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腹部大動脈瘤(AAA)のリスクファクターについての研究について勉強してみました。
AAAの原因については今まで意外とわかっていないことが判明しました。
肥満、アディポカイン、および腹部大動脈瘤―Health in Man 試験
腹部大動脈瘤(AAA)は腹部大動脈のアテローム動脈硬化に起因することから、AAAのリスク因子は、閉塞性動脈疾患のリスク因子と同一であると考えられがちであるが、これまで、あまり検討されていない。
例えば、糖尿病は閉塞性動脈疾患のリスク因子であることから、AAAのリスクにもなりそうであるが、これまでの研究では糖尿病はAAAのリスク因子にはなっていない。
本研究では、高齢者男性のAAAリスク因子を検討し、冠動脈疾患、喫煙、ウェスト・ヒップ比、ならびに血清レジスチンレベルが独立したAAAのリスク因子であることを明らかにした。
本研究では、糖尿病に加えて、年齢や高血圧もAAAのリスクにはなっていなかった。
本横断研究は、年齢65~83歳の男性12,203名を対象に、超音波検査法でAAAのスクリーニングを実施したところ、875名にAAA(>30 mm)が検出された。
血清アディポカイン濃度は952人で測定したが、そのうち318名がAAAを有していた。
ウェスト(オッズ比[OR]1.14)、およびウエスト・ヒップ比(OR1.22)は独立してAAAの予測因子であった。
AAAを> 40 mmとした場合、この関連性がより強かった(ウエスト・ヒップ比: OR 1.53)。
血清レジスチン濃度は単独でAAA (OR 1.53) および大動脈径 (β=0.19, p<0.0001) と強い関連性を示した。
これまでの研究では、全身性肥満はAAAのリスクにはなっていなかったが、本研究では、腹囲やウエスト・ヒップ比などの腹部肥満の指標がAAAの独立したリスクとなっていた。 本研究では、血清レジスチン濃度は大動脈径やAAAとの間にアディポカインよりも強い独立した関連がみられたが、その意義は今後検討を要する。
レジスチンは当初、脂肪細胞から分泌されるアディポカインとされていたが、単球やマクロファージからより多く分泌されることが示されている。
さらに、AAA内のマクロファージにレジスチンが存在することが確かめられており、血管平滑筋や内皮細胞機能を修飾することが知れていることから、今後、レジスチンをターゲットとしたAAA治療へ発展する可能性も考えられる。
(自治医科大学 循環器科 教授 苅尾七臣) http://www.carenet.com/news/cardiology/newsnow/det.php?nws_c=1225
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Golledge J et al. Circulation. 2007; 116: 2275-9.
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The hormone resistin links obesity to diabetes
http://npg.nature.com/nature/journal/v409/n6818/abs/409307a0_ja.html
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