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・・・・昨日の日曜日は久しぶりのお休みでしたが・・・、夕方、保健所から電話があって、「措置入院のための鑑定(指定医診察)」の依頼でした。精神科では、こういった、独特の突然の仕事が入ってきます。まぁ、保健所から、携帯に連絡があると、仕事以外にはありませんが・・・。と言うことで、最近のシリーズの続きです。
【多動っぽい子、アスペっぽい子】-15
第2章 注意欠陥多動性障害(ADHD)
-10-
(前回6月28日分の続き)
テレビゲームなどについて、不登校になった時などいろいろな時に、「テレビゲームをやるだけやらせてあげたらいいじゃない」という考えもあるかも知れません。
それはそれぞれの個人の家の判断に任せる部分もあります。しかし、少なくともADHDの子にそれをやらせますと何時間でもゲームをやります。ですから、ADHDの子はまずゲームができる時間をできるだけコントロールしないとせっかくの短期集中能力を全部そちらへ持っていきますから、非常に才能の無駄遣いということになります。
ですから、ときどきお母さんが、もうこんなコンピューターもう捨ててやるとか言って、捨てればいいのに隠している人がいます。子どもがいい子にして、「お母さん、僕はちゃんと時間を守るから」と言ってだまされて出す人がいますね。あれは元の木阿弥(もくあみ)です。お母さんが捨てたのならもう捨てたことにして、それで突っ走ってください。
(続く)
<松本サリン事件>「事件風化させない」 発生から14年 河野さんの妻、今だに入院中(毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080627-00000021-maiall-soci
松本サリン事件の発生から27日で14年になるのを前に、菅谷昭・松本市長は26日、事件被害者の河野義行さん(58)の妻澄子さん(60)を市内の病院で見舞った。 ・・・と言うニュース。
もう14年も経つんですね。当時、河野さんの家の前は、報道陣で埋め尽くされ、やれ「逮捕状がでました」等というデマも飛び交い、それをテレビの前で見ていた私は、100%、この河野さんが犯人だと思っていました。多分、日本中のほとんどの人が、河野さんが犯人だと、この報道を見て思っていたと思います。
大いに私たちも、マスコミも反省させられる事件でしたね。(マスコミが反省しているかどうかは知りませんが)
また、機会があれば、犯罪被害者の話も書いてみます。犯罪被害者の会も、時々、参加させて頂いていますし。
【多動っぽい子、アスペっぽい子】-14
第2章 注意欠陥多動性障害(ADHD)
-9-
(前回6月27日分の続き)
3番目に、数倍の短期集中能力です。ですから、少なくともほかの子の4~5倍ぐらいは短期集中があります。その代わりあくまでも自分の好き嫌いによって違います。
それから人が付いていないと駄目です。ですから、お母さんが1時間放ったらかして勉強・自習させるよりは、お母さんが10分でも横に付いて勉強させてあげる方が、子どもの頃は能率が上がります。
中には、お母さんがいない時間は放ったらかしにするしかないということもあります。ある程度習慣が付いてくると、本人なりに、ある程度うまくやる子どももいます。
少なくともお母さんがいる時間帯、大人が一緒にいる時間帯をいかに有効に過ごさせるかということを考えていきます。基本的にアメとムチをうまく使わないといけません。ムチというのは本人の苦手な勉強とかです。アメというのは本人がゲームが好きならゲームです。
ただ、アメ、アメと言うと、「そんなに物ばかり与えていいんですか」と聞かれる人もいますが、そういう物だけがアメではありませんだ。ADHDは人なつっこいですから、お母さんと一緒におふろに入るとか、寝る前にお母さんに絵本を読んでもらうとか、お母さんが一緒に寝てくれるとか、ADHDの子にすればこういうことも十分アメになります。
ただ、当たり前ですが、必ずムチのあとにアメを持ってきてくださいね。「1時間がんばって勉強したら、1時間のゲームをしてもいい」というようなことをしないといけません。まかり間違っても、子どもの方が、「1時間ゲームをさせてくれたらきちんと宿題をする」という言葉を信用してはいけません。おそらく、ゲームをやめることはまずできません。それは信用したお母さんのほうの負けです。
進学を控えたアスペルガー症候群の生徒さん達、そろそろ、進学先を決める頃になりましたが、
できるだけ、オープンキャンパスなどに参加することをお勧めしています。
中には、「どうして、その大学に決めたの」と聞くと、
「パンフレットを見たら楽しそうで」「インターネットを見て」とか
まぁ、学校の概要とか、研究内容は、インターネットとかでよく分かりますが、写真はねぇ。。。特に、視覚刺激の強い子などは、一応本人には、
「そんなパンフレットの写真みたいに、皆が皆、キャンパスで楽しく語り合っていると言う訳じゃないからね」
「教官も、いつもいつも写真みたいに、ニコニコしていないよ」
「建物も、実際に見たら、色が違うかも」・・・
なんて、助言をしたりしてしまいます。夢を壊すのも、よくないかな?
