【不登校・どう関わる?】-8

第2章 不登校への関わり

<1> 不登校を考える

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 不登校と一口に言っても様々なパターンがあり、簡単に分類できるものでもなければ、簡単に分析できるものでもありません。

 不登校は、一つの表現であったり、症状であったりするわけですから、明確な治療法があるというわけでもありません。けれども、様々な周囲の人の関わりによって、本人が成長し変化してくるのも事実です。子どもによっては再登校という形を、ある子どもは別の形で成長していきます。

  ところで、不登校がおきたとき、周囲の人は焦ってしまって、「いったいどうしたら良いのだろう」と考えてしまいます。けれども、不登校というのは、様々な本人の葛藤や苦しさがもう限界に達してしまったという、すでに結果であるときがあります。

 マラソンで言えば、すでに四二、一九五キロを走ってきた状態なのです。がんばって、無理して走って走って、疲れてしまって骨が折れてしまった。心身を使い過ぎてしまったために、心身を支えている骨が「疲労骨折」を起こした状態です。

 周囲の人は、不登校を、問題の「スタート」だと感じて、「さぁ、これからどのようにしてあげれば良いか」と相談します。けれども、多くの場合、本人はもう「ゴール」まで走り続け、疲れきった状態にあるのです。「もうこれ以上走ることはできない」「少し休憩させて欲しい」と言う状態です。

 「疲労骨折」の状態になれば、ひと休憩です。骨折すれば安静にする、休養する、時には入院することだってあります。「骨折をして入院する」と言っても、多くの人は止めることはしません。なぜなら、入院は、その人が元気になっていくための一つの手段であるからです。

 不登校の問題に関わっていると、「不登校にさせては行けない、不登校にするとますます学校から遠のいていく」と思っている人が少なくありませんが、決してこれは正解ではありません。本人が疲労骨折を起こす前に適切な対応がなされれば、比較的早く、学校に行くことができる子もいます。けれども、疲労骨折に至った子どもには、とりあえずは休養が必要になることもあります。

 不登校は、入院と同じです。疲れた心身を元気にしていくための休養です。不登校を後退と考えるのではなく、元気になっていくための一つの過程であると考えてみたいものです。

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