小4-中1の「うつ」4% 国内初の大規模面接調査(共同通信)
http://www.47news.jp/CN/200710/CN2007100801000565.html
小学4年-中学1年の一般児童・生徒738人に、医師が面接して診断した北海道大研究チームの調査で、うつ病とそううつ病の有病率が計4・2%に上ったことが8日、分かった。これまで質問紙を郵送する方式では例があるが、医師が面接する大規模な疫学調査は国内初という。・・・それによると、軽症のものも含めうつ病と診断されたのは全体の3・1%、そううつ病が1・1%。・・・と言うニュース。
こういう記事を見ると、子どもの「うつ」なのか、「うつ病」なのかが混乱してしまいます。確かに、質問表などで項目だけを追って行けば、「うつ病」に該当はするかも知れませんが、・・
私個人の経験からは、大人に見られるような内因性のうつ病は、(双極性である躁うつ病を除いて)子どもにはほとんど無いと思っています。多くの場合は、環境要因によるうつ状態です。本来の内因性のうつ病であれば、基本的には休養と抗うつ薬などを主体とした投薬が原則ですが、子どもの「うつ」の場合はむしろ環境調整を行い補助的に投薬を行う程度です。こういった違いから、個人的には「子どものうつ病」と言う表現はあまり使っていません。
もっとも、まれに、この子は「内因性のうつ病」かなと思うことがないわけではありませんが、その場合は、よくよく経過を聞くと過去に軽い躁状態があり、「躁うつ病」であったり、数年後に躁状態が出現して、改めて「躁うつ病」の診断をつけることになったりします。
また、自殺念慮などを伴った、一見内因性のうつ病を思わせる子どもの中には、その基本に「発達障害」があったりして、その部分の診断も注意をして見る必要があります。
「子どものうつ病」が、「大人の内因性のうつ病と違ったものとして表現をしている」のか、「大人の内因性のうつ病と同じものとしている」のか、その言葉の使い方がよく分からないところです。(こんな事を思っている精神科医は、私だけ?)
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