3月25日、能登半島地震が起きました。

 私自身、阪神大震災の時、民間チームの中に加わって、何度か現地に行きました。そして、数年前は、地元で、今回の様な地震に遭遇することとなり、行く側と受ける側の体験もさせていただきました。

 ただ、精神科医が、ボランティアなどとして外部から現地に入ることは、現実にはそれ程無いという気がします。

 マスコミは、心のケアというと、安直に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)とくっつけて考えたがりますが、震災直後から、PTSDなどの診断はできません。また、阪神大震災の時に、多くの精神科医が現地に入ったのは、新たに生じる心のケアではなく、多くの精神科医療機関(特に、クリニックなど)も壊れてしまい、それまで精神科で治療を受けていた人たちの治療中断やストレスによる再燃を防ぐためのものでした(と、私は解釈していましたが、この視点からは、あまり報道はされませんでした)。

 そういう意味では、精神科医療が壊れてしまったと言うことは、阪神大震災以降は、それ程大きな物はなく、外部からの早急な精神科医療の介入は、まずは現地の精神科医療からの要請の有無を見てからと言うことになるのかと思います。

 新たに生じる心のケアは、独立した物ではなく、生活支援等と並行して行われていきます。

 ところで、今回も幾つかの避難所が映っていましたが、避難所での生活は、被災者にとっては、大きなストレスです。そして、我が物顔に入ってくるマスコミにも困った物です。地元の報道機関は、今後の事もあり、それなりにきちっと対応はしますが、外部から来たスタッフは、正直言って、あまり気遣いはありません。

 私の地元で地震が起きたときも、避難所でTVレポーターが、「まだ、食料も配られていません。一刻も早い、支援が必要です!」と言っていました。でも、その画面の切れた2m横で、町職員が一生懸命に食料を配っていたのですが、うまくそれは画像に入れないようにしていました。

 町職員のがんばりよりも、町職員の少しでも失敗を見付けて報道したいというマスコミの視線を感じながらの支援でした。

 まぁ、マスコミの話をしても仕方がないので、ちょっと、災害ストレスの話を書いてみようかなと思います。

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