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 ところで、アスペルガー症候群って何?と言われる方がおられるかも知れません。今は、次から次へとアスペルガー症候群の子どもや大人を診ている私も、実は、恥ずかしながら、10年前を見ると、アスペルガー症候群に関して、ほとんど知識がありませんでした

 アスペルガー症候群は、発達障害の中の、自閉症スペクトラムの一つです。この発達障害は、生まれつきのものです。AC日本広告機構は、2006年度支援キャンペーンの一つとして(支援団体:社団法人日本自閉症協会)、「自閉症の認知・理解促進」をテーマに取り上げています。
 『自閉症になったんじゃない。自閉症に生まれてきただけ。』
 と言うポスターがあるのですが、とってもかわいい感じのポスターでしたね。いくつかのバージョンがあったのかな?私の所に張ってあるポスターと、ちょっと違います。
 ↓↓
 http://www.ad-c.or.jp/campaign/support/08/index.html

 発達障害には、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であって、広汎性発達障害のうち、知的障害の無いものが高機能広汎性発達障害と呼ばれています。この中で、アスペルガー症候群は、自閉症の3つの診断基準(社会性の障害、コミュニケーションの障害、想像力の障害)のうち、「コミュニケーションの障害」の中の言葉の遅れなどをあまり認めないのが特徴とされています。
  ・・・と言う感じでしょうか。

 それに関しては、何かをご参照下さい。ここ数年、アスペルガー症候群に関する書籍が数多く出版されています。ホームページ上にもいろいろな紹介があり、本人自身のブログもいろいろとあります。(要は、私がきちっと説明できないからだけですが)

 私たち、精神科医は、ずっと以前から、

 「病気でないとは言い切れなんだけれども、精神疾患と言う感じでもないし。でも、抗精神病薬を投与するには、レセプト上、何か病名がいるし、しいて言えば、保険病名は、統合失調症に書いておこう。でも、・・・本音は、統合失調症じゃないと思うけどなぁ?」

 ・・・というような不思議な人たちを見てきました。この中に、少なからず、アスペルガー症候群の人がおられたのです。

 改めて見てみると、私たちは、アスペルガー症候群の人を、アスペルガー症候群と気づかずに、随分と見過ごしてきました。ある時は、統合失調症の診断を、ある時は、躁うつ病の診断を、その他にも、心因反応、強迫性障害、境界型人格障害、PTSD、摂食障害・・・。

 ちょっと、私なりに、時々、アスペルガー症候群の症状について書いてみようかなと思います。

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 アスペルガー症候群の方が、何らかの不安や不適応を訴えて来られたとき、まず、最初にすることは、本人にとって何が不快な出来事であるのか、ストレスであるのかを明らかにして、できる限り、その不快な出来事やストレスを取り除きます

 そして、本人との信頼関係を持つことが重要です。医療機関や相談機関、学校、そして大人が

   「危害を加える人間ではない」

 と言うことを、本人が納得することが必要です。

 「危害を加える」なんて、誰もしないと思うかも知れませんが、本人がどの様に感じているのかが重要です。

 例えば、アスペルガー症候群の子どもには、聴覚過敏の子がたくさんいます。クラスが静かな雰囲気の時は良いのですが、非常にざわざわした教室、先生がいつも怒鳴りちらしている様な教室、決して本人に叱っているわけではないのですが、その大きな声を耳にするだけでも大きな苦痛なのです。本人にすれば、そんな雑音の中の教室で過ごす日々は、あたかも、再三飛行機が飛び交うような国際空港の真下に住んでいるようなものに感じ取れるのです(アスペルガー症候群ではない、多数派の人からすれば、さほど苦痛に感じていなくても・・・)。

 そして、数か月ガマンをし続けたものの、ついに限界に来て不登校になってしまうという子どももいます。そんな子どもにとって、騒音だらけの教室は、地獄の様な場所なのです。そして、その教室に「入ってみようよ」と言う、(やさしい)教員も、本人からすると、自分を地獄に引き戻そうとする、危害を加える人間の一人なのです。自分に危害を加えようとする人間を、本人は、当然拒否をします。

