小学校の自由研究ができあがったので、ようやく、精神神経学会何チャラ認定医制度のケースレポート、書いて、締め切り間近で送りました。
【不登校・どう関わる?】-31
第2章 不登校への関わり
<2> 対人恐怖
-9-③- (8月27日の続き)
「受容的な大人」が本人の通う学校以外の人であったり、友だちも本人の通う学校以外の友だちであったりすれば、自宅から出られるようになった子どもは、すぐには学校に行かずに、学校以外の場所に行くことになります。
それが、不登校の子が通う適応指導教室のようなものであったり、フリースクールであったり、友だち同士の家の行き来であったり、思春期頃になれば、アルバイトであったりします。
この頃になると、表面的には学校に行っていなくても、不登校を初めた頃に比べると、ずいぶん元気を取り戻し、時には、以前できなかったような事ができるようになったりすると、親御さんも子どもの意外な一面を発見することもあります。
ここで、問題になるのが、この成長がきちっと評価されるかどうかです。一年間、学校には全然登校しなくても、子どもの方は着実に成長しています。しかし、学校の方が出席日数の評価にこだわるあまりに、「全然、変わっていないじゃないか」と言うふうに判断すると、親御さんの方は、「全然、分かってもらえない」と、すれ違ってしまうことになります。
第2章 不登校への関わり
<2> 対人恐怖
-9-②- (8月26日の続き)
一方で、友だちとの関係がほとんどなくなってしまった場合には、「受容的な大人」を通して学校の中に戻っていきます。
この場合、保健室や相談室の先生、担任の先生などが、不登校の子どもにとって「受容的な大人」であると言うことが必要になってきます。
この「受容的な大人」と会うために学校に出るようになってきます。もし、子ども(あるいは家族)と学校との関係がうまく行っていないと、子どもの方は、学校の中に自分の相手をしてくれる友だちもいなければ、「受容的な大人」もいないと言うことになり、なかなか学校に戻ることができません。
仮に、本人となかなか出会うことができていなくても、親御さんと学校の関係がうまく行っていれば、それで充分です。
(続く)
【不登校・どう関わる?】-29
第2章 不登校への関わり
<2> 対人恐怖
-9-①- (8月20日の続き)
不登校をしていた子どもが、再び学校に出られるようになるには、大きく二つの道があります。
大切なのは、相談室であれ教室であれ、自分の行き場所が学校の中にあることです。その行き場所は、実は場所があればよいと言うのではなく、そこに自分の相手をしてくれる友だちか「受容的な大人」がいるという「人」の問題があります。
そして、その行き場所が、自分が疲れたときに、集団から逃げることのできる避難場所の役割も果たしてくれると言うことが重要です。単に「場所を作ったから出てきなさい」と言うだけでは、子どもは行くことはできません。
さて、道の一つは、「友だちや同級生」を通して戻っていく子です。不登校になった頃から友だちと遊べている子は、この道を通って再登校していきます。この場合、子どもと学校との関係があまりうまく行っていなくても、それはそれで何とかなるものです。
(続く)
ようやく、自由研究、今朝から始めて(もちろん、私は仕事)、先ほど完成しました。
まぁ、とりあえず、出来たところで。
これkら、精神神経学会なんとか認定医のケースレポートの作成です。
いつもながらのギリギリです。うちの小学校、明日から2学期です(って、前期後期なので、授業開始日とか言うのかな?)
