職場の反応性のうつ状態にも、大きく2通りのパターンがあります。
①仕事を頑張りすぎて倒れた人たち
過重労働の場合もあれば、本人にとっては極めて質的に難しい仕事をしていたなどで、最終的にくたびれてしまったというものです。時には、傷つき体験をした(理不尽なクレーム対応や職場内でのパワハラなど)と言うこともあります。
だんだん、職場に行こうと思っても、体調不良が出てきたり、身体が動かなくなったり、不安・緊張感が高まってしまうと言う場合です。
②仕事を見て倒れた人たち
まぁ、仕事を与えられて、それを見るだけで落ち込んでしまうというタイプですね。
内因性のうつ病と違って、反応性のうつの場合は、職場から離れると日常に近い生活を送れるようになります。
内因性のうつ病は、「脳のくたびれ状態」なので、休んでいても苦しくて何もする気になれない、買い物も趣味も楽しめない状態が続きます。
反応性のうつの場合は、休んだ当初は、一見、内因性のうつ病と似ていることもありますが、徐々に、日常生活は、それなりに楽しんだりもできるようになります。しかし、職場に対する恐怖感や不安感が身体にしみこんでいて、職場に近づくことはできません。
職場以外の日常生活が普通に戻るまでの期間は、職場でストレスにさらされていた期間やその強さによります。①の場合は、それなりの回復に時間がいりますが(薬物よりも、休養が効果的)、②の場合は比較的早く、場合によっては、すぐにでも、日常生活はそれなりに送っていたりします。
(新型うつ病って、②のことを言っているのかな?これを「うつ病」って言われると困りますね。古いタイプの私としては、「新型・うつ病もどき」見たいに言って欲しいです。マスコミを通して、「うつ病」に対する誤解が出てきそうです)
ちなみに、診断書を書くとき、私は、
①の場合は、「反応性うつ病」とか、「心因反応」とか書きますが、
②の場合は、「抑うつ状態」と書いたりします。まずは、「うつ病」とは書きません。
(続く)
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コメント
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しかし、基準の下のほうに、さりげなく書かれていること・・・これも、同じくらい重要なことです。例えば、注意欠陥多動性障害(ADHD)の場合。
(前略します)
C.これらの症状による障害が2つ以上の状況(学校や仕事など)と家庭において存在する。
D.社会的、学業的または職業的機能において、臨床的に著しい障害が存在するという明確な証拠が存在しなければならない。
E.その症状は広汎性発達障害、精神分裂病、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではなく、他の精神疾患(例:気分障害、不安障害、解離性障害、または人格障害)ではうまく説明されない。
診断基準:DSM-Ⅳより抜粋。
・・・
その『症状』が、日常的にどのように支障を来たしているのか、ということが、障害(または病気)と診断する重要性の一つではないでしょうか。
仕事を見て倒れる以外、他の日常生活の影響がないなら、あえて『うつ病』と診断する必要があるかどうか?一考ですね。
『新型うつ病』といわれる人の中には、少なからず、こうした人も居るのでは?・・・と、心配になります。
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