アスペルガー症候群の子どもさんを診るとき、親御さんの情報と、子どもからの情報とそれぞれが診断や症状を判断するときに必要になってきます。
私の所では、まず最初に私が、親御さんと子どもを一緒に簡単に面接し、それから、それぞれに別れて頂き、私が親御さんの方を、心理系のスタッフに子どもの方を診てもらいます。アスペルガー症候群の診断には親御さんからの情報は重要ですが、日常生活の中での知覚過敏や記憶力の良さ、抽象概念の把握の難しさなど、意外と親御さんの方が気づいていないと言うことがよくあります。
そのようなときは、スタッフからの情報が重要です。スタッフの方は、思春期~成年のアスペルガー症候群も経験していることや(大人になってから子ども時代を振り返って聞かせてもらう話は、私たちとしても、とても勉強になります)、小中学生の多くのアスペルガー症候群の子どもも診ているので、うまく症状の有無を引き出してくれています。
子ども自身も、自分がそのような他の人とは少し異なった症状を持っていると言うことに気づいていない場合が多いので、普通に話をしていても、なかなか気づくのが難しいこともありますが、その辺りは、スタッフの方がうまく引き出してくれているという感じでしょうか。(もちろん、私の所は発達障害を前面に打ち出している訳では無いので、発達障害を持たない不登校の子ともや、心身症、神経症の子どもも来ますが、当初の対応は同じような感じです。別個の面接は、発達障害では無いだろうと言う診断にも役に立ちます)
この時、親御さんの面接の横で、少し敷居などを作って、子どもを遊ばせたりして、子どもを観察するという所もあるようですが、私の所ではそう言うことはせずに(と言うよりも、もともと子どもをそこまで診る構造にはなっていない)、全く別の部屋に、就学前の子どもも離して診てもらうことにしています。別のスタッフと子どもだけの空間の状況から得られる情報も多く、多分、私だけだ診ても気づかないことを多々、スタッフに後から教えてもらって診断の多くの参考にさせてもらっています。
とはいえ、今後、多くの医療機関でこういうような診断、症状の把握、面接などを行っていこうとすれば、医療上の採算は苦しいですね。
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