思春期の子どもと話をしていると、後々になって、
「あんな風に言ってもらって良かったです」とか、「あの言葉がとても印象に残っています」なんて、時には感謝されたりするのですが、意外と、こちらの方は覚えていなかったり、時には、「絶対にそんなことは言っていないのに」と思うこともあります。
とはいえ、今更、否定するのもややこしくなるので、そのままにしていたり。
こういった場合は、こちらの言葉が良かったんじゃなくて、本人がその時思っていた気持ちが、たまたまその時の言葉にフィットしたり、まとまったりしただけの話です。時には、うまい具合に聞き間違いをしてくれていたりもします。
とある大学生に、「とても、頑張っているね(これを、時には地元の方言で、時には大阪弁で言うのですが)」と聞くと、
「やっぱり、先生に、そろそろ我慢の潮時だと言ってもらって良かったです」と感謝されました。
・・・・いや、私は、「我慢のし時」といったつもりだったんだけど、まぁ、いいか・・・。
【不登校・どう関わる?】-17
第2章 不登校への関わり
<2> 対人恐怖
-2-②-(6月23日の続き)
一つは、「甘え」です。お母さんに対してスキンシップを求めてきます。お母さんがテレビを見てると膝枕を求めてきたり、お母さんが料理をしていると横でエプロンを握ってきたりと、お母さんの身体の一部に触れていようとします。お母さんと一緒の部屋で寝たり、お母さんの布団の中に入って寝ると言うこともよくあることです。こういったスキンシップは、気楽に受け入れてあげても問題はありません。それどころか、この様なスキンシップを通して、不安は徐々に解消されていくものです。
もう一つは、「イライラ」です。ささいなことで機嫌が悪くなったり、お母さんの言葉の端々をつかまえて突っかかってくることもあります。こう言った場合、必ずしも、どのような言葉かけをしてあげれば満足するとか、気分が落ち着くというものではありません。
それどころか、多くの場合は、「何を言っても満足しない」「怒ってくる」と言う感じです。子どもの方は、今の自分が現実的にうまく行っていないと言うことを感じているので、いくら言葉でなだめられても納得行かないのも無理はありません。
自分のこの苦しい気持ちや苦しい時間をお母さんにつき合ってもらうことによって、少しでも自分を落ち着かせようと、無意識のうちにしているのです。こういった時間が、一か月、二か月続き、お母さんがそれにつき合ってくれていく中で、徐々に子どもの方は、「今の自分でもお母さんは受け入れてくれるんだ」と言う安心感を抱いてきます。少しずつ、見捨てられ不安も落ち着いてきます。そうすると、徐々に子どもの方から、外へと目が向き始めるようになってきます。
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