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 今回の話は、発達障害だけではなく、学校全般の話題ですが・・・ 

 子どもを診る仕事をしていると、時々、PTAや学校から、保護者の方への話を頼まれることがあります。仕事の忙しさもあり、最近ではあまり引き受けることも少なくなってきましたが、それでも、時々、依頼があったり講演をしたりします。

 学校側が関係しているとき、学校の先生からの依頼は大きく2つのパターンに分かれます。

 パターン1/保護者支援タイプ → 学校の先生からの依頼内容は、「最近は、子どもも親もなかなか難しい時代になり、悩みも多いと思います。親御さんの悩みを少しでも解消出来て、親御さんが元気になれるような話をお願いします。」

 パターン2/保護者指導タイプ → 学校の先生からの依頼内容は、「最近は、親御さんの中にも、わがままな人が多くて、子どもの事もキチッと見ないのに学校にばかり苦情を言ってくるし、もっと親御さんがしっかりしないと行けない、と言うようなお話をお願いします」

 学校のこういったパターンは、管理職の考え方を反映していることが多く、結構、この依頼内容だけで、その学校の雰囲気が良く分かります。

 パターン1の学校は、先生と保護者の関係はうまくいっていて、こちらも積極的に応援しようかなと思います。、パターン2の方は、保護者相手よりも、先生方の研修会をやり直しませんかという感じですね。確かに、対応の難しい親御さんもいますが、こういった考えで保護者に望んで行っても、うまくいくわけがありません。

 

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 イジメの問題が、マスコミなどで取り上げられると、時として、「イジメで相談に来られた人は何人いますか」、「イジメで不登校になった人は何人いますか」・・・何て、数値だけを必死で聞きたがる人も居るのですが、それぞれ個々、複雑な状況でそんなに安直にストーリーはできません。

 ところで、イジメにあっても、多くの子どもは、学校にやってきます。

 「学校は来るものだと思っている」「親を悲しませたくないから」「親に叱られるから」などなど、理由は様々です。休むという選択肢に気づかない子もいます。

 それでも、不登校になってしまうのは、イジメ+α(アルファ)があった場合が大半です。我慢して、我慢して、でも、最後に・・

 「この子だけは味方だと思っていた友だちが、実は裏で悪口を言っていた」

 「思い切って先生に相談したが、真剣に取り合ってもらえなかった」

    ・・・・と言うところです。

 踏ん張れるかどうか、あるいは、もう一度頑張ろうと思えるかどうかは、一人、絶対に自分を裏切らないと言えるパートナーが存在するかどうかです。できれば、友だち、一時避難的に、学校の誰か大人・・・と言うところでしょうか。

 でも、なかなか、そう言った友だちと巡り会えるのは今の時代は難しいのかも知れません。でも、思いもかけぬ所に友だちがいたりしたこともあります。でも、でも、それでだめなら、親御さんが最後の裏切らない大人であり続けることですね

 

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 時々、学校の方に出かけていって、互いに関わっている子どもの症状についての勉強会をしたりします(もちろん、本人・家族の了解を得て)。また、同じように、児童相談所なども学校と、子どもの事についての連絡会を開いたりしています。すると、時々、児童相談所のスタッフと話しをすると、

 「今日の、学校との話し合いは、何だか疲れましたぁ」 と言われることがあります。

 長い時間話し合いをしても、それ程疲れを感じないときもあれば、あまり長時間話しをしてない割には、何だか疲れたなと感じるときがあります。

 この違いは何でしょう?

 実は、この違いは、学校の先生方の話の持って行き方によるのです。確かに、話し合いを持つと言うことは、それなりに学校内でトラブルなどが起きているからと言うことなのですが、

 そう言う状況でも、学校として、頑張っていきましょう・・と言う雰囲気(特に、校長先生)があると、こちらも一緒に頑張って行きましょうと言う気になります。

 しかし、疲れる時は、学校(特に、管理職クラス)の雰囲気が、トラブルをめぐって、子どもや親への不満に終始している場合です。

 確かに、学校の気持は分からないではありませんが、あくまでもそれは、学校関係者の中だけである程度事前に消化しておき(これは、管理職クラスの仕事)、連絡会では事実だけを的確に述べる必要があります。

 連絡会が、不満の言い合い(→結果的に、何も無いままに終わる)に終わらないように、いかに持って行くのかが、まぁ、難しいところですね。

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2007.02.13 00:07 |  診療  |  学校保健  |  不登校  |  papamama  | 推薦数 : 3

不登校冬の話(7)卒業式の乱!

