2008.08.15 08:07 |  診療  |  その他(医療関連)  |  職場の精神保健  |  papamama  | 推薦数 : 2

新型うつ病?(2)

 職場の反応性のうつ状態にも、大きく2通りのパターンがあります。

 ①仕事を頑張りすぎて倒れた人たち

 過重労働の場合もあれば、本人にとっては極めて質的に難しい仕事をしていたなどで、最終的にくたびれてしまったというものです。時には、傷つき体験をした(理不尽なクレーム対応や職場内でのパワハラなど)と言うこともあります。

 だんだん、職場に行こうと思っても、体調不良が出てきたり、身体が動かなくなったり、不安・緊張感が高まってしまうと言う場合です。

 ②仕事を見て倒れた人たち

 まぁ、仕事を与えられて、それを見るだけで落ち込んでしまうというタイプですね。

 内因性のうつ病と違って、反応性のうつの場合は、職場から離れると日常に近い生活を送れるようになります。

 内因性のうつ病は、「脳のくたびれ状態」なので、休んでいても苦しくて何もする気になれない、買い物も趣味も楽しめない状態が続きます。

 反応性のうつの場合は、休んだ当初は、一見、内因性のうつ病と似ていることもありますが、徐々に、日常生活は、それなりに楽しんだりもできるようになります。しかし、職場に対する恐怖感や不安感が身体にしみこんでいて、職場に近づくことはできません。

 職場以外の日常生活が普通に戻るまでの期間は、職場でストレスにさらされていた期間やその強さによります。①の場合は、それなりの回復に時間がいりますが(薬物よりも、休養が効果的)、②の場合は比較的早く、場合によっては、すぐにでも、日常生活はそれなりに送っていたりします。

 (新型うつ病って、②のことを言っているのかな?これを「うつ病」って言われると困りますね。古いタイプの私としては、「新型・うつ病もどき」見たいに言って欲しいです。マスコミを通して、「うつ病」に対する誤解が出てきそうです)

 ちなみに、診断書を書くとき、私は、

 ①の場合は、「反応性うつ病」とか、「心因反応」とか書きますが、

 ②の場合は、「抑うつ状態」と書いたりします。まずは、「うつ病」とは書きません。 

 

 (続く)

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