 アスペルガー症候群の人の、あるいは、本人の苦痛を知ることによって、また、異なったアプローチも生まれてきます。そのためにも、まず、本人に、援助をしようとしている大人が「危害を加える人間ではない」と言う安心感を感じてもらうことが必要です。

 で、最初は、小学生なら一緒にゲームをしたり、思春期以降ならいろいろと話をしたりという感じでしょうか。

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 私の所に、アスペルガー症候群の方が来られる場合、

 不登校や学校不適応などを主訴に来られて、アスペルガー症候群の可能性を診断する場合と、何となく学校などがそうではないかと疑って紹介してこられるパターンがあります。

 来られる方は、小学生から高校生、ひきこもりと様々です。(あくまで、私の所に来られるのは、高機能発達障害の方が中心です)

 本人や家族に、最初からアスペルガー症候群の可能性を示唆するかは、状況によりけりですが、大半の場合は、比較的早期に説明をします。

 本人や家族との了解を得て、学校とも連携をとって、症状などについて、話し合いを持つことも少なくありません。
 最初に、学校の方がかかわり方についていろいろと尋ねて来られます。

 「どのように、かかわったらよいでしょうか」
 「何をすれば、良いでしょうか」

 ・・とか、ちょっと勉強をしている人になると、

 構造化がどうとか、TEACCHがどうとかという話もあるのですが、すいません、私、自閉性障害の療育の専門家ではないので、そんなことを聞かれても・・・。(私の勤務している地域って、それ程、発達障害の空白地域ではなく、発達障害を見られる小児科医や精神科医が複数おられる場所なので、それを期待される方は、そちらに行っているとは思いますが・・)

 で、個人的に何をするかって言えば、

 アスペルガー症候群の人に対して、最初は、何もしません。

 まぁ、時々、来て頂いて、小学生なら一緒にゲームをしたり、思春期以降ならいろいろと話をしたりという感じでしょうか。(そんな事じゃいけないと言われる方、おられましたら、すいません)

 だいたい、本人にとって余分なストレスや不快な事があって、不登校や不適応を起こして私の所に紹介してこられたのですから、その余分なストレスや不快な出来事を周囲が取り除くというのがスタートです。

 ただ、その不快な原因が、明らかに分かるストレスや出来事であるとは限りません。他の人にとって、さほどストレスを感じない事であっても、アスペルガー症候群の人にとっては強いストレスに感じることもあります。そして、なかなか、それがすぐに分からないときもあります。それを知るためにも、まずは、本人や家族と良い関係を持ち、学校と家庭との良好な関係も保てるように介入します(大半は、うまく行きますが、一方で、ずでにこじれている場合もあります)。

 やれ、「訓練だ、教育だ」と言う前に、まず、

 本人がどのようなことに生活のしづらさを感じているか

          ・・・を皆が理解するところから始めます。

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2007.03.11 01:07 |  診療  |  研究  |  アスペルガー講座  |  papamama  | 推薦数 : 0

アスペルガー講座(0)その前に

 さて、ちょっと、アスペルガー症候群についていろいろと感じるところを、これから時々、書いてみようかなと思うのですが、・・・

 多くの精神科医が近年感じていることと思うのですが、これまで統合失調症あるいは気分障害、強迫神経症、人格障害などと診断していた方の中に少なからずアスペルガー症候群の方がおられます。

 ただ、私は、発達障害の専門家でも無ければ、児童精神科医でもありません。(かといって、何が専門家と言われても、まぁ、田舎ですから、あれこれ手を出しているのですが)ただの精神科医が、いろいろな方(当事者)のお話を聞かせて頂いた中で感じたことを書いてみようかと・・・ので、アスペルガー症候群の概念のとらえ方や、治療法や関わり方など、教科書的なものとは、ずいぶんと異なっているかも知れません。その当たりはご容赦下さい明日くらいから・・・・

 ・・ついでに、統合失調症についても、疾病や障害の事だけではなく、地域支援や家族教室→心理教育・wrapの事とか、あまり専門的ではないのですが、合間を見て、書いてみたいかなとも思っています。

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 ADHDの多動には、よく、リタリン(一般名:メチルフェニデイト)が使われます。

