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【多動っぽい子、アスペっぽい子】-10
第2章 注意欠陥多動性障害(ADHD)
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(前回の続き)
多動症の子というのは、まず基本的には頭の回転が速いです(得手不得手の問題はありますが)。非常に短期間の集中力があります。日曜日の朝10時にNHKで名人戦をやっています。あれを見ていただいたら分かりますけども、将棋を指している人は、おとなしく落ち着いて指している人と、もぞもぞと体が揺れながら将棋を指していらっしゃる方がいます。個人的にこの番組を見ていると、この人はADHDじゃないかと思うことがあります。
ADHDの子は不注意と言いますが、これは注意力がないのではありません。注意力の選択を誤っているのです。
今の優先順位が違うのです。例えば授業に出たら授業を聞かなければならないということが優先される。明日の宿題がたまっていたら宿題をするのが優先順位ですね。そういう優先順位が自分の興味や本能に左右されてしまうのです。
ですから、宿題がたまっているから宿題をしなければならない。でも机の下に漫画の本がある。そうすると漫画のほうを読みたいという優先順位の選択が間違ってしまうわけです。
例えば授業中でも、最初は授業を聞いていても、外で工事が始まるとすると、そちらのほうが面白い。優先順位がそちらにいってしまうわけです。
ですから、ADHDの子は不注意を改善しようというよりも、とりあえず、その時点で不必要な余分な注意の対象を除くところがスタートです。
ここでは、「多動の子」についてではなく、多動などの症状を示す「ADHDの子ども」についての話をします。
(続く)