アスペルガー症候群の人の中には、抽象概念が苦手な人や、言葉の流れを読むのが苦手で、特定の言葉にこだわってしまうと言うことがあります。

「適当に」という言葉も、なかなか難しいようです。

中学校3年男子、最近、受験勉強に疲れ気味です。
 「なかなか、受験勉強が大変です。」
 「無理せず、適当に休憩しないとね」
 「適当に・・って、どういうことですか。具体的に言って下さい」
 「じゃあ、1時間勉強したら、15分休憩しましょう」
 「はい、そうします。ところで、寝る前は、勉強した方がいいのか、休憩した方がいいのか、どちらですか」
 「どちらでも、いいんじゃない」
 「どちらでもいい・・・・・、では、困ります」
 「・・・・すいません」
  ・・・適当と言う言い方が、よく理解できない。

高校1年男子、入学後、宿題やレポートが多くて困っています。
 「なかなか、レポートができません」
 「何割くらいできたの」
 「8割です。でも、もうしめ切りに間に合いません」
 「それだけで、充分じゃない、とりあえず、適当に、できているだけでも提出したら」
 「適当はだめです。全部できていないと、意味がありません(→結局、提出しなかった。)」
  ・・・適当の意味は分かっているが、適当は苦手。

小学校5年男児、国語のテストがうまくできません。
国語の問題の回答が、珍回答?
 問題『文章を読んで、(  )の中に適当な言葉を入れて下さい』
  たかし君は、将来、( ウルトラマン )になりたいと思っている。
  けいこさんは、将来、( りかちゃん )になりたいと思っている。
 ・・・読んだ文章とは全然違う。本当に、適当に言葉を入れている。
  ・・・適当と言う言い方は分かっているが、言葉通りに理解している。

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