者などのヒトから単離した細胞でプロレニン受容体を測定できないものでしょうか?

市原
ヒトのプロレニン受容体を測定する手段がないので、現伏ではヒトのサンプルを用いることは難しいですね。

鈴木
今ご紹介のあった腎摘後に残っていたプロレニンは心臓や血管などの組織由来のものとは考えられませんか?
心臓のプロレニンのmRNAを測定なさいましたか?

Danser
非常に低値で、機能する濃度ではありませんでした。
いずれにせよ、これまでの我々の研究から、受容体と結合しているのはレニンよりもむしろプロレニンのように思われます。

藤田
プロレニンと糖尿病などとの関連も報告されているようですね。

Danser
糖尿病では、プロレニン値の増加が網膜症の進展と有意に関連することが報告されています。
また、糖尿病では非糖尿病よりも、また、微量アルブミン尿を伴う糖尿病では伴わない糖尿病よりも有意にプロレニン値が高いとの報告もあります(DeniumJ et a. Diabetologial 1999;42:1006-1010)。
ですからプロレニンは、糖尿病などの微小血管障害の優れ
た早期マーカーとなり得る
と考えられます。

Nikkei  Medical  2007.12                 版権  日経BP社 

<参考> 

プロレニンの生化学的研究
http://dspace.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/bitstream/2241/3857/1/A0726.pdf
プロレニンの生化学的研究
http://dspace.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/bitstream/2241/3686/1/B0386.pdf
ラット血漿中におけるプロレニンの存在
http://ci.nii.ac.jp/naid/110000976670
(プロレニンは農学部で今ホットな研究がされているようです。)

<糖尿病合併症>「笑い」に腎症への進行抑える効果
腎臓の働きが悪くなる糖尿病合併症の腎症への進行を笑いが抑える可能性があると、国際科学振興財団バイオ研究所(茨城県つくば市)の研究チームが3日、発表した。

チームは、健常者16人、腎症のない糖尿病患者12人、腎症の糖尿病患者11人の計39人に、吉本興業の協力を得て「ザ・ぼんち」の漫才を40分間観賞してもらい、前後で血液を検査した。

糖尿病患者は、たんぱく質のプロレニンの血中濃度が高くなることが知られており、腎臓の細胞にある受容体とプロレニンが結合すると腎症が進行する。血中濃度を比べたところ、観賞前では健常者の平均が1リットル当たり32.5ナノ(ナノは10億分の1)グラム、腎症のない患者が同93.4ナノグラム、腎症患者が同196.6ナノグラムだったが、観賞後には、腎症のない患者は同60.4ナノグラムに減り、統計的な差が認められた。腎症患者も同166.7ナノグラムと減る傾向があった。

また、腎臓以外の血液中にあるプロレニンと結合する受容体の遺伝子の活動を笑いの前後で比べた結果、健常者はほとんど変わらなかったが、糖尿病患者は遺伝子の働きが約1.5倍、活発になった。同研究所の林隆志主任研究員は「笑いで遺伝子が活発になり、血中の余分なプロレニンが受容体と結びつき濃度が下がるのではないか。笑いが糖尿病合併症への進行を抑制することを示唆している」と話す。毎日新聞 2007年12月3日 20時45分
http://www.mainichi.co.jp/universalon/news/prt/1204m089-400.html
(興味深い研究ですね。)

動物生科学研究室
http://www1.gifu-u.ac.jp/~aob3073/animal_Biochem1.html
腎臓・心臓・松果体
http://www_pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~bioorg/molphys/chap24/chap24.html

他に  「井蛙内科/開業医診療録」 
http://wellfrog.exblog.jp/ があります。

 

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