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最近も,自閉症スペクトラムを持つ青年が診察室へ来てくれることが多いのですが…,



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2009.03.01 23:26 |  診療  |  精神科一般  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 1

去りゆくもの…。

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私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷き,共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。

このblogと連動するサイト児童精神科医NINAの診察室,少しずつ更新中です。
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今日から3月。
いよいよ今年度の締めくくりの時期になりました。

病院全体の体制にしろ,デイケアの体制にしろ,来年度を意識した会議が少しずつ増えてきています。


現状で実施していることのいい部分はこれからもしっかり残して続けていきたいし,でももちろん変化を加えていかなくてはいけない部分もあるだろうな,とも感じていたり。

いろいろ新しい試みを始めたいな,と思って提案してみると,迅速にそして柔軟に対応してくれるすばらしいスタッフたちに恵まれた,本当にありがたい職場。

気付いたことは手を挙げて口にしてみんなと共有して,今後のありかたを一緒に考えていきたいと思うのですが,今すでに少ない人数でさまざまなサービスを提供しようとそれぞれが奮闘しているところなので,できるだけ効率よく,個々人の負担が大きくならないようにする工夫も必要。


そして,おそらく年度が変わればスタッフの入れ替わりもあるはず…。

それは楽しみなことでもあり,もちろんとても寂しくもあること。


年度変わりに向けていろんな思いをもちながら,でもやっぱりいちばんに「どうすれば患者さんたちのお役に立てるのか?」を意識して,ひとつひとつの臨床サービスのありかたを考えてみたいと思います。


…あたりまえですが,まずは私自身が今ため込んでいる仕事を年度をまたいで持ち越さないようにしなくては!


なかのひと

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2009.02.18 23:59 |  診療  |  精神科一般  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 1

感謝,感謝!

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つい昨日,ひととひととのつながりのありがたさを噛みしめたばかり。

そして今日も,さらに感謝したくなるできごとがありました。


近日中にどうしても患者さんたちに使いたいある装置が必要となって,慌てて病院中を探し回ったけど目的に合いそうなものがなかなかなくて。

やっと見つけた旧式の機材を相手にいろいろ工夫をしてみたけど,結局使えそうにない感じ。

諦めて新しいのを買う? でも高額すぎてとてもとても経費は下りそうにない…でも自腹は絶対無理!! と途方に暮れていたのです。


新しいものを買えないなら,やっぱりなんとか今あるもので…と思って,さらにどうにか試すことのできる方法はないかと考えていたとき,ふとこの手の装置に詳しそうな別の職場の大先輩のことが頭に浮かんで,とてもご無沙汰していて大変失礼なことを承知しながらも突然ご連絡してみて,これまでの試行錯誤と挫折の経過をお伝えしてみたのでした。
すると…,
「そんなら,今使ってないうちの病院の装置をそのまま使ったら? うちではしばらく使う予定もないし」

と太っ腹すぎる提案をしてくださったのでした。まさかそちらに同じ目的の装置があったなんて…? さらに,まさかそれを貸していただけるなんて?!


予想外に嬉しすぎるご提案に一瞬絶句してしまったのでした。

近々,受け取りに伺うことになりそう。

患者さんたちもきっととても喜んでくださることでしょう。


もう,文字どおりの大感謝です。J先生,本当に,本当にありがとうございます♪

そちらの機材をお借りできる期間のうちに,なんとかうちの病院自前でこの装置を用意する手はずを整えていかなくちゃ。

そしていつか,何らかのかたちで先生にこのご恩をお返しできたらいいな,と思っています。


なかのひと

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2009.01.31 23:59 |  診療  |  精神科一般  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 1

次のステップへ。

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(といっても,未振り分け記事が2週間分くらいたまってます…すみません!)
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いま病院で一緒にはたらいているスタッフのなかには,非常勤採用のひとたちがいます。

私が勤める病院が非常勤スタッフを採用するときには「即戦力」という条件がつくので,新卒者などのフレッシュマンが非常勤として採用されることはありません。

仕事の経験は豊富だけどこどもに手が掛かる時期だったり介護が大変だったりとワークライフバランスを大切にしているスタッフもいれば,今は比較的若手でこの非常勤職でキャリアを積みながら次のステップを目指しているスタッフもいるという感じで,非常勤職を選んだ理由はそれぞれのよう。

