日本子ども家庭総合研究所が去年11月、全国の児童相談所を対象に初めて実施し、72%にあたる137施設から回答がありました。この4年間に虐待への対応によるストレスなどが原因で退職や休職をしたり、担当を替わったりした職員のいた施設は全体の34.3%、47施設に上っていました。また、精神的不調や不安で現在も配慮の必要な職員がいる相談所も30施設ありました。・・と言うニュースです。
児童相談所の職員にストレス
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/04/30/d20070429000019.html
こうしてみると、全国に児童相談所って、191か所しかないのですね。
なかなか、児童相談所のスタッフは大変です。私の県の相談所の職員も、よく頑張っていると思いますが、まだまだ精一杯と言うところでしょうか。
何よりも一番の大きな原因は、昨今の虐待件数の増加に比べて、職員の人数の少なさです。ましてや、虐待通報は時間を問わずあり、すぐに動かないと行けない。家庭訪問も、必ずしも親は日中にいるとも限らず、夕食時、あるいはもっと遅くに、家庭を訪問しないと家族と会えないこともあります。そして、その大半は、まずは暖かくは迎え入れてくれないでしょう。このような、絶えず落ち着いた気分になれない中の業務です。
ましてや、何かことがあると大変です、虐待があって、それを児童相談所が放置していた(と言う言葉が適切かどうかは知りませんが、マスコミ的には)となると、厳しい指摘を受けることになります(まぁ、子どもの安全が守れなかったんだから当然だろう、と言われれば仕方のないことですが)。最後には、マスコミ得意の、「一日も早い対応が望まれます」病が始まります。
※「一日も早い対応が望まれます」病・・・現場の問題点を指摘して、最後に、「一日も早い対応が望まれます。それでは、次のニュースです。」と言って、具体的対応策には決して言及せずの言い逃げ状態に慣れてしまう、職業病。
ところが、他にも、問題点はあります。(ちなみに、私は、児童相談所の職員ではありませんが、まぁ、何かと顔を合わせて相談を受けることがいろいろとあります)
まず第一に、専門スタッフの養成の少なさです。10数年前の児童相談所と、現在の児童相談所は、全く業務の厳しさが異なります。個々の虐待の事例に対して、どの様に対応するかは、千差万別。状況に即した指示が的確に(と言っても、相手のいる仕事ですから、その指示が最適であるとも限らなければ、指示が的確であったとしても、それが実行できるとは限りません)行動を行うには、専門スタッフ(少なくとも、5年以上は、児童相談所で虐待事例を数多く体験している)が必要です。いくら、職員を増やしても、専門スタッフをじっくりと育てないとますは、うまく行かないでしょう。
もう一つ大きな問題は、発達障害を持つ人への関わり方の問題です。被虐待児、PTSDとして診断(?)されている児童の中にも、よく見ると、発達障害を持つ子どもが少なくなく、この場合、その子の発達障害をきちっと理解しておく必要があります。一方で、発達障害は、子どもだけの問題ではありません。実際のところ、虐待する側にも発達障害を持っておられる方がおられます。発達障害の持つ不安の高さや混乱が、時に子どもに手を挙げるなどの行為が出てしまうこともあります。単に、頑張りたいと言う意欲だけでは難しく、専門的な知識が必要になってきます。
この辺りは、また、別の機会に書くとするとして、不登校や虐待、DV、家庭支援などの仕事にかかわる中で、発達障害の知識をきちっと持っておくことは今は不可欠になっています。
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