今年度で学校を卒業予定の不登校の子ども達の中には、「卒業式は全然出る気が無い」と表明している子もいれば、式には出られなくても、その後、相談室の友だちと一緒に記念写真を撮ったり、別個で卒業証書をもらいに行くと決めている子もいます。

とはいえ、なかなか、出るとも出ないとも、はっきりと表明しない子もいます。本人も出たいような、でも自信が無いようなと言うところでしょうか。

そんな時は、とりあえずご両親に卒業式の日に休暇を前もって取っておいてもらって、当日行きそうなら一緒に行ってもらうようにします。もし、行けなくても、それはそれ、本人を責めないようにして、その分、家族で食事にでも行かれても良いでしょう。

ところで、以前、中学校の先生方とうまく行かず、それぞれ行き違いもあったのですが、余り学校に対して良い印象を持っていない女の子がいました。

『卒業式は出ないって、お母さん言ってたけれども』
「出たくないです。でも、どうしても、校長にだけはお礼をしないと気が済まないので、卒業式が終わったら、一人で校長室に行ってやろうかと」
『お礼って、お礼ま・い・り?・・・別に、行かなくてもいいんじゃない』
「それじゃぁ、私の気が済みません、絶対に礼をしに行きます」
『だから、無理をしなくても・・・』

そして、無事に(?)卒業式も終わり、その報告に来てくれました。
『本当に、校長室に行ったの?』
「行きましたよ、写真見ます?」
『見ますって、ドキドキして、ちょっと・・・』
「ドキドキしなくても、ほらぁ」
・・・・と渡された一枚の写真。そこには、校長室で校長先生と並んで、一緒にVサインをしている彼女が映っておりました。
『って、何で一緒にVサインしているの?』
「私、学校の先生や友だちとはうまく行かなかったけれども、校長だけは味方してくれていたんです。だから、お礼に・・。どうかしました?、え、写真映り、変ですか?。それとも、私の制服姿を写真で初めて見て、ドキドキしているとか・・」
『いや、まぁ、そんなとこかな?』

(本当は、血へどを吐いて倒れている校長先生を想像していたりして、だって、お礼参りをするって、・・私の方がテレビの見過ぎ?)

 

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2007.02.11 00:07 |  診療  |  学校保健  |  不登校  |  papamama  | 推薦数 : 2

不登校冬の話(6)卒業式だよ全員集合!

卒業写真、卒業文集のことが何とか終わると、卒業式に出る出ないの話が出てきます。

不登校の子どもが、卒業式に出るか出ないか(出られるか出られないか)は、最終的には本人が決めることです。

ところが、先生方から、せめて学校生活最後の卒業式だけでも出られないかと言ってこられることがあります。(そんなに簡単に出られるなら、もっと前から学校に出ていますが)。それも、本人のためならともかく、卒業式は全員出席で迎えたいという、ちょっと、それって学校側の都合(?)と言いたくなるようなこともありました。

ある時、一人の不登校の生徒の卒業式出席について、その子の担任、養護の先生、学年主任の先生が話に来られました。でも、私に聞かれても、決めるのは本人次第(私がストップをかけているとでも思っているのかいな)、むしろ今後の中学校生活に目を向ける方が重要じゃないのと話すのですが、卒業式は全員出席で最後を締めくくりたいと言われるのです。全員出席で感動的に締めくくりたいのは、今期で定年退職の校長先生の方じゃないのと、思わず聞いてしまいました。

「いやいや、子ども達も全員出席で卒業式を迎えたい思っています」と言われるので、それならと、先生方がご自分の小学校の卒業式、全員出席だったかどうか聞いて見ました。

担任の先生「いや、覚えていません」
養護の先生「私も、覚えていません」

『ほらぁ、自分たちだって、覚えていないでしょ、子どもに取ったら全員出席って、それ程大きな問題では無いと思うよ、で、学年主任の先生は?』

学年主任の先生「実は・・、私は・・、腹を下して休んでいました」

・・・・・ノロ・ウィルス か ?

まぁ、本人の様子を見て考えましょうと言うこととなりました。

ちなみに私も、全員出席していたかどうかなんて、全く覚えてはいません。ただ、帰り道、雨上がりで溝を歩いていると、側溝のフタがはずれているところに落ちてしまって、首まで浸かってしまいました。あやうく、大阪湾まで流されるところで、卒業式の場面は覚えていませんが、落ちた瞬間の場面だけは良く覚えていました。

・・・・・P・T・S・D か ?