職場のメンタルヘルスの話題をするときに、新型うつ病とか、職場うつとかの話題が出てきますが、
こういった職場だけでうつ状態が長引く「うつ状態」のタイプ、実際に話題になってきたのは、もう5年、6年前の話です。
最近の話題は、(あくまでも個人的なレベルですが)大きく2つです。
① クレイマー、クレイマーと言いながらも、実は、職員の内部にもクレイマー(内部クレイマー)が増えてきていて、そちらへの対応が必要な場合が出てきている。
② 新型うつ病(私はこんな診断はしませんが)や、反応性のうつ病と診断されている人の中には、その背景に、アスペルガー症候群を持っている人が少なからずおられる。その人の得手不得手にあった環境調整をすれば、頑張って仕事ができるのに、キチッとした環境調整がなされない、あるいは、何の対応もないまま、漠然と薬物療法だけが行われている・・・と言う場合です。
ちょっと前に、とある研究会で、若い先生が、「新型うつ病」の事例を発表しておられましたが(仕方なしに、頼まれてされたようですが)、後で、その2つの事例を詳しく聞きましたが、経過から見て、充分にアスペルガー症候群の可能性を考えないと行けないかたでした。多分、こういうパターンは多いのだと思っています。
・・と言うことで、職場の相談の中で、出会う成人のアスペルガー症候群の話も機会があれば書いて見たいと思います。
時々、学校側が、アスペルガー症候群(と思われる?)の子どもを持つお母さんに、我が子が発達障害であると気づかせたい(まだ、診断もついていないのに)・・とか、
お母さん自身は、我が子がアスペルガー症候群であると告知をされているけれども、まだ、子どもには話したくないと思っている・・・と言う時に、学校側が、お母さんに、子どもへの告知を促したり、他の父兄に、その旨を話させようとすることがあります。
でも、これは、まずは、失敗します。
学校側が望んでいるのは、どのように関わったらよいのか困ってしまった、閉塞感がある、それを打開する策が無いかと考える。→きっと、告知したら良い方向に向くのでは・・と言う安直な発想に向く。・・・と思っているだけですから、
学校側が望んでいるゴールは、告知することではなく、状況が改善することにあります。つまり、告知すると、状況が改善する(そんな確信はどこにもないのに)と言うことが前提になっています。逆に言えば、告知して、状況が改善しなければ、ますます、悪循環に入っていきます。(この悪循環に入る前に、相談に来ていただければ、ありがたいところです。)
この場合は、告知をする、しないは、別問題、ゴールは、今の状況を少しでも改善できることです。子どもを診て、親御さんと話をして、その上で、学校との話し合いの場を一緒に持って、すぐには状況は改善しなくても、少し前向きにな感じに向けられる事を一緒に考えていけば、告知云々の話題は、無くなっていきます。
告知が話題になったとき、それが、今抱えている問題のゴールなのか、どうなのか、冷静に考えながら行きたいところですね。
PS
そうそう、こんな風に書いちゃうと、
「そんなこと言っても、親御さん、受診したり、相談に言ったりなんかしてくれませんよ」 って、学校の先生から言われそうですね。
まぁ、私のところには、そんな人、たくさんおられます。
ちょっと、そのあたりは、どこかで、続くと言うことで、
最近は、何かと雑用(?)で、バタバタしています。
雰囲気で引きうけてしまった(B型です)司法鑑定書は、なかなか時間がかかったし・・・
○○白書の原稿、ほんの少しだけとはいえ、締め切り忘れていたし・・・
精神なんとか認定医のケースレポート、何も書いていないし(精神保健指定医は、ケースレポート無しでなった世代です)・・・
他から依頼された原稿は催促が無いのを良いことに投げているし・・・
あ、コメントの返事書いていません、ちゃんと、書きます・・・。
でも、一番気になるのは、子どもの自由研究が・・、どうすんねん、この期に及んでも遊んでいる場合か・・・と、気になっています。
【不登校・どう関わる?】-28
第2章 不登校への関わり
<2> 対人恐怖
-8-②- (8月16日の続き)
学校以外でも、不登校の子ども達が通う教室や、フリースペースのような所を通じて新しい友だち関係ができる子もいます。最初は、一人、二人から始めましょう。
また、勉強がついていけないと言うことが問題になることもありますが、この場合も、勉強そのものへの不安が高いという場合と、勉強がついていけないと言うことで他の友だちに対するコンプレックスが高まって行きたくないと言う場合もあります。
大人の中には、「ビリでも、下の方でも良いじゃない」と言う人もいますが、なかなか子どもの方はそこまで気持ちが割り切れません。
勉強にしても、スポーツにしても、少なくとも自分が、その集団の中で「中の上」ぐらいに位置しないと、プライドがあって戻りたくないと言う子もいます。
時々、子どもが勉強もせず、マンガを書いたり、アイドルにのめり込んでいるのが心配というお母さんもいますが、マンガやアイドルについては、充分にやらせてあげましょう。
