戯れ言たれる侏儒
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Doctors Blog

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少し前にMDCTによる冠動脈石灰化評価の米国でのトライアルを紹介させていただきました。

エストロゲン療法と冠動脈石灰化
http://blog.m3.com/reed/20070923/1
 

実はMedical Tribune2007.7.26に人間ドックでの同様の発表が掲載されていました。
肺がん検診の際の胸部ヘリカルCTを解析しての研究のようです。(約10%に冠動脈石灰化を検出という結論です。)

        野間仁根       裸婦 水彩画
http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b68884694

さて本邦でも侵襲的な冠動脈造影から64列MDCTに冠動脈病変の評価法が変わる動きがあるようです。
きょうは「第7回日本心血管カテーテル治療学会」の発表を教材にしてみました。

90%以上で診断、治療に役立つ画像
  野崎徳州会病院(大阪府)心臓センター
#1. 最新のソフトウエアで、不整脈症例(期外収縮、心房細動)を含めて十分満足できる冠動脈CT画像が得られる。
#2. プラークの評価でもIVUSに近い情報を得ることができる。
#3. もはやCAGがゴールドスタンダードではない。CTのほうがよほで正しい診断が出来る。

画像改善に伴い月160件まで増加
  CAGは4分の1、PCIは2倍に。
田貫会・高瀬クリニック(群馬県)
#1. CAGは拒否するがCTなら受けたいという患者が増えた。
#2. きれいなCT画像を撮れば、CAGに匹敵あるいはそれ以上の情報を提供してくれる。

最初にCT、異常あればCAG
  小倉記念病院で検査方針を変更
社会保険小倉記念病院(福岡県)
#1. 年間4万件以上のPCI。!!!!!
新患月400例、OCI後の患者が1~2年ごとの約4万人。
(MDCTは1日に15~20件実施という見込みでスタート)
#2. 2007.2冠動脈専用64列MDCTが稼動。
#3. 1日15件、開始後5か月で1200件以上を経験。
#4. 胸痛を訴えて来院する患者には原則として全例施行。
#5. 撮像上の工夫をすればかなり被爆線量を低減できる。
#6. PCI後の定期的な冠動脈CTによるプラーク評価で薬物や生活習慣改善のモチベーションを高めることが可能。
<コメント>
さすが小倉記念病院です。
検査のためのCAGは、これからどんどんMDCTにとってかわっていくのでしょうか。
PCI後のrestudyもCAGからMDCTに変えていくということになるとMDCTは一体何台いることになるのでしょうか?
余計な心配をしてすいません。

MDCTプラーク性状評価とアディポネクチン測定
  不安定プラーク例の診断に有用

 JA広島総合病院循環器内科
#1. ACSのリスクは、冠動脈のリモデリングや石灰化、あるいは不安定化プラークの指標である脂質プールなどが認められる場合に高くなる。
#2. 現在、冠動脈のリモデリングや石灰化はCTで検出できるが、プラークの脂質プールを観察するにはIVUSが必要になる。
#3. 研究の結果、MDCTを用いたプラークのカラー解析により、不安定プラーク(soft plaque,intermediate plaque)を90%近い正診率で検出できることがわかった。
#4. プラークの破綻に対してアディポネクチンは抑制的に働くことが知られている。今回の検討で、最も破綻しやすいsoftplaque群で血清アディポネクチン濃度が低下していた。


 

<コメント>
末梢血で測定した血清アディポネクチン濃度が冠動脈でのプラーク性状の変化をキャッチできるというのはまさに驚きです。
もっともわれわれ開業医はアディポネクチン濃度を測定することはできません。
まずは診断をしっかりつけていただける64列MDCTをもつ病院を紹介先として確保することが大切ですね。

<出典>
第7回日本心血管カテーテル治療学会
Medical Tribune2007.9.20

<コメント>
MDCT、CAGの被爆線量を知りたいと思いました。
下世話な話ですが各保険点数もわかればいいのですが。

患者本人への侵襲はもちろんですが、この2点での侵襲がMDCTの方が少なければ申し分ありません。

 

読んでいただいてありがとうございました。
コメントをお待ちしています。


<10月1日追加>
検査別被曝線量
http://trhome.med.u-tokai.ac.jp/contents/hibaku_ippan/hibaku_all/senryou.htm
X線やCT検査の放射線は安全?
http://www.inetmie.or.jp/~kasamie/Housyasen0908Asa.shtml
X線撮影・被曝線量一覧表
http://www.hmedc.or.jp/housya/hibakusenryou.htm

<H20年1月1日追加>

マルチスライスCTによる冠動脈評価
http://www.jc-angiology.org/journal/pdf/2006/157.pdf

 

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