 私自身は、あまり積極的に使いませんが、決してリタリンを否定しているという訳では全然ありません。私の場合は、とりあえず環境調整(ADHDに対して、だけではなく、症状の基本にアスペルガー症候群があるかどうかも見立てる必要があると思います)、主に学校現場への介入を行います。今頃は、学校からの紹介が多いのでそれ程介入に困ることは少なくなっています。

 もっとも、最初から、リタリンで押していった方が良いと思った場合は、最初からリタリンを使うこともあります。

 ただ、リタリンを使うにあたってのいくつかの注意が必要です。投薬に関しての本人・家族への説明の重要性はありますが、それでも、内心、わが子にそのような薬をできれば飲ませたくないと思っている親御さんも少なくなく、この心情は当たり前の反応です。

 そんな時、焦って、投薬を勧めすぎるとご家族からの拒否にあってしまい、結局、良好な治療関係を結ぶことができなくなります。

 このようなとき、一番困るのが、

 「多動ならリタリンが良く効く、本人のためにも飲ませた方がよい」と早急に決めつけている関係者です。

 「多動で(周囲が)困っているなら、リタリンを飲ませればいい」

と考えても、すぐには親は了解しません。すると、

 「リタリンを飲ませれば良くなるのに飲ませない親はけしからん」
 「病院に行って、リタリンを飲んだ方が良いと言ってもらおう」
    ・・・なんて構図ができあがって、

 「リタリンを飲ませない親はけしからん 」
    ・・・と言う、ひどい議論が出てくることがあります。

 リタリンは、ADHDを治療してくれる薬ではありません。あくまでも、症状の多動などを一時的に抑制してくれるだけです。多動によって、勉強に集中できない、人間関係において本人に不利益が起きるなどの問題が生じた時、その対応の一つとして、リタリンを服用するという手段があると言うことを情報提供します。

 そのためにも、家族自身が、子どもに多動があること、それが本人にとって不利益が生じていること、多動を改善することができれば、その方が好ましい状況にある。。と言うことを自覚してもらった上で、リタリンの話を勧めていくようにしています。

 ただし、リタリンを服用しても、環境調整や周囲への理解を得るための努力は、同様に行っていきます。

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 京都府宇治市の学習塾で2005年12月、小学6年女児を刺殺したとして、殺人罪などに問われたアルバイト講師の判決が6日京都地裁であり、裁判長は、懲役18年(求刑・無期懲役)を言い渡した、・・・との記事ですが。(正直言って、取り上げるには、重たい内容です)

  学習塾での小6刺殺、元講師に懲役18年…京都地裁    http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070306it03.htm

 非常に痛ましい事件でしたね。精神科医としては、このような事件に関しては非常に複雑な気持ちです。

 私の所に来られている方の中にも、通りすがりの事件や事故に巻き込まれた犯罪被害者の方も少なからず、その無念さ、理不尽さの話を聞かして頂きます。一方で、加害者側のご家族もおられます。

 また、この被告が、発達障害であったとの事ですが、多くの近年の精神科の外来がそうであるように、発達障害、特に、アスペルガー症候群の診断をしている方、小学校から成人に至るまで数多く来ておられます。

 このような事件に関して、比較的冷静に受け止められている方と、一方で、発達障害に関して、社会的偏見が増えるのでは無いかと不安を訴えられる方もいます。

 マスメディアもそれなりの対応をしており、ネット上では、アスペルガー症候群の診断名が書かれていたりしますが、新聞紙上では「コミュニケーション能力に障害のある発達障害」という感じでの記載が成されているところもある様です。こういう表現も、致し方無いところもありますが、返って誤解を招きかねないところもあるかと思います。(あくまでも、コミュニケーションが苦手というのではなく、障害があるという部分の社会的理解が難しいところです)

 判決的に言えば、アスペルガー症候群そのものに対して完全責任能力有り的に判断しつつ、精神病様状態にあったと言うことに対しての減刑という感じでしょうか。

 ご家族の心情からすれば極刑以外のものは望んではいないと言うのが本音でしょう。

 一方で、社会的関心が、刑の重さ、軽さだけにばかり目が行きすぎて、では、このような事件が2度と起きないようにすればどうすればよいのか、この青年に懲役の期間、どのような治療的介入ができるのかなど、考えるべき事は多々あります。