学校に戻ったとき、集団に入ったとき、友だち関係を保つには、共通の話題が必要です。でも、勉強を共通の話題にするのは難しいものです。そんなとき、マンガやアイドルは、友だちとの共通の話題になることがあります。マンガやアイドルにのめり込んでいたおかげで、新しい友だち関係ができたという子も少なくありません。
【不登校・どう関わる?】-27
第2章 不登校への関わり
<2> 対人恐怖
-8-①- (8月10日の続き)
少しずつ人間関係の力が戻ってくると、同世代との関係が徐々に戻ってきます。以前の友だちとの関係を戻そうと思う子もいます。小学校の低学年ぐらいだと、こういった感じが多いようですが、年齢が高くなるに連れて、むしろ不登校になる以前の同級生とは、特定の友だちを除いて、できるだけ会うことを避けようと思う子もいます。
不登校していた自分を知らない同世代の中に行きたい、今までの自分を知らない人の中で一からやり直したいと思うこともあります。もちろん、子どもがそう言ったからと言って、本人の対人関係の力が充分に戻っていないのに、新しい人間関係の中に入っても、まずうまく行きません。
まず、対人関係の力がある程度戻ると言うことが、最初に必要になってきます。
以前との人間関係をとりあえず避けたい子は、新しい人間関係を捜していきます。同じ学校の中に新しい友だちを、学年の変わりに見つける子もいます。保健室登校、相談室登校などをきっかけに、そこで新しい友だちと出会う子もいます。
あまり最初から深いつき合いを求めず、お互いに深く干渉しない関係の方がうまくいくこともあります。
(続く)
反応性のうつ状態に陥っている人の上司と話をすると、「もう少し、頑張ってくれれば」と言われます。でも、それは、間違いです。
まず、最初に診ることは、
今のその人の能力で、今、その人が与えられている仕事がこなせるのかどうか・・・・が問題です。
頑張らないから仕事をしない のではなく
できないから仕事をしない と言う可能性の方が高いのです。でも、それをいろいろと理由をつけたりして、一見、上司や本人が、本当はできる・・と勘違いしていたりします。
概ね3つのパターンに
①もともと、今の能力で今の仕事ができるのに、しない。
→まぁ、一番少ないパターンです。仕事に対する充分な評価が与えられていない等もありますが、一方で、ADHD系で、できるけれどもダラダラと自分の好きなことばかりして取り組まないと言う場合もあります。
②本来はできる力はあるのに、今は、能力が落ちていて、今の仕事ができない。
→前回の、仕事を頑張りすぎた人に良くあるパターンですね。単なる疲れなら、一時的休養させて能力回復ですが、うつ病的になっていると、じっくりとした治療+休養が必要です。
③もともと、能力が無くて、今の仕事ができない
→いくら薬を服用しても解決しません。必要なのは、教育や訓練ですね。教育や訓練に乗ってくる人か、そうでないかと言うこともありますが。あるいは、明らかに無理なら、早めの転職と言ったところでしょうか。ダラダラと、何の介入もせずに時間だけを過ごしても、結局は何の解決にもなりません。
ただし、②を③だと勘違いしていたりすることもある(その逆もあり)ので、キチッと見立てをしておきたいところです。
職場の反応性のうつ状態にも、大きく2通りのパターンがあります。
①仕事を頑張りすぎて倒れた人たち
過重労働の場合もあれば、本人にとっては極めて質的に難しい仕事をしていたなどで、最終的にくたびれてしまったというものです。時には、傷つき体験をした(理不尽なクレーム対応や職場内でのパワハラなど)と言うこともあります。
だんだん、職場に行こうと思っても、体調不良が出てきたり、身体が動かなくなったり、不安・緊張感が高まってしまうと言う場合です。
②仕事を見て倒れた人たち
まぁ、仕事を与えられて、それを見るだけで落ち込んでしまうというタイプですね。
内因性のうつ病と違って、反応性のうつの場合は、職場から離れると日常に近い生活を送れるようになります。
内因性のうつ病は、「脳のくたびれ状態」なので、休んでいても苦しくて何もする気になれない、買い物も趣味も楽しめない状態が続きます。
反応性のうつの場合は、休んだ当初は、一見、内因性のうつ病と似ていることもありますが、徐々に、日常生活は、それなりに楽しんだりもできるようになります。しかし、職場に対する恐怖感や不安感が身体にしみこんでいて、職場に近づくことはできません。
職場以外の日常生活が普通に戻るまでの期間は、職場でストレスにさらされていた期間やその強さによります。①の場合は、それなりの回復に時間がいりますが(薬物よりも、休養が効果的)、②の場合は比較的早く、場合によっては、すぐにでも、日常生活はそれなりに送っていたりします。
(新型うつ病って、②のことを言っているのかな?これを「うつ病」って言われると困りますね。古いタイプの私としては、「新型・うつ病もどき」見たいに言って欲しいです。マスコミを通して、「うつ病」に対する誤解が出てきそうです)
ちなみに、診断書を書くとき、私は、
①の場合は、「反応性うつ病」とか、「心因反応」とか書きますが、
②の場合は、「抑うつ状態」と書いたりします。まずは、「うつ病」とは書きません。
(続く)
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