アスペルガー症候群に関して、どの様に、本人なり、御家族に、告知をしていくかというお話のつづきです。

 本人の方も、思春期くらいになってくると、自分と他の人と違うと言うことを何となく感じてきます。また、定期的に面接できている人となると、話の中で、その事が互いに確認できて来たりします。

 女性の場合は、直接の面接を通してそう言うことが話題になってくることが多いのですが、男性の場合は、むしろお母さんを通して話題になっていくことの方が多いようです。

 その特徴(こだわりが強い、完璧主義、記憶がよい、妥協できない、抽象的な表現が分からない、たとえ話が苦手・・・など)が分かってくると、

 ① その特徴は、生まれつきのものであること。 
 ② その特徴で、損をしてきたこともあるが、周囲の関わり方や本人の工夫によって、よりよい方向に変えて行くことも可能である。
  例えば、周囲の人には、回りくどい言い方は避け、具体的に話をしてもらうようにする。本人も、自分が抽象的な事は分かりづらいと言うことが自覚できれば、意味が分からなければ聞き返すと言うことを工夫していくなど。
 ③ その特徴は、決して、マイナスだけではなく、それどころか、能力としてプラスとして働く可能性も充分にある。

 などと、話をしていきます。その上で、必要に応じて、これらの特徴の基本となっているのが、アスペルガー症候群によるものであると、話をしていったりします。

 もっとも、現実的には、アスペルガー症候群であるかどうかよりも、それぞれの人が、自分自身が、人とはどの部分が少し違った特徴があるのか、・・と言う自覚や、あるいは周囲の理解ができてくれば、明確な告知が無くても、対応していくことは十分に可能になってきます。

 先日、あるアスペルガー症候群の大学生の方が言っておられましたが、
 「ボクは、あるこだわりがあって、完璧主義もあっても、とっても生活していくことが苦しかったんです。中学校時代は、親のせいだと思って暴力をふるった事もありましたが、このこだわりは、自分では生まれもってのものだと今は、思います。でも、このこだわりがあったおかげで、勉強もがんばれて今の大学にも入ったし、決して悪いことばかりじゃ無かったですね」と。
 もっとも、まだまだ、現実の中では苦労することが多いようですが・・・。

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