アスペルガー症候群の人の中には、時々、統合失調症の診断が誤ってつけられることがあります。(かくいう私も、そう言ったことをたくさんしてきた気がします)
その中で、症状を見誤ってしまう一つが、この聴覚過敏です。
「面と向かって悪口を言われることはありませんが、クラスの皆が自分の悪口を言っているのが聞こえます」
・・・なんて高校生が訴えてくると、もしかしたら『幻聴』なんて思っていまい、悪口を言っているかも知れないとなると、『被害妄想』となります。
でも、よくよく聞くと、確かに面と向かって言っているわけではないのですが、聴覚過敏のために(特に、ストレスがたまってくると、この聴覚過敏は強くなってくる感じがあります)、教室の少し自分から離れたところで話している声が耳に入ってくると言われるのです。
また、その話の内容が全て分かるのではなく、気になる言葉、例えば、『ダサイ』『嫌い』『うっとおしい』など、だけが強調して入ってきたりします。調子の良いときだと、そう言った言葉が耳に入ってきても、それ程気にならないのですが、クラスの人間関係などがうまく行っていないと、自分の事を言っているのではと、被害的になってくることがあります。これが、被害妄想と判断されてしまうのです。
思春期の子どもが、妄想的なことを訴えてきたとき、以前なら統合失調症などを鑑別に入れていましたが、最近では、アスペルガー症候群の可能性も視野に入れて診断をしていくことにしています。
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そこで質問させていただきたいのですが、‘発達障害の二次障害’と‘うつ病’は発病の原因がちがうだけで症状は同じなのでしょうか?また、おかげさまで陽性症状も陰性症状もおちついてはいるのですが、統合失調症の薬を飲ませていて良いのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
最初に、病気と障害の違いを簡単に話をしてみたいと思います。障害には、生まれもっての先天性障害と、病気やけがの後遺症としての後天的障害があります。発達障害は生まれ持っての障害ですが、他の身体や知的障害と違って、なかなかその障害が表面的に分かりづらいとことがあり、生まれもっての障害でありながら、決して早期に周囲が気づかないという特徴があります。
一方で、統合失調症や、いわゆる「内因性のうつ病」は、病気であり、生まれもっての症状があるのではなく、ある年齢になって、その病気が始まります。例えば、統合失調症の場合は、10歳後半から30歳代に発症することが多く見られます。
ところが、最近、精神科医の間で、統合失調症やうつ病と診断されている人の中に、実は、発達障害がもとからあり、診断名を誤っている場合があるのではとの視点があり、現実にあらためてみると、診断名は統合失調症ではなく、発達障害の二次障害であったと言うことも少なくありません。
ただ、興奮や幻覚妄想様体験が最初に見られる場合などは誤って統合失調症と診断されることがあります。もっとも、使われる薬物はそれ程大きな違いはありませんから、仮に当初に診断の誤りがあったとしても、当初の治療に大きな間違いが起きていると言うことはないと思います。
その後、病院のドクターから、診断名が発達障害に変えられた辺りは、的確に息子さんの症状をよく見ておられるのだと思います。
今後の治療としては、非定型精神薬を少しずつ減量しながら様子を見ていくことになると思います。人によっては、どこかで投薬を中断することもあり(統合失調症の場合は、投薬を中断することは、ほぼありません)、一方で、少量の薬物を長期にわたって継続することもあります。いずれも、この辺りは、良く本人を理解しておられる主治医の先生とよく相談をされたら良いかと思います。
また、発達障害の人は、その人の特徴によっては多くのストレスを抱えてしまうことがありますから、周囲の関わり方などにも、引きつづき、注意をしていってあげればと思います。
おかあさん(ですよね)、頑張って行きましょう!
一年前の今頃はジプレキサ15mg服用していましたが、今日の診察でさらに減量が進み1.25mgでしばらく様子を見る事になりました。
末梢神経にも疾患があり、薬の影響などいろいろ勉強しなくては、と思っています。
これからもよろしくお願いいたします。
(あっ!わたし母親です)
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