米国の薬局で最も処方されている睡眠薬「アンビエン」(日本名マイスリー)を服用すると、睡眠中に車を運転しようとしたり、食事をするなど異常な行動をひき起こす危険性があることが、米食品医薬品局(FDA)の報告で分かった。・・・と言うニュースです。
睡眠薬「マイスリー」に“夢遊病”の副作用 米FDA報告
http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070316/usa070316002.htm (産経新聞)
ゾルピデム(マイスリー)は、トリアゾラム(ハルシオン)と同様に、超短時間作用型睡眠導入剤として使用されるものですが、ハルシオンの発売当初の話で。。
ハルシオンが発売されて1年目くらいの頃、地方学会に行くと、よくハルシオンを飲んでの異常行動が学会で発表されていました。アルコールと一緒に飲んだり、睡眠中にいきなり起こされたりしたときなどに、よく見られました。ある報告は、事例数10例、うち医師が6例とか、身内にたくさん事例を抱えた発表もありました。
まぁ、ハルシオンで、こんな事が起きるというのは、発売前から分かっていたことですが。
私のまわりの精神科医からいろいろとハルシオン異常体験を聞きました。(精神科医って、新薬がでたら自らいろいろ試してみる、囓ってみるという人も少なくありません。私は、どこででも寝られる性格なので、飲んだことはありませんが)
→ 夜中に医局のストーブのやかんでラーメンを作っていた。(やかんの中にラーメンが残っていなかったのがスゴイ!)
→ 明け方、家族を飛行場に送るとき、壁にぶち当たりながら走った。(新車がボコボコになった)
→ 救急外来で患者さんを診たのを覚えていない。後で看護師さんに聞くと処置は適切だったが、いつもより上機嫌だった。ただ、カルテの字はグチャグチャ。(ところで、何で、当直で、睡眠薬?・・当直医から自宅に呼び出しがあったそうです)
→ 医局の上司が、コンコンと奥さんを説教した。(この上司のご家庭から考えて、これが、一番スゴイ脱抑制!翌日どうなったかは、恐ろしくて聞いていません)
こんな事があったからか、ハルシオン0.5mg錠は姿を消し、新たに0.125mg錠が登場しました。
(そう言えば、大塚のSSブロンがはやりだしたのもこの頃だったかな?)
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マイスリーは副作用や乱用や犯罪目的での使用などで急速にイメージダウンしたハルシオンの代替品として登場しましたね。効き目の弱いハルシオンにすぎませんでした。そのくせ、脱抑制や前向性健忘はハルシオンと頻度は変わりません。肝心なのは服用の仕方です。「全ての用事を済ませて、布団に入る直前に服用しなさい。効き目を自分勝手に予測して1時間前とか服用すると、コンビニに知らないうちに行っていた、領収書があるので行ったことは確かだと思うが記憶に全くなくて、この薬は恐ろしいですね」なんて言われます。たちの悪いやつは昼間から服用します。「落ち込みが改善するんです」とか言いますね。ロヒプノール・サイレースも昼間の落ち込みにしようしている患者がけっこういますね。
向精神薬の常用量依存は難しい問題を孕んでいます。患者により使い分けています。蛇足ですが私は新し物好きの日本人の遺伝子を引き継いでいますので、精神科の新薬は全て少量試し飲みしています。利き酒みたいなものです。「甘くてとろけるデパス」「口腔内で潰瘍ができそうな、ルボックス・デプロメール」など服用してみて初めて患者に説明できることも少なくないですよ。
睡眠薬や抗不安薬や抗うつ剤などは、どの科でも日常処方されておられるので、一言服薬の注意点を説明して頂ければいいのになーと日頃感じております。
地域げ開業すると、地域精神保健福祉の役割が沢山回ってきているものと思いますが、頑張って下さい。この記事を読んで同世代かなと感じましたが・・。モップスの鈴木ヒロミツさんが肝細胞ガンで亡くなりましたね。寂しいなー。
モップスの鈴木ヒロミツさん、いきなりで驚きました。私の方も、このニュースを聞いて、寂しさを感じる年代です。
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