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Medical Tribune 2007年8月16日号に
「ESC 非ST上昇型急性冠症候群の管理にガイドラインを発表」という記事が載っていました。
内容
「非ST上昇型急性冠症候群(NSTE-ACS)管理に関する新しい欧州心臓病学会(ESC)のガイドラインがEuropean Heart Journal(2007;28:1598)に発表されたというもの。
今回のガイドラインは読みやすく実践しやすいのが特徴。
以前のガイドラインではあまり言及されなかった特別な状況でのACS管理に関する推奨も含まれている。
高齢者や女性といった特定の患者群ごとに特別な項が設けられ、慢性腎不全、糖尿病、貧血と出血を合併した患者の管理方法に関する推奨も含まれる。」
というものです。
欧米では「非ST上昇型急性冠症候群(NSTE-ACS)」という概念がしっかり確立されているようです。
この記事では
「文献で利用できる診療ガイドラインの数は膨大で、それを作成する団体や学会の数も増加している。
多くの医師は最新の最も信用できる情報に常に通じていることが困難になっている。
臨床現場で一度も実践されることがないガイドラインもかなりあるが、その原因は医師がそのガイドラインの存在を知らないためである。
その結果生じる診療でのばらつきは、患者のアウトカムに跳ね返ることになる。」
と書かれ、常に新しいガイドラインを把握しておくようにと、中々手厳しい。
森山 敬典 「プラハ」チェコ P10号
http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k44372354
翻って我が国のガイドラインはどうかと思って日本循環器学会のHPを見て見てみました。
ACS関連では
急性冠症候群の診療に関するガイドライン
(1998-1999年度合同研究班報告)
冠動脈疾患におけるインターベンション治療の適応ガイドライン(冠動脈バイパス手術の適応を含む)待機的インターベンション
(2000-2001年度合同研究班報告)
となっており進歩の早い分野としては新概念に対応しているとは言い難い現状です。
スピード感の求められるところです。
日本循環器学会のこのHPの中には「World Circulaton News」という項目があります。
そこをクリックすると
ACC/AHA Release Revised Guidelines for the Management of Unstable Angina(UA) and Non-ST-Elevation Myocardial Infarction (NSTEMI)
http://www.americanheart.org/presenter.jhtml?identifier=3049500
がしっかっり出てきます。
何だか不思議です。
日本循環器学会HP
http://www.j-circ.or.jp/cgi-bin/news/headline.cgi
念のため以下の二つのサイトも覗いてみましたがガイドラインは載っていませんでした。
そういえば日本心臓病学会の学会誌には日本循環器学会のガイドラインが掲載(転載)されていたように記憶しています。
日本心臓病学会HP
http://www.jcc.gr.jp/
日本心血管インターベンション学会HP
http://www.jsichp.com/
<追記1>
ARVDの心電図に関する素晴らしいサイトがありましたので、昨日の内容に追加させていただきます。
不整脈原性右室心筋症
http://www.udatsu.vs1.jp/
(書かれている森博愛先生が今でもご活躍のことは同慶の至りです。
随分昔のことになりますが、私が循環器医のタマゴの時に先生の書かれた心電図のテキストを熟読したのを思い出します)
<追記2> 9月10日加筆
循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2004-2005年度合同研究班報告)
この中に
Ⅵ.ST 上昇型と非ST 上昇型:
心筋梗塞は急性期の心電図所見からST 上昇型と非
ST 上昇型に分かれ,これは慢性期の心電図上,Q 波梗
塞と非Q 波梗塞にほぼ対応する.
欧米ではST 上昇型心筋梗塞のガイドラインは独立し8,12),非ST 上昇型心筋梗塞は不安定狭心症と合体してガイドラインが作られている.
ST 上昇型は非ST 上昇型に比べ責任冠動脈は完全閉塞の可能性が高く,梗塞サイズは大きく,従って病態も重症のことが多い.
非ST 上昇型はST 上昇型に比べ不安定狭心症に近い病態がある.この差は特に急性期の治療上,問題となろう.
という記載がありました。
両者の違いが新しく書かれており 、この概念に対する疑問も氷解した感があります。
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