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10月23日に
高性能ACEI
http://blog.m3.com/reed/20071023/_ACEI
という内容で書かせていただきました。
この「高性能」
という表現を今まで聞いたことがなかったことと、当日のブログに質問をいただいていたので、早速あるメーカーの学術に問い合わせてみました。
まずは質問(コメント)を紹介します。
「本当に私もARBが過度に評価されているように思います。冠動脈疾患、またCKDのコントロールにもACEIの方がEvidenceが揃っています。
しかし、イミダプリル、キナプリル、トランドラプリル等の「高性能ACEI」がそれ以外のACEIに比して確かに臓器保護に優れるという臨牀データはあるのでしょうか?理論的には、組織親和性が高く、T/P比が長いものの方が良さそうな気はしますが、実際の臨牀でこのあたりの違いはどうなんでしょうか?」
私の返事の要旨
ご指摘の件ですが動物実験は多いかと思いますがACEI間での直接のきちんとした比較はあまりないかも知れません。
一度調べて近々アップさせていただきます。

ピカソ 戦争と平和 1946 http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g56120696
ここからは、某メーカーの学術課からの回答の紹介です。
●「高性能ACEI」という表現は世界的なガイドライン等で認められた基準ではございません。
●しかしながら、ACEI間の比較試験で臨床効果に差があることを示すデータが散見されるため、Dr.Baklisがご講演の中でACEIを分類しております。
●そのBaklis分類に基づき最も性能が良いとされるACEIを「佐藤敦久先生」がご講演などで「高性能ACEI」とお話くださっています。
●しかしながら、Baklis分類におきましても、「高性能ACEI」という表現におきましても、ご講演の中でお話されていることのため、客観的にお示しできる著書等はございません。
●ACEI間に差があることを示唆するデータとして、心筋梗塞後1年間への影響をみた論文があります。
Pilote L.Ann Inyern Med.2004;141:102-112
●塩酸イミダプリル(商品名タナトリル)に関して糖尿病性腎症に対するカプトプリル(商品名カプトリル)と比較したデータがございます。
(JAPAN-IDDM試験 Katayama S.Diabetes Res Clin Prac 2002;55:113)
こちらのデータはカプトリルに比しタナトリルは腎機能改善効果が優れる傾向が見られており、ACEI間の臓器臓器保護効果に差があることが示唆されています。
以上が学術課からの回答です。
迅速で真摯な回答に感謝しています。
担当の方、有り難うございました。
MRという名称、そしてMR試験制度が確立して随分月日がたちました。
先生方で薬剤に関する質問をMRにしても、関連文献のみ後日持参して説明を求めるとシドロモドロといった経験はありませんか?
学術に上げずに自分で処理をしようとするMRが結構いるものです。
きちんとした回答を必要とされる場合は、MRまたはMSを通して是非、「学術課から文書で回答」してもらうように指示されることをお勧めします。
MRの中には自分が「学術課」と勘違いしている方もみえるようですから。
さて最後に、皆さんが多分一番興味をお持ちの「BarkrisのACEIの分類」を紹介させていただきます。
分類1(第1世代)
ACE阻害
降圧
蛋白尿減少
(カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル、フォシノプリル、ペリンドプリル、ラミプリル、ベナゼプリル、トランドラプリル、シラザプリル、キナプリル)
分類2(第2世代)
ACE阻害
降圧
蛋白尿減少
慢性心不全の生存率改善
腎障害進展抑制
(ベナゼプリル、カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル、ラミプリル、トランドラプリル)
分類3(第3世代)
ACE阻害
降圧
蛋白尿減少
慢性心不全の生存率改善
腎障害進展抑制
組織選択性
バイオアベイラビリティ>50%
長時間作用型
肝腎排泄型
(ラミプリル、トランドラプリル、イミダプリル)
他に一般内科を内容としたブログがあります。
井蛙内科開業医/診療録 http://wellfrog.exblog.jp/
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