| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
| 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
| 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
| 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
| 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
時々、「自分はADD(注意欠陥障害)ではないか」と相談に来られる方がおられます。その中には、ADDではなく、「ADD症状を伴ったアスペルガー症候群」の方がおられます。
自分では、本などを読んで、「片付けられない」と言う自分の症状を見て、自分はADDだと思ったとのことです。
ところが、話を聞いてみると、知覚過敏や強い記憶力の保持やこだわりなどがあったりして、むしろアスペルガー症候群かなと考えてしまいます。
本人的に聞いてみると、「片付けられない」という症状は、明らかに他の人と比べて自分が苦手と言うことがよくわかるので理解しやすかった、ところが、知覚過敏や記憶力の良さ、こだわりなどは、自分が生まれ持って持っているものであり、自分だけではなく他の人も皆持っているものと思っていたので、特別とは感じて居なかったようです。
時々・・・
「自分は、ADHDです」 と言われる方がおられます。
まぁ、確かにADHDかなと思う人もおられれば(あくまでも、その時だけの判断ですが)、
いやいや、アスペルガーっぽいかなと思う人もおられれば(まぁ、アスペルガー症候群かADHDか明確に分かりづらい人もいますが)、
全然、ADHDって何か理解してないやんと思う人(こういう人に限って、ADHDの人を見下げている印象がある)もいます。
こういうのって、一見、カミングアウトの様に思いますが、中には、さほど、その場でわざわざ言うような雰囲気でもないだろうに・・・と思うこともあります。
この場合は、カミングアウトと言うよりもむしろ、ADHDの症状の一つの「衝動性」があって、思わず(気楽に?)喋っちゃっているのかなと思うこともあります。
ADHDの子どもさんは、読書が苦手な人が少なくありません。ドラゴンボールであれば、何時間でも読めるし、全巻読破もできるのですが、文字だらけの本(まぁ、本というのは、文字だらけなのが当たり前で)は、なかなか時間が持ちません。
そんな中で、ADHDの小学校中学年の子どもが好きな本ベスト3です。
1 ズッコケ三人組
2 怪傑ゾロリ
3 怪談レストラン
好きな理由は・・・・、
1 シリーズ物で、登場人物を事前に把握している。
2 ときどき、挿し絵のサービスがある。
3 字が大きく、フリガナがうってある。
4 時には、本の方からクイズを出してくれる。
と言うところでしょうか。ちなみに、読むときは、一気に読んでしまうようですね。
わが家の息子が、時々、将棋大会に行きます。将棋大会で他の子ども(特に、小学生)を見ていると、この子はADHD?・・・、と言うよりも、「多動」傾向の子どもが山の様にいます。
自分の対局が終わると、じっとしておれずに、すぐにバタバタと動き回る子、他人の対局を強引にのぞき込む子、ついでに長考にはいると、身体が前後に揺れ出す子。
随分と前の話なのですが、うちの子どもが参加した、とある子どもの将棋大会に森内名人がゲストとして登場しました。森内名人は、ゆっくりと、子ども達の対局を見て歩き始められました。大人の方は、「おお、森内名人だぁぁあ」と感動するのですが、子ども達は自分の対局に忙しく、森内名人がいても関係無しに動き回ります。さすがに、多動児の集まり??
ところが・・・・・・・、わが家の息子の対局を後ろから見た森内名人、ピタッと足を止めて対局を少し見入っています。
おお、もしや、この対局の内容に森内名人が興味を示しているのか、うちの子どもの才能に驚いているのか、うちの子どもって、将棋の天才???
