私が精神科医になった頃、多くの県がそうであったかのように、県精神障害者家族会連合会(県家連)は、その活動の方向性を充分に見いだすことができないでいました。
当時の精神障害者家族会の例会と言えば、「教育研修(家族が勉強を招きあう)」「相互扶助(助け合う)」「社会運動」が大きな3本柱になっていました(私の記憶では)。
もっとも、社会活動と言えば聞こえは良いが、その大半は、地方議員さんや、国会議員さんに、陳情を持って行くことです。とはいえ、今ひとつ何を陳情しているのかも、よく分かりません。「精神障害者を理解して下さい、差別をなくして下さい」と言っても、せいぜい主旨採択が議会でされる程度で、その後は、なかなか盛り上がりようもありません。
しいて言えば、精神障害者公費負担制度を利用して自己負担が5%の人に、その医療費を無料にして下さいとか、通院等に要する交通費を援助して下さいと言うものでした。一部の県では、市町村レベルでこういった経済支援を行い、これに加えて、生活支援に発展していくと言うこともありましたが、あくまでも一部の地域だけでした。
やがて、この流れを大きく変え、全家連が大きな力を持つようになることのスタートは、1985年頃から全国的に広がってきた共同作業所づくりでした。
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今、難病にかかわる仕事をしているのですが、難病は何と言っても個々の病気の人数が少なく、なかなか社会運動にまでならない。それに比べて全家連のパワーってものすごく力強いんですよね。もちろん、最初は小さな集まりから始まったのだとは思うのだけれど、今の大きさは半端じゃない。
息子の関係で発達障害関係のグループに所属していますが、社会運動までにまだ至りません。特に就労での支援があれば十分仕事できるのに、障害者手帳が無ければほとんど支援が受けられない現状。かといって自分が先頭切って運動を起こす力も無い。
歯がゆい限りです。
ところで、発達障害の関係ですが、精神障害者保健福祉手帳を取られると言うことはできないのでしょうか。発達障害者としてのきちっとした支援制度ができれば良いのですが、まだまだ不充分な状況の中では、時々、発達障害の方にも、必要に応じて、精神障害者保健福祉手帳や障害基礎年金(すべての発達障害の方が対象になるわけではありませんが)の診断書を書いています。
診断書も整い、あとは本人が「申立書」なるものを書くところで、書いているうちに過去を書き連ねるのが嫌になったのと、面倒くさいのとで、結局、申請をやめたようです。
子供の頃から、「やり遂げる」ことが苦手で、今回も、それが出たようです。
喜んでいいやら、悲しんでいいやら・・。
なかなか、申立書を書くのは大変なんですよね。申立書の内容は、きちっと診断書の内容と一致しないと行けないし、本当に申請したいという気分になられたら、病院のケースワーカーさんや相談機関に協力をお願いされても良いかと思います。
まぁ、今回は、それ程せっぱ詰まった物で無ければ、このままで。
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