【不登校・どう関わる?】-13
第2章 不登校への関わり
<1> 不登校を考える
-5-②-
第二が、周囲の状況です。特に、友だちとの関係、学校との関係、そして家族との関係です。
不登校になるまで、家庭の中に葛藤を持っていない場合もあれば、思春期の子どもの中には、実は多くの葛藤を抱いて抑えてきていると言うこともあります。ただし、不登校だからといって、必ずしもこういった問題があるとは限らず、最近では、家庭内の葛藤を感じていない子もいます。
逆に、家庭内の葛藤や問題が強いからと言って必ずしも不登校と言う形に現れてくるとも限りません。家庭内暴力も、不登校の経過の中で一時的に出てくることもあれば、表面的には登校していながら、家庭内暴力が繰り返されていると言うこともあります。
そして第三に、様々な病気や障害などの存在の有無です。思春期の子どもの中には、統合失調症などの精神疾患が発症し、その症状によって、二次的に不登校と言う形が見られることがあります。
また、一つの事(例えば、手洗いや戸じまりなどの行為)にこだわり過ぎて次の事に進めない、他の事への意欲が落ちてきてしまう強迫神経症などの状態になっていることもあります。
思春期の子どもの中には、教室に入ると、お腹が痛くなる、尿が近くなると言った身体の症状が、緊張した場面で出てくるようになり、それがために徐々に集団に入れなくなる子もいます。
一方で、注意欠損多動症候群や高機能自閉症・アスペルガー症候群、学習障害等の発達障害があり、それが周囲の人にうまく受け入れられていないがために、二次的に不登校になっていると言うこともあります。こういったいくつかの観点から、不登校の事を考えてみたいと思います。
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