今の病院のスタッフは,常勤も非常勤も関係なく,みんな元気があって,明るい雰囲気のなかでもきちんと仕事に取り組む姿勢もあって,本当に一緒にお仕事させていただくのが心地よいメンバーばかり。ずっとこのままの仲間で仕事ができたらいいなぁ,とも思うほど。

だから,非常勤スタッフが「次のステップ」に向けて具体的に動き始めたという話を聞くと,じつはすごく残念な気持ちが…。

でも,やっぱり「次のステップ」にいいかたちで進んでいってほしいな,と願わずにはいられなくて。

一緒に働けなくなることを考えるととても悲しいけど,今お仕事していて人柄も仕事ぶりも本当に信頼できる,そんな仲間が自分の夢をかなえる方向へ一歩進めるのだとしたら,それはぜひ応援したいと思うのです。

働く場所は別々になってもまた何かの機会に連携し合うことだってあるかもしれないし,むしろそんなことができる日が来たらすごく嬉しいかも♪

ちょっぴりアンビバレントな思いをもちつつ,そっとエールを送らせていただこうと思います。


なかのひと

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2009.01.21 23:59 |  診療  |  発達障害  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 0

選んでいいんだよ!

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久しぶりにデイケアの話。

数年にわたるひきこもり経験のある,アスペルガー症候群をもつ女の子が私たちの病院のデイケアに通うようになって約2年。
なかまたちのなかで積極的に振る舞えるようになってきたし,場面によってはまとめ役・リーダー役を果たしてくれたりもするし,とてもうまく適応できてきたんだなぁ,と思って見ていました。

そんな経過だったので,診察の時に「デイケア期間が終了したときどんなふうになっていたいと思う?」「就労のイメージ,描き始めてる?」といった質問をしてみたのですが,彼女の口から意外な言葉が…。

「今までの自分の人生,私自身が決断をして選んできたものは何もなかった。私には自分の将来を決める権利はないと思っている。誰かが決めてくれたらそのとおりにするつもりだし,自分で選ぶなんて考えはないから聞かれても困る」と。

どうやらデイケアへ登録したのも「主治医や両親が勧めるから従っただけ」のようで,ここでそつなくこなしていれば誰かが次の道筋を決めてくれると考えていたみたい。


この日は,今後のことは後日改めてゆっくり話す約束して診察を終えましたが,私の中にはもやもやとした何かがつっかえているような感覚が残りました。


こどもが成長する過程で,小さいときにはまだこども自身の考える力が未成熟だから,親などの周囲のおとながこどものことを思って道筋などを選んであげるのはごく自然なこと。だけど,思春期を迎える頃からこども自身の意思も少しずつしっかりしてきて,親の目から見たベストな選択とこども自身の目から見たベストな選択が食い違ってきたり,親の勧めに反抗してこどもが自己主張してみたりといったことも起きてくるもの。

きっと彼女は,親に反抗したり自己主張してみたりする時期を経験しないままひきこもりに突入して,今を迎えているのだと思います。だから,彼女のなかでは「自分で選ばない」人生があたりまえなんですよね,きっと。

自分の将来は,自分が選んでいいものだし,誰もあなたの代わりに決められないんだよ。
好きなことをしていいけれど,仕事をして収入を得る,というのが自立へのステップになると思うよ。
自分の得意なことが活かせて,自分の苦手なことに悩まされなくてすむような仕事を選べたらいいね。

そういう,あたりまえだけどすごく大切なことを今から改めてきちんと彼女に伝えてあげなくちゃ。

もっとはやく伝えてあげられていればよかったな,という後悔もあるけれど,悔やんでも仕方がない。彼女の気持ちがわかったこれからが支援の再スタートだと思って,主治医の先生とも連携を取りながらサポートしていきたいと思います!



なかのひと

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2009.01.07 23:58 |  診療  |  発達障害  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 0

発達障害診断停止へ…?