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2007.02.10 00:07 |  診療  |  学校保健  |  不登校  |  papamama  | 推薦数 : 1

不登校冬の話(5)卒業文集

卒業を間近に控えた小学校6年、中学校3年の不登校の子どもにとって、卒業写真だけではなく、卒業文集も一大イベントです。もっとも、本人よりも、学校側の方が焦ってしまうと言う感じですが。でも、学校に通っていない、中には、ここ数年も通ってもいないのに、6年間の想い出と言っても、書くことがないという子もいます。まぁ、そりゃそうですね。

しかし、学校としては、何とか書いて欲しい、あの手この手で、「絵でもマンガでも良いから」「普段書いている詩でも良いから」と、せめて本人だけが文集から抜けていることがないようにと考えられます。

そして、実際には、きちっと書き上げた子、マンガを描いた子、たるほど学校の悪口を書いた子(その後、どうなったかは、私は知りませんが)、いろいろですね。

こんな時の、本人への対応の原則は、『情報は本人に、決定も本人に、どちらを選んでも、それによる不利益がない』と言うことです。ただ、「(文集の原稿を)どうする?」と尋ねても、「さぁ」「分からん」の繰り返しで、いつまで経っても決まりません。子どもは、気の進まないことに関する決定は、後延ばしになっていきます。

そこで、もう一つの原則、『締め切りルール』の活用です。締め切りの日程だけを本人に言っておいて、後は本人次第。締め切りまでに本人が反応を示さなければ、それは無かったこと、つまり、この場合は、もう卒業文集には何も出さない、と言うことで終わってもらいます。

絶対に書かないと思っていた子が、いきなり締め切り日当日の夜中に起きあがって、机に向かって、カリカリと書き始めると言うのも珍しくはありません。

あるお母さん、締め切りの当日、学校に行く前に私の所にやって参りました。
「実は、今日が卒業文集の締め切り日なんですが・・・・」
『やっぱり、書かなかったのね、まぁ、仕方ないよ』
「いや、そうじゃなくて、今日の夜中にコッソリ起きて、書いていたんです。それで、朝早く本人が私にそれを渡して、学校に持って行ってくれって」
『へぇ~、よかったですね』
「それが、中身を見てください。2時間もかけてわずか4行、それも、私は楽して暮らしたい、のんびり暮らしたい、苦労はしたくない、人生楽に暮らしたい・・・って書いているだけなんです。母親の私が、恥ずかしくって、出したくなくって」
『ははは、随分と正直で・・・・・・』

♪悲しいことがあると~ ♪開く紙の表紙~
♪卒業文集のあの人は~ ♪ほんとにヘタな字をしてた~
(これを見て、笑って、悲しみを吹き飛ばしていたとか)

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2007.02.09 00:07 |  診療  |  学校保健  |  不登校  |  papamama  | 推薦数 : 1

不登校冬の話(4)6年3学期

不登校の子どもに対して、学年末になると、いろいろな思惑が大人の中に働いてきます。

一年単位で子どもを受け持つ先生にすれば、何とか、自分が担任である間に学校に戻れるようにしたい、来年度からは、皆と同じように登校できるようにしたい、と思うのも無理はありません。

しかし、これらの思惑の大半は失敗に終わります。なぜなら、子どもの回復ペースを無視しているからです。携帯電話の充電が、まだ7割くらいしか終わっていないのに、年度末だからと引っこ抜いてしまうようなものです。

ましてや、これが、小学校6年の3学期となれば大変です。「小学校はこれで良いのかも知れないが、このまま中学校に上がってしまうと、中学校に行ってもずっと不登校のままじゃないか」と不安がよぎります。6年の2学期までは、相談室・保健室登校をしながら少しずつ入れるときに教室に入って行くという感じでうまく見守っていてもらっていた子どもも、3学期になると、「中学校に向けて、頑張ってクラスに入るようにしましょう」と、いきなり『頑張れコール!』が始まります。「小学校の最後はきちっと登校習慣をつけた方が、中学校に行けるようになります」って。

でも、これは多くは大間違い。『せっかく、ここまで元気になったんだから、これ以上の無理は辞めましょう』と話をします。せっかく貯めたエネルギーは、中学校に取って置きましょう。