【多動っぽい子、アスペっぽい子】-13
第2章 注意欠陥多動性障害(ADHD)
-8-
(前回6月25日分の続き)
2番目に、ADHDの子どものよく見る特徴として、人なつっこい、スキンシップが大好きですね。
べたべたしてきます。本当にもう幼稚なべたべたですね。全体的に幼い雰囲気も強く、ADHDの子どもで2階に寝室があったら、6年になっても1人では寝むれない。お母さん、一緒に寝よとか言って。1人で寝てきなさいよと言ったら、1人では嫌だとか言う子もいます。
学校の先生に非常にべたべたします。ですから、そのべたべたするのをある程度うまく使ってあげる。人なつっこくて図に乗りますから、褒めながら一緒に行動すると、結構図に乗ってくれます。この辺がADHDの子の非常にかかわりやすいところですね
(続く)
ここ1か月は、何人もの、思春期から青年期にかけてのアスペルガー症候群の方が、新しくやってきます。
もっとも、私のところは、小児精神科とか、発達障害の専門を名乗っているわけでは無いので、来られる方の訴えは、「ひきこもり」や「不登校・学校不適応」「摂食障害」などで、よくよく診ると、そのベースにアスペルガー症候群があると言う感じでしょうか。
とある高校には、アスペルガー症候群の女子生徒が数人いて、それぞれ、摂食障害、リストカット、対人恐怖など、表面的な問題はバラバラですが、それぞれ話をすると、自分なりのこだわりが強かったり、マイルールがあったりします。
一方で、自分の趣味を一方的に話したがる男子高校生、それなら同じ趣味の生徒同士を同じクラスに・・と、「鉄道大好き」生徒を同じクラスにしてもらいましたが、
いざ、始まってみると、方や「JR派」、方や「私鉄派」と言うことで、あまり話が弾まないようです。
【多動っぽい子、アスペっぽい子】-12
第2章 注意欠陥多動性障害(ADHD)
-7-
(前回6月22日分の続き)
ADHDの子は、よく怒り、よく拗ねます。その代わり、怒られると非常に敏感ということは、褒められることに図に乗りやすい特徴もあります。
よくADHDの子を持ったお母さんに、「お母さん、褒めてあげなさい」と言うと、お母さんは「褒めたくない」というわけです。
これは褒めるところがないわけではなくて、褒めると図に乗るのが怖いというわけです。「これはすごいや」と言ったら、「おれって天才だろう」とか。そこまでは褒めていないんだけどと言うんだけれども。
一度ADHDの子の作文を見せてもらったら、作文の題名が『おれって一番』。
おれって一番、すごいぜ、すごいぜ。おれって一番、大したものだと書いて、何がすごいのか最後まで書いてありませんでした。要するに図に乗るというのがADHDのいいところです。
(続く)
思春期の子どもと話をしていると、後々になって、
「あんな風に言ってもらって良かったです」とか、「あの言葉がとても印象に残っています」なんて、時には感謝されたりするのですが、意外と、こちらの方は覚えていなかったり、時には、「絶対にそんなことは言っていないのに」と思うこともあります。
とはいえ、今更、否定するのもややこしくなるので、そのままにしていたり。
こういった場合は、こちらの言葉が良かったんじゃなくて、本人がその時思っていた気持ちが、たまたまその時の言葉にフィットしたり、まとまったりしただけの話です。時には、うまい具合に聞き間違いをしてくれていたりもします。
とある大学生に、「とても、頑張っているね(これを、時には地元の方言で、時には大阪弁で言うのですが)」と聞くと、
「やっぱり、先生に、そろそろ我慢の潮時だと言ってもらって良かったです」と感謝されました。
・・・・いや、私は、「我慢のし時」といったつもりだったんだけど、まぁ、いいか・・・。
【不登校・どう関わる?】-17
第2章 不登校への関わり
<2> 対人恐怖
-2-②-(6月23日の続き)
一つは、「甘え」です。お母さんに対してスキンシップを求めてきます。お母さんがテレビを見てると膝枕を求めてきたり、お母さんが料理をしていると横でエプロンを握ってきたりと、お母さんの身体の一部に触れていようとします。お母さんと一緒の部屋で寝たり、お母さんの布団の中に入って寝ると言うこともよくあることです。こういったスキンシップは、気楽に受け入れてあげても問題はありません。それどころか、この様なスキンシップを通して、不安は徐々に解消されていくものです。
もう一つは、「イライラ」です。ささいなことで機嫌が悪くなったり、お母さんの言葉の端々をつかまえて突っかかってくることもあります。こう言った場合、必ずしも、どのような言葉かけをしてあげれば満足するとか、気分が落ち着くというものではありません。
それどころか、多くの場合は、「何を言っても満足しない」「怒ってくる」と言う感じです。子どもの方は、今の自分が現実的にうまく行っていないと言うことを感じているので、いくら言葉でなだめられても納得行かないのも無理はありません。
自分のこの苦しい気持ちや苦しい時間をお母さんにつき合ってもらうことによって、少しでも自分を落ち着かせようと、無意識のうちにしているのです。こういった時間が、一か月、二か月続き、お母さんがそれにつき合ってくれていく中で、徐々に子どもの方は、「今の自分でもお母さんは受け入れてくれるんだ」と言う安心感を抱いてきます。少しずつ、見捨てられ不安も落ち着いてきます。そうすると、徐々に子どもの方から、外へと目が向き始めるようになってきます。
【不登校・どう関わる?】-16
第2章 不登校への関わり
<2> 対人恐怖
-2-①-(6月18日の続き)
家の中にひきこもり始めた子どもにとって、多くの場合、接点はお母さんになってきます。お母さんとも最低限の会話しかしない子もいれば、家の中でなら普通通りの会話ができる子もいます。
一方で、多くの子どもは、不登校になることによって、強い見捨てられ不安を感じます。それなりに学校に行って、それなりに勉強をしていれば、それなりに周囲の人がつき合ってくれました。けれども、学校にも行けなくなって、勉強もできなくなった今、「もう自分の事なんて皆、見捨ててしまうんじゃないか」と言う強い不安感が生まれてきます。
中でも、一番気になるのが、身近なお母さんに対しての見捨てられ不安です。けれども、今の自分では、学校に行くこともできなければ、人中に入っていくこともできない、ついには、強い焦りを感じ始めます。そんなとき、お母さんに対していくつかの態度の変化が見られます。
(続く)