 発達障害のごくごく一部の方が、不幸にしてこのような犯罪を起こしてしまったとき、果たして、少年院や刑務所の中で適切な関わりができるのかというと、まだまだ難しいというのが現状です。

 また、あくまでも、直接、本人を診たわけではないので、想像の域での話ですが、「○○さんの像が剣を持って襲ってくるという幻視体験」と書いてありました。一過性なのか、かなり固定してしまっているのか分かりませんが、アスペルガー症候群の人に見られる持続する幻視様体験は、なかなか治療的にも難しく(私の経験上の話ですが)、キチッと治療や介入を平行して行える環境が少年院や刑務所で行えるのか、まだまだ、課題は大きく残されています。

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 多動の子どもが、同級生とトラブルを起こしたとき、トラブルを繰り返す相手を見ると、その子も、同じように多動であることがあります。

 一人の多動の子が、バタバタし始めると、別の多動の子が、自ら立ち上がってその子を注意しに行ったりすることもあります。もっとも、これが再びトラブルになるのですが・・・・。

 多動の子は、多動の子が、気になるようですね。これが、

 多動は、多動を呼ぶ!!

 と言う現象です。
 多動の子どもが複数でいるときは、注意です。机の並べ方にも注意が必要です。「コ」の字に机を並べて、多動の子ども同士が向かい合わせになってしまうと、互いにメンチを切ったり、ニタニタしあったりで、授業を全然聞いてくれません。

 体育の時間も多動の子同士が、隣同士になると、知らぬ間に小競り合いになっていたりします。
 多動の子にとって、他の子が多動しているのを見ると、我慢できないのでしょうね。(自分が動くので、人まで動くと混乱するのかな?)

 ・・・ところで、運動会の時、多動の子はどうしているんでしょう。元気に走り回っている子もいれば、逆に、モゾモゾしながらじっと椅子に座ったままの子もいます。まわりが全員バタバタしていると、自分はどうしていいのか分からなくなるのかも知れません。

  もっとも、多動の子が気になるのは、多動の子だけでもないようです。ある時、多動の男の子が、急に落ち着かなくなりました。それ程、教室内で変わったことがあるわけでもなく、嫌な事があったわけでもない。でもよくよく話を聞くと、理解ができました。2週間前から、かわいい女の子が転校してきたのです。どうも、その女の子が気になっていたようです。

 (もっとも、5年、6年になると、口が立つ女の子が苦手という多動の子どもも少なくありませんが。)

・・・・・ADHDの話だけでもどんどん増えていきそうなので、近々、平行しながら、アスペルガー症候群の話も書いてみようかと思います。

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 ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状の一つに、

  「不注意」 「注意欠如」

 というのがありますが、決して、集中力がない、集中力が低いと言うわけではありません。

 それどころか、ADHDの子の多くは、他の人に比べて強い集中力を持っています。ただ、

 「注意の選択性」に誤り

 があるだけです。
 「今、しなければ行けないこと」を優先するのではなく、「今、したいこと」を優先してしまうのです。

 部屋で勉強をしていても、横に、プレステーションが置いてあれば、勉強を中断して、延々とプレステをしてしまいます。
 部屋の掃除をしていても、思わず、ドラゴンボールの漫画に目が行ってしまうと、もう、掃除をすることを忘れて、漫画に夢中になってしまいます。
 論文の校正をしないと行けないのに、ブログを書いていたり・・・・・・、
 最近、寝不足なんだから、さっさと寝てしまえばよいのに、ブログを書いていたり・・・・。
 書類だって、たまっているだろうに、・・・・・オイオイオイオイ。。。。

 大人になってくると、少しは我慢が効くようになってきますが、小学校の頃は、本人に我慢をさせるのはまだまだ難しく、周囲の方が気を使って環境を整えることが重要です。

 ADHDの子に、何かに集中してさせようとすれば、それ以上に興味の引くものをその場に置かないことです。

 勉強のする部屋にゲームや漫画を置かない様にする。

 教室の席は、運動場で体育をしている他のクラスが見えてしまうような窓際は避ける。

 掃除をするときに、関係の無いことに集中しないように、一人っきりにさせない様にする。

 仕事の帰り道に、パチンコ屋さんの前を歩かないようにする。

 ・・・・・オイオイオイオイ。。。。大人になったら、少しは我慢が効くって書いていたのに・・・・。

 