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年末から気になっていたのですが,やっぱり触れておこうと思います。

発達障害診断停止へ こども医療センター 医師退職で来年4月(沖縄タイムス)


記事によれば,沖縄県立南部医療センター・こども医療センターの児童精神科(こころの診療科)の“ひとり部長”を勤めていらっしゃった先生がこの3月末で退職されるのだそう。患者さんの急増に対応しきれなくなり,すでに今年度は新患を受け付けられない状況だったようです。
そして後任の医師は未定…応募がなければ児童精神科での診療は不可能になってしまいます。


なんだかとても複雑な気分。

発達障害ブームなども手伝って,近年ようやく注目を集め始めた児童精神科医ですが,爆発的に膨らんだ現場のニーズにはまだまだ対応しきれていないのが現実…私が知る範囲では児童精神科医の先生方はみなさん情熱にあふれ使命感に燃えていらっしゃる,といったとてもアクティブな印象(やっぱり相当)があるのですが,現場のあまりの忙しさに忙殺されているのも確か。

この沖縄の報道を知って複雑な気持ちになった理由は,うまく言語化できないかもしれないのですが
  • 臨床現場で児童精神科医は必要とされているんだな,という少し嬉しい気持ち …と,
  • 現場のニーズを満たしきれないが故に,児童精神科医療はピークに到達する前に衰退し始めているのではないか,という不安
のふたつの思いが入り交じっているからだと思います。

現場からのすべての要求に余裕を持って応えるほどのマンパワーがそもそもない分野なのに,需要に十二分に応えることを期待されている…,

そのプレッシャーはものすごく大きいですよね。


現場の少数の医師たちのがんばりだけで踏ん張れる時期はもう過ぎてしまったのかもしれません。

かといって地方行政や国政を責めても,結局は東京都の「妊婦たらい回し事件」のように地方行政と国政が責任を押しつけ合うことになってしまうのかも…それはすごく不毛な争いだし,見ていても悲しい思いがしますよね。

それでも,国でも自治体でもどちらでもいいから,どちらかが臨床現場での児童精神科診療の重要性を認識してくださって,採算性を度外視してでも需要にきちんとこたえるべし,という方針を示してくださればいいのに…とつい思ってしまいます。

こどもたちが元気に育たないと,将来のおとなたちだってきちんと社会を支えられなくなる恐れがある,

そんなあたりまえのことに国政や地方行政の担当者の方々にはやく気付いていただけたらいいな,と思います。


なかのひと

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2008.12.28 23:59 |  診療  |  精神科一般  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 0

醍醐味を知る。

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「私たち、発達障害と生きてます」
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この1年の臨床を振り返って,私のなかでいちばん大きかったことはデイケアの面白さを知ったことでしょうか。

精神科医歴十数年目にして初めてこんなにどっぷりとデイケアに携わらせていただきましたが,時間が限られていてしかも患者さんと主治医だけが1対1で話すことの多い診察と比べて,じっくりと患者さんと接することのできるデイケアがこれほどまでに魅力的とは今まで本当に知りませんでした。

対人不安が強くてスタッフとしか話ができなかった思春期の青年が徐々にグループのなかで役割をもって積極的に活動し始めたり,受動的だった思春期のこどもさんがちゃんと仲良くなれそうなメンバーを見つけて自分から積極的に話し掛けるようになってきたり。

長時間同じ場所でわりと固定したメンバーで過ごすデイケアだからこそ,そういうひとりひとりの変化をじっくり見させていただくことができる…それは本当にデイケアの醍醐味だと思います。

デイケアのなかで自信をもって動けるようになったり,きちんと自分の役割を果たせるようになったり,他のメンバーといい関係を築けるようになったり,といった変化が起こるなかで,ふと気付くと就労に対してあれほど強い不安を感じていた青年が意外なほどすんなりと訓練校やハローワークに通い始めたり就職面接を受けに行ったりする…私が関わらせていただくようになってからもそういうケースが何例もあったし,それを目の前で見守らせていただけることがどんなに嬉しいことか。

デイケアでも日