中学校に入れば、新しいことがたくさん、ただでさえ多くのエネルギーを必要とします。せっかく貯まってきたエネルギーを小学校6年の3学期に無理に頑張りすぎたために使い果たし、結局、中学校入学の時にはエネルギーが無くなってしまっていました・・・なんてことの無いように。

不登校の子どもにとって、6年の3学期こそ、中学校入学に向けて、じっくりとエネルギーを貯める時期なのです。

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子どもが不登校になると、どうしたら学校に戻れるだろうか、どうしたら勉強が遅れないように出来るだろうか、先生方や親御さん達はあれこれと考えらます。

そして、「何とか学校に行けるようにならないでしょうか」と、学校から相談されたり、親御さんが子どもを連れてこられたりしますが、基本的には、「それは、今は、無理じゃない」という所から始めます。

多くの子どもは、不登校になった時点で、すでにマラソンで言えば、42kmを走った後の状態です。ゴールして倒れているのです。決して、体力が余ったスタートではありません。

私は時々、不登校を携帯電話に例えます。不登校の状態は、充電もせずに、携帯電話をドンドン使っていたら、いきなり、ピーピーと音が鳴り出して、ブチッと切れた状態です。完全放電!!。この状態では、何をしても無理です。皆に出来ることは、携帯電話をコンセントにさして、完全に充電が終わるまで、待つことです。一番困ることは、少し充電が出来たからと言って引っこ抜いて、すぐに使おうとすることです。ちょっと充電が出来たからと言って、コンセントから引っこ抜いて、あれこれ携帯電話を使ったら、20分、30分で、すぐにブチッと切れて、再度完全放電。「こりゃ、携帯電話がいかんわぁ!」って言われる人が居ますが、そうではなく、あなたが充電が終わるまで待たずに勝手に使ったからでしょ!また、一から充電のやり直しなんだから!。

「もう1か月も休んだんだから、何時まで休んでても返って出られなくなるぞ!」と言って、まだ早いと言うのに、学校に無理に来させて、本人はわずかな充電した電気で数日は登校したものの、数日したらまた、不登校に再突入。

「あれは、根性がないから、親が甘やかせているから、・・・」という大人の人、そのやり方が、不登校を実は長引かせているんですけどもね。

==== (関係の無い、お話ですが→「子どもと旅する」)    ============================
先日、うちの子どもが吐き気がすると言って、身体もえらそうにしていました。仕方がないので、子どもを車に乗せて病院へ。車の中で、子どもが、「何だか旅行に行くみたいだね」と訳の分からないセリフ。何で、こんな夜に旅に出ないとあかんねん(ちょっと、関西弁)、夜逃げじゃあるまいし。ふと、頭に浮かびました。この吐き気、もしやして、ノロウィルス?。。。。ノロウィルス、ノロウィルス、ノロ、ノロ、ノロ。ノロウィルスの子どもを連れて旅に出る。「ノロと旅する」・・・・そのまま病院に行きました。

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 新聞を見ていると、「給食費を払わない親」「学校に子どもを起こして欲しいと頼む親」など、困った親たちの話が最近目につきます。確かに、このような親御さん、私のところでも出会うことがありますが、医療関係では小児科の先生方の方がいろいろと本当に苦労されておられるような気がします。

 でも、私は時々、「困った親」ではなく、「困った親と勝手に思われてしまった親」と出会います。最近も、何人か、こう言ったお母さんと話をしました。

 学校から紹介を受けるときに、「この子は、親に問題があって、親がどうしようも無くて困って居るんです」と言われることがあります。学校の先生の話によれば、すぐに「学校が悪い」「学校に問題がある」と言ってばかりで、とても困っていますと言うことです。事前に連絡があると言うことは、暗に、私に、「この親の言うことを全部真に受けないで下さいね」「親にも家庭にも問題がありますよって、先生の方から言ってやって下さいよ」と言った依頼をしているのです。

 でも、こう言う経過で来られた方のほとんどは、私の前で、学校の悪口を最初から言われません。それどころか、話を聞いていくうちに、多くのお母さんは、「私の育て方がやっぱり悪かったんでしょうか」「この子が幼稚園の時に、会社が倒産して夫婦ケンカばかりしていたせいでしょうか」「この子が小さいとき、私が仕事ばかりしていて、かまってやれなかったのが原因だと思うんです」と、自分を責めたような話をされます。