・・・・・なんて思っていると、少しして森内名人の手が、すうっと盤上に伸びていきました。
おお、もしや、あまりの対局のすごさに見かねて、指導でも・・・
と、思いきや、盤上に乱雑に並べられている駒の一部を丁寧にならべ直し、その後は、すぐに他の対局に見いっておられました。
・・・・・つ・ま・り、単に、盤上の駒が乱雑に置いてあるのが気になって注意をされただけでした。・・・ま、多動児の集まりだし、駒の置き方がみんな乱雑なのも仕方ないか・・・と言う1日でした。
ちなみに、その後、森内名人がうちの子どもに近づいたと言うことは、一切ありませんでした。
ADHDの子どもの「不注意」と言っても、決して集中力が無いと言うのではなく、選択の誤りです。逆に、好きなことは、人一倍集中し、かつ、長時間行うことができます。ゲームばかりさせていて、「そのうち飽きるだろう」なんて周囲が思っていても、そんなことはありません。ゲーム好きなADHDの子は、何時までもやっています。
ADHDの人は、今やらねばならないこととせずに、今やりたいことから始めます。今やらねばならないことと、今やりたいことが、同じであれば、超ラッキーですね。本人にも、そして、周囲にも。
大人になっても、仕事の仕方が、今しないといけない仕事よりも、自分がしたい仕事を先にしたりします。
(オイオイ、その仕事を今する時間があったら、先にこれをした方がええんとちゃう?・・・・自問自答。でも、やっぱりしない。。。)
それが、仕事ならまだ良いのかも知れませんが、仕事以外に向いてしまい、仕事がおろそかになってくると、社会的にも問題になってきます。
子どもの場合、本人に我慢させるのはまだまだむずかしく、ある程度周囲が気を使ってあげないといけません。本人の大好きなゲーム機やインターネットがある部屋の中で、一人で勉強しろと言うのは、あまりにもむずかしい課題です。できれば、ゲーム機やインターネットは、別の部屋に置いておきましょう。
そんな時に使うのが、アメとムチ作戦です。もちろん、ムチを与えてからアメです。「一時間ゲームさせてくれたら、それから勉強する・・・」なんて子どもの言葉を信用してはいけません。本人はその時はそのつもりであっても、なかなかADHDの脳は、そんなことを許してくれません。
きちっと1時間勉強したら、宿題をしたら、家の手伝いをしたら、明日の準備をしたら、ここまで課題をしたら、その後に、1時間ゲームをしてもかまいません・・っと言った感じで、アメは後に与えましょう。最初にアメを与えてしまうと、食い逃げさせるかも知れません。
ところで、小学校低学年の子どもを持つお母さんに、アメとムチの話をすると、
「ムチは分かるんですが、アメはちょっと・・・・。だって、そんなに物を買ったり、ゲームをさせるのは気が進みません」
と言われる方もおられます。
まぁ、どの程度を「アメ」にされるかは、ご両親におまかせしますが。
ただ、小学校低学年頃の子どもにとっての、本来の「アメ」というのは、
お父さんやお母さんが、
一緒にお風呂に入ってくれる・・・・・とか、
一緒に寝てくれる・・・・・とか、
寝る前に、本を読んでくれる・・・・・とか、
それが、何時頃からか、大人の方が、「アメ」=もの、と考えるようになってしまっているんですね。
ADHDの多動には、よく、リタリン(一般名:メチルフェニデイト)が使われます。
私自身は、あまり積極的に使いませんが、決してリタリンを否定しているという訳では全然ありません。私の場合は、とりあえず環境調整(ADHDに対して、だけではなく、症状の基本にアスペルガー症候群があるかどうかも見立てる必要があると思います)、主に学校現場への介入を行います。今頃は、学校からの紹介が多いのでそれ程介入に困ることは少なくなっています。
もっとも、最初から、リタリンで押していった方が良いと思った場合は、最初からリタリンを使うこともあります。
ただ、リタリンを使うにあたってのいくつかの注意が必要です。投薬に関しての本人・家族への説明の重要性はありますが、それでも、内心、わが子にそのような薬をできれば飲ませたくないと思っている親御さんも少なくなく、この心情は当たり前の反応です。
そんな時、焦って、投薬を勧めすぎるとご家族からの拒否にあってしまい、結局、良好な治療関係を結ぶことができなくなります。
