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昨日届いたCirculation Journal 71、October2007に
たこつぼ心筋症に関するLetter to the editorとAuthor’s Replyが掲載されていました。
少し前に「たこつぼ心筋症」について書かしていただいたので興味深く読ませていただきました。
葦の髄から循環器の世界をのぞく
「たこつぼ心筋症」
http://blog.m3.com/reed/20070831/1
少し内容を要約してみます。
Letter to the editor
#apical balooningが強調され過ぎてはいないか?
#「たこつぼ心筋症診断ガイドライン」では心尖部病変のない症例は異型として(inverted takotsubo)除外している。
#しかしこれらの異型として除外される症例は数多く存在する。
#典型的なたこつぼ心筋症においても、心尖部はakinesisというよりhypokinesisのことが多い。したがってapikal balooningという表現は誤用といえる。
#また冠動脈病変例を除外するのも問題がある。
Author’s Reply
#本邦ではACSの際のCAGで、たこつぼ心筋症はしばしば観察され、稀なものではないことがわかって来た(0.3~6.25%、平均2.3%)。
#したがって、典型的な症例に限定(すなわち”たこつぼ”)する必要がある。
<コメント>ここでマックス・ウエーバーが例えに出されているが、私には理解不能。
以下略
結局は、心尖部に限局した特異な形をした可逆的な心筋症と定義づけているような印象を受けました。
そしてその原因がstunningやhybernatingのような心筋虚血によるものは除外するということになるのでしょうか?
心尖部に限局した心筋症が臨床的にどのような特異(形態の特異性ではなく)な意味を持つのか今一つ理解できません。
そして診断ガイドラインがいるほどのものなのか。
ガイドラインをきちんと読んでみたいと思います。

アストルフォ・ジンガロ,静物30号
http://page15.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t47815267
<追加 2008.12.20>
たこつぼ心筋障害(心筋症)
■1990年に広島市民病院の佐藤らがはじめて報告
佐藤 光、他:多枝spasmniyori特異な左室造影「ツボ型」を示したstunned myocardium.
臨床からみた心筋障害.科学評論社:56-64,1990
■心尖部の無収縮と、それを代償する心基部の過収縮により、左室造影において、収縮期の左心室があたかも蛸漁に用いられる壷のような形態を示すのが特徴
■左心室の壁運動異常は、通常は1~数週後、遅くとも1か月後には正常化する。
■急性冠症候群の約0.5~2.3%にみられ、男女比は1:7と女性に多い。
■通常は良好な経過をたどるが、稀には、心原性ショック、心不全、心破裂といった重篤な合併症を起こす事もあり、死亡する例もあるので注意を要する。
出典
2008年度 認定内科医・総合内科専門医のためのセルフトレーニング問題集(B) 解答と解説
より
<関連サイト>
最近記図されているたこつぼ型心筋障害について
――自験例を中心として――
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm/54/2/54_91/_article/-char/ja
(しっかり考案が書かれているので総説としても勉強になりました。
冠攣縮、微小循環障害、カテコラミン心筋症、心筋炎との異同に
ついても言及しています。)
この論文には
「左室心尖部の圧破綻」という考えが紹介されています。
また「逆たこつぼ」についても述べられています。
<コメント>
私自身、カテコラミンの研究をしていたことがあったので知りたいことがあります。
昔と違って現在は、尿中はもちろん血中カテコラミンは容易に測定できます。
「たこつぼ」が疑われる場合には、臨床現場では検査をオーダーするのが常識になっているのでしょうか?
また、カテコラミンと「たこつぼ心筋症」について検討した論文は数多くあるのでしょうか?
<たこつぼ心筋症 2009.1.4追加>
■自然発作及び慢性期の薬物誘発試験により冠攣縮が観察されることが報告されており、その頻度は0~43%と各報告で異なるが、心筋障害の一原因としての冠攣縮の関与が伺われる。
■欧米の報告では冠攣縮の関与は明確ではない。
■現状では冠攣縮がすべてのたこつぼ型心筋障害の成因とはいえない。
出典 Circulation Journal Vol.72.Suppl.Ⅳ.2008 p1252
コメントお待ちしています。
お読みいただいてありがとうございました。
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