 一通り話を聞いて、発達障害や精神疾患の有無を判断して、お母さんには、「決して、お母さんの育て方ばかりの問題ではありませんよ、まぁ、しばらく一緒に考えて行きましょう」と言うことで、今後の面接につなぎます。親の失敗も含めて苦労を認めて、それは仕方の無いところがあった、でもそれはこれからでも取り戻せる、そのためにボチボチ頑張って行きましょう・・と言うのが話の流れですね。

 その後の学校からの電話で、「やっぱり、学校の悪口ばかり言われたでしょう」と聞かれることもありますが、「ほとんど学校のことは言わなかったよ」と答えると信じられないという態度を取られることもあります。お母さんが、安心して学校に愚痴をこぼせて、そして必要以上に責められないと言う安心感があれば、きっと、私にしたような話は学校の先生にもされると思います。学校側の方が、その前に、「学校側には問題はありません、何か家に問題があるんじゃないですか?」と切り出してしまえば、逆にお母さんは、「そんなことはありません」となってしまいます。

 多くのお母さん・お父さんは子どもに何か問題があったときに、自分の人生を振り返って、育て方に問題が無かったのかと感じます。素直にそれを表明する人、否認する人、自己防衛に走る人、でも、心の中では、不安に思っています。

 あるお父さんは、学校といつもトラブルになると紹介されてきましたが、「子どもはADHD、お父さんの育て方ばかりの問題じゃ無いですよ」と言うと、「良かったぁ、ずっと、私のせいだと悩んでいたんですよ」と涙ぐまれたこともあります。不登校の子どもについて、学校側とお父さんとの連携がうまく行かないと言うことで、学校、両親、本人を交えて面接をしたことがありますが、話の中心はお母さんと本人と先生と私、育児に関心が無いと皆が思っていたお父さんはほとんどしゃべられませんでした。でも、話が終わって、皆が立ち上がったときに、お父さんがいきなり、「すいません、本当は私がもっとシャンとしないと行けないんだけれども、会社が倒れそうで、すいません、よろしくお願いします」と言われて、とても驚いたことがあります。

 皆、親御さんは、形こそ違いながらも、悩んでいるものなんですね。
 (もちろん、こんな行く日々ばかりじゃなくて、と言うか、それはごくわずかで、なかなかうまく行かない日々を送ってはいますが)

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2007.02.03 00:23 |  診療  |  学校保健  |  不登校  |  papamama  | 推薦数 : 1

不登校冬の話(2)卒業写真

♪悲しいことがあると~  ♪開く皮の表紙~

・・・・と言う卒業写真の話です。私が自分の卒業写真を最後に開いたのは何時でしょうか?っていうか、どこに仕舞っているのやろ?

小学校6年、中学校3年の不登校の子どもにとって、卒業写真や卒業文集は悩みの種です。

本人はなかなか学校にも行けない、行きたくないのですが、学校・担任としては、何とか一緒に集合写真を撮りたい、何とか学校に来てもらえないだろうかと悪戦苦闘です。もちろん、子どもの方も苦しんでいます。

こういう時の原則は、「情報は伝え、決定は本人に委ねる」と言うことです。

とりあえず、集合写真は、何月何日何時に撮るから、来れそうだったらおいで、迎えに来た方が良いなら迎えに来るよと言っておきます。後は、本人任せ、当日無理だったらそれはそれで諦めます。集合写真の右上の四角枠の中でも良いと言って、自分のお気に入りの写真を渡してくれた子もいます。そんな枠の中は絶対嫌だと言って集合写真に入らなかった子もいます。いろいろなパターンがありましたが、芸術的な写真館の方もおられました。

学校での集合写真は、皆が運動場に集まり、写真館のおっちゃんが2階のベランダにカメラをおいて、運動場にいる生徒全員を上から撮ります。そして、不登校で学校に写真を撮りに行けなかった子は、写真館に別個に来させて、制服姿の写真を撮ります。そして、せっせと、合成するのです。運動場に集まった3年生の生徒の一番はしっこに、不登校だった子が、あたかもその場に居たかの様に映っているのです。なるほど、なるほど・・・

卒業写真が配られて数日後、その学校の別の子がやってきました。

『どうしたの』

「ボク、おかしいんです。変なんです。学校で卒業写真を撮ったときに、一番右の隅っこに立っていたはずなのに、写真にはボクの横にもう一人生徒が立って居るんです」

・・って、先生、ちゃんと説明しておいてよーーー。

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