千葉県の調理師 記憶喪失男性・博多署判明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070622-00000040-nnp-l40
福岡市の公園で5月、記憶喪失として博多署に保護されていた若い男性は、同署の調べで、千葉県在住の調理師(21)と分かった。・・男性を取り上げたテレビ番組を見ていた母親が「息子ではないか」と博多署に連絡。・・・身元が判明した。・・・男性は公園に1人でいるところを保護された。「自分が誰か知りたい」と話し、心因性健忘症と診断された。・・・と言うニュースです。
ちょっと、ローカルな記事が目につきましたが、ある日突然、家を出たと思ったら、会社にも出勤しておらず、行方不明になり、数日後に遠く離れた場所で発見された・・・、と言うのは時々ある話ですが、これに、発見されるまで、どうしてその場所に来たのか覚えていない、それどころか自分がどこの誰だか分からないし、家族を見ても誰だか分からないと言う、生活史の健忘が見られれば、診断的には、解離性遁走(とんそう)、あるいは心因性遁走などとつけたりします。
それ程多く出会うと言うわけではありませんが、まれに見ることがあります。最初に診たのは、医者になって2年目の頃でしょうか、器質性や外傷性のものではないととりあえず確認。当時の上司からは、外傷性だったら、最近のことから忘れていくことが多い。一方で、こういった心因性のものは、そう言った忘れ方をしないので、テレビの使い方やサッカーの仕方は知っているのに、それ以前に知り得た母親の顔を忘れていたりするのが特徴・・と聞かされたことがあります。
これまで何例か経験はしましたが、抗不安薬を少量使いながら、無理せずに過ごしていくと、一部の記憶を残して、多くは時間とともに回復していきます。
家族の中には、「火曜サスペンスドラマ」的な発想で、「何か頭に強い衝撃を与えたら戻るってことは無いのですか?」
・・・と聞いてくる人もいましたが、「頭が痛いだけなので、やめましょう」と答えた覚えがあります。
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