第1章 はじまり
<4> 肯定感
子どもの成長にとって必要なものとして、『自己肯定感』というのがあります。「自分が認められる」、「自分が必要とされている」、「家庭や学校・社会の中に自分の役割や存在感がある」と言ったところでしょうか。
ところで、子どもが『自己肯定感』を感じるのはどんな時なのでしょうか。表彰状をもらった時、たくさんの点数をもらった時、ほめられた時、頼られた時などなど。そして、視線を感じる時です。
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多動の子どもに関わっている大人と話を聞くと、典型的な二つのパターンがあります。
B様の反応。「この子は多動で、よく友だちとトラブルを起こして困っているんです。パニックになって騒ぐのですが、三〇分もすれば、何事もなかったかのようにまた友だちと遊ぶんです。全然、反省心も無くて、困っているんです」と。
B様は、この子の悪い所ばかりが目に行っています。結局、B様がこの子に送っている視線は、悪いことをしないかという監視の視線です。こんな視線を浴びてばかりいると、『自己否定感』ばかりが高まって行きます。
A様の反応。「この子は多動で、よく友だちとトラブルを起こすんです。でも、三〇分もすれば、すぐに仲良くなってまたちゃっかり遊んでますよ。落ち着いている時は、とても人なつっこくて、楽しい子ですよ。それに、結構優しいところもあるんですよ」と。
A様は、この子のトラブルの行動だけでなく、この子の良いところ、できるところにも目が行っています。A様がこの子に送っている視線は、この子のできることを認めようと言う視線です。こう言った視線は、『自己肯定感』につながっていくものです。
言葉のキャッチボールがなくても、こう言った視線を、子どもはいろいろと感じ取っているものなんですね。
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コメント
コメント一覧
自己肯定感。まさに、それを失って?いるのが我が息子。
あるがままの自分でいい、そのままの君でいいよ、っていうのが伝わらなくて・・・。それは、きっと、過去私が知らず知らずB氏のような反応を返していたのかと、改めて自省です。
学校や周囲の人々なども、やはりどちらかというとB様の方が多い気がします。大人が皆、A様のような態度で子どもを見てあげられる社会だと、子どもも楽でしょうね。
コメントありがとうございます。確かに、この10年、随分と発達障害への考えが変わって来ましたよね。
meixiang さん
コメントありがとうございます。大人は、大なり小なり、B様の方をやっちゃいますよね。私もそうですが。
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