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 ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもの多動。特に、学校でのバタバタに対して、時には薬物を使うという手もありますが(この話は、後日)、最初から薬だけに頼るのは考え物です。

 まずは、周囲の理解と環境調整から始めます。それをするだけでも、ガラッと変わる子もいます。

 ところで、経験的に、ADHDの子どもが大好きな先生のパターンで一番多いのは、

 メリハリのついた、一方で、ベタベタさせてくれる先生

ですね。

 ADHDの子どもは、スキンシップが大好きです。ベタベタと安心して、くっつける先生が好きです。そして、叱るときにはきちっと叱る、褒めるときは褒める。そんなメリハリがついている先生が好きです。決して、叱る先生を嫌がると言うことではありません。ただ、自分が叱られている理由が、明確でないとイライラとしてきます。

 ADHDの子どもを叱るときは、今起きた出来事についてのみ、短時間、明確に話すことが重要です。まかり間違っても、
   「だいたい、あなたは日頃から・・・」
   「ついでに言うけれども、この前も、あの時も・・・」
・・なんて話をしてはいけません。本人は、聞いていません。5分も経つと頭の中は別世界。

 ある時、お母さんがADHDの娘を叱っていましたが、本人の今ひとつ反省のない態度にお母さんのお説教はヒートアップ!
 ついには、日頃の生活態度から、勉強の話まで、5分、10分、20分、30分・・・
 あまりの本人の態度に、お母さんは一言、

  「言いたいことがあったら、言いなさい!!!」

 でも、本人は、すでになぜ叱られているのかも忘れています。
  「さぁ、言いたいことを言ってごらん!!!」

  『さっ、お母さん、プリンでも食べようか!?』

      →→→→→→→→→→→→  修羅場。。。。。

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2007.03.01 00:07 |  診療  |  研究  |  ADHD講座  |  papamama  | 推薦数 : 2

ADHD講座(9)すねる!図に乗る!!

 ADHDの子どもの大きな特徴の一つに

 すぐに怒る、すぐにすねる、けれども、すぐに図に乗る

 と、言うのがあります。親御さんとしては、同じように兄弟を叱っていても、本人は、
  「ボクばっかりが叱られる」
と、言います。

 「そんなことはない」と、お母さんが怒り倍増して怒ると、今度は、「すねて」しまいます。ADHDの子どもを持つお母さん方にとって、親をもっともイライラされるADHDの症状の一つが、この「すねる」です。なだめても無駄、下手に出ても無駄、かといって怒れば火に油を注ぐようなもの。

 すねたときは、基本的に相手にせずに、治まるのを待つしか無いのですが、この「相手にせずに待つ」という行為が、実際のところ、怒る行為よりもストレスになったりします。

 けれども、こんなADHDの子どもでも、良いところ(扱いやすいところ?)があります。それは、「すぐに図に乗る」と言うところです。

 お母さん方には、『もう仕方ないから、褒め殺しにしちゃいましょう・・』なんて(ちょっとやけくそ気味に)話をすることもあります。すると、お母さんの中には、「私、褒めたくないんです」と言われる方も。

 『どうして?褒めるところが見あたらないの?』
 「いや、そうではなくて、 褒めたらすぐに図に乗るので、褒めたくないんです」とか。
 一度、このお母さん、本人の書いた作文を持ってきてくれました。その作文・・・

 俺って、一番、すごいぜ、すごいぜ、
 俺って、一番、たいしたもんだ。
 俺って、一番、どんなもんだ。

 『・・・お母さん、確かに、スゴイですね』
 「そうでしょ、でも、何が一番で、何がスゴイかは書いていないんですね」
 『本当ですね。何が一番すごいんでしょうね』
 「たぶん・・、思い上がりかと」
      ・・・・(お母さんも、きつい。。。。。)

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