このようなとき、一番困るのが、
「多動ならリタリンが良く効く、本人のためにも飲ませた方がよい」と早急に決めつけている関係者です。
「多動で(周囲が)困っているなら、リタリンを飲ませればいい」
と考えても、すぐには親は了解しません。すると、
「リタリンを飲ませれば良くなるのに飲ませない親はけしからん」
「病院に行って、リタリンを飲んだ方が良いと言ってもらおう」
・・・なんて構図ができあがって、
「リタリンを飲ませない親はけしからん 」
・・・と言う、ひどい議論が出てくることがあります。
リタリンは、ADHDを治療してくれる薬ではありません。あくまでも、症状の多動などを一時的に抑制してくれるだけです。多動によって、勉強に集中できない、人間関係において本人に不利益が起きるなどの問題が生じた時、その対応の一つとして、リタリンを服用するという手段があると言うことを情報提供します。
そのためにも、家族自身が、子どもに多動があること、それが本人にとって不利益が生じていること、多動を改善することができれば、その方が好ましい状況にある。。と言うことを自覚してもらった上で、リタリンの話を勧めていくようにしています。
ただし、リタリンを服用しても、環境調整や周囲への理解を得るための努力は、同様に行っていきます。
多動の子どもが、同級生とトラブルを起こしたとき、トラブルを繰り返す相手を見ると、その子も、同じように多動であることがあります。
一人の多動の子が、バタバタし始めると、別の多動の子が、自ら立ち上がってその子を注意しに行ったりすることもあります。もっとも、これが再びトラブルになるのですが・・・・。
多動の子は、多動の子が、気になるようですね。これが、
多動は、多動を呼ぶ!!
と言う現象です。
多動の子どもが複数でいるときは、注意です。机の並べ方にも注意が必要です。「コ」の字に机を並べて、多動の子ども同士が向かい合わせになってしまうと、互いにメンチを切ったり、ニタニタしあったりで、授業を全然聞いてくれません。
体育の時間も多動の子同士が、隣同士になると、知らぬ間に小競り合いになっていたりします。
多動の子にとって、他の子が多動しているのを見ると、我慢できないのでしょうね。(自分が動くので、人まで動くと混乱するのかな?)
・・・ところで、運動会の時、多動の子はどうしているんでしょう。元気に走り回っている子もいれば、逆に、モゾモゾしながらじっと椅子に座ったままの子もいます。まわりが全員バタバタしていると、自分はどうしていいのか分からなくなるのかも知れません。
もっとも、多動の子が気になるのは、多動の子だけでもないようです。ある時、多動の男の子が、急に落ち着かなくなりました。それ程、教室内で変わったことがあるわけでもなく、嫌な事があったわけでもない。でもよくよく話を聞くと、理解ができました。2週間前から、かわいい女の子が転校してきたのです。どうも、その女の子が気になっていたようです。
(もっとも、5年、6年になると、口が立つ女の子が苦手という多動の子どもも少なくありませんが。)
・・・・・ADHDの話だけでもどんどん増えていきそうなので、近々、平行しながら、アスペルガー症候群の話も書いてみようかと思います。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状の一つに、
「不注意」 「注意欠如」
というのがありますが、決して、集中力がない、集中力が低いと言うわけではありません。
それどころか、ADHDの子の多くは、他の人に比べて強い集中力を持っています。ただ、
「注意の選択性」に誤り
があるだけです。
「今、しなければ行けないこと」を優先するのではなく、「今、したいこと」を優先してしまうのです。
部屋で勉強をしていても、横に、プレステーションが置いてあれば、勉強を中断して、延々とプレステをしてしまいます。
部屋の掃除をしていても、思わず、ドラゴンボールの漫画に目が行ってしまうと、もう、掃除をすることを忘れて、漫画に夢中になってしまいます。
論文の校正をしないと行けないのに、ブログを書いていたり・・・・・・、
最近、寝不足なんだから、さっさと寝てしまえばよいのに、ブログを書いていたり・・・・。
書類だって、たまっているだろうに、・・・・・オイオイオイオイ。。。。
大人になってくると、少しは我慢が効くようになってきますが、小学校の頃は、本人に我慢をさせるのはまだまだ難しく、周囲の方が気を使って環境を整えることが重要です。
ADHDの子に、何かに集中してさせようとすれば、それ以上に興味の引くものをその場に置かないことです。
勉強のする部屋にゲームや漫画を置かない様にする。
教室の席は、運動場で体育をしている他のクラスが見えてしまうような窓際は避ける。
掃除をするときに、関係の無いことに集中しないように、一人っきりにさせない様にする。
仕事の帰り道に、パチンコ屋さんの前を歩かないようにする。
・・・・・オイオイオイオイ。。。。大人になったら、少しは我慢が効くって書いていたのに・・・・。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもの多動。特に、学校でのバタバタに対して、時には薬物を使うという手もありますが(この話は、後日)、最初から薬だけに頼るのは考え物です。
まずは、周囲の理解と環境調整から始めます。それをするだけでも、ガラッと変わる子もいます。
ところで、経験的に、ADHDの子どもが大好きな先生のパターンで一番多いのは、
メリハリのついた、一方で、ベタベタさせてくれる先生
ですね。
ADHDの子どもは、スキンシップが大好きです。ベタベタと安心して、くっつける先生が好きです。そして、叱るときにはきちっと叱る、褒めるときは褒める。そんなメリハリがついている先生が好きです。決して、叱る先生を嫌がると言うことではありません。ただ、自分が叱られている理由が、明確でないとイライラとしてきます。
ADHDの子どもを叱るときは、今起きた出来事についてのみ、短時間、明確に話すことが重要です。まかり間違っても、
「だいたい、あなたは日頃から・・・」
「ついでに言うけれども、この前も、あの時も・・・」
・・なんて話をしてはいけません。本人は、聞いていません。5分も経つと頭の中は別世界。
ある時、お母さんがADHDの娘を叱っていましたが、本人の今ひとつ反省のない態度にお母さんのお説教はヒートアップ!
ついには、日頃の生活態度から、勉強の話まで、5分、10分、20分、30分・・・
あまりの本人の態度に、お母さんは一言、
「言いたいことがあったら、言いなさい!!!」
でも、本人は、すでになぜ叱られているのかも忘れています。
「さぁ、言いたいことを言ってごらん!!!」
『さっ、お母さん、プリンでも食べようか!?』
→→→→→→→→→→→→ 修羅場。。。。。
ADHDの子どもの大きな特徴の一つに
すぐに怒る、すぐにすねる、けれども、すぐに図に乗る
と、言うのがあります。親御さんとしては、同じように兄弟を叱っていても、本人は、
「ボクばっかりが叱られる」
と、言います。
「そんなことはない」と、お母さんが怒り倍増して怒ると、今度は、「すねて」しまいます。ADHDの子どもを持つお母さん方にとって、親をもっともイライラされるADHDの症状の一つが、この「すねる」です。なだめても無駄、下手に出ても無駄、かといって怒れば火に油を注ぐようなもの。
すねたときは、基本的に相手にせずに、治まるのを待つしか無いのですが、この「相手にせずに待つ」という行為が、実際のところ、怒る行為よりもストレスになったりします。
けれども、こんなADHDの子どもでも、良いところ(扱いやすいところ?)があります。それは、「すぐに図に乗る」と言うところです。
お母さん方には、『もう仕方ないから、褒め殺しにしちゃいましょう・・』なんて(ちょっとやけくそ気味に)話をすることもあります。すると、お母さんの中には、「私、褒めたくないんです」と言われる方も。
『どうして?褒めるところが見あたらないの?』
「いや、そうではなくて、 褒めたらすぐに図に乗るので、褒めたくないんです」とか。
一度、このお母さん、本人の書いた作文を持ってきてくれました。その作文・・・
俺って、一番、すごいぜ、すごいぜ、
俺って、一番、たいしたもんだ。
俺って、一番、どんなもんだ。
『・・・お母さん、確かに、スゴイですね』
「そうでしょ、でも、何が一番で、何がスゴイかは書いていないんですね」
『本当ですね。何が一番すごいんでしょうね』
「たぶん・・、思い上がりかと」
・・・・(お母さんも、きつい。。。。。)