愛知県の県立児童自立支援施設で、窃盗容疑で逮捕された入所者の少年2人が、逮捕直前に警察署へ任意同行される姿を、他の入所者に見せていた・・と言う記事ですが、
児童自立支援施設:入所者の任意同行見せる 愛知(毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070223k0000e040076000c.html
「児童自立支援施設」は、触法行為やその恐れのある児童に、必要な指導を行なって自立を支援する児童福祉施設で、以前は「教護院」と呼ばれていたものです。
昨今、児童自立支援施設も、これまでとは違ってなかなか関わり方が難しい児童が増えてきているのではと思います。愛着障害など様々な問題を持つ被虐待児に、厳しい二次障害を持っているアスペルガー症候群などの発達障害。これまでのような、「愛情を持って」だけではなかなかうまく行かない、かといって、思いつきでの対応では全くもって現場は大混乱です。
ところで、今回の事件、とっても寂しい状況ですね。職員が任意同行される様子を他の入所者に見せることを園長に提案したとのこと。きっと、職員の中には、そんなことは絶対にしては行けないと思った人もいたんだと思います。しかし、園長がそれを承認した、つまり、そんなことを提案する職員の方が強い発言権を持っていたと言うことです。
任意同行される様子を見せて、何か変わるとでも思ったんでしょうか、それも、その場の思いつきで。きっと、それを提案した職員は、日頃から入所者への強い陰性感情や怒りを抱いていたんでしょうね、この一連の行動は、提案した、あるいはそれに賛同した職員に、一時的に「どんなもんだい」と言いたくなるような満足感・優越感を与えただけのものなのでしょう。
県立の施設ですね。施設の管理者の方は、どれだけ、こういった子どもや施設への思い入れがあるのかと疑いたいくなります。本当に、「これでいいの」と疑問に思った職員こそ、今後のこういった施設をになってくれる人だと思います。そして、そういった職員をキチッと育てるのが管理職の仕事だと思うのですが、逆に、こういった職員の中に、強い挫折感やモチベーションの低下を生み出したのかも知れません。
まさか、園長は、色々な県内の部署を回って、好きなことを言って、最後は施設長の肩書きで、県職員を円満定年退職、か・・・って皮肉の一つも言って見たくなります。(まぁ、他県の実情だし、マスコミの情報だけなので、真実も分かりませんが、県は検討委員会で、施設の運営や指導方針の見直しをしているという当たり、問題意識を感じてはいるんでしょうけれどもね)
ただ、今後の施設運営には、被虐待児や発達障害に関してのキチッとした見立てや介入が今後は必要になってくるのかと思います。本当は、児童精神科などの仕事なのかも知れませんが、人手不足ですね。
(あっ、私、別に、児童精神科医ではありません・・・普通の(?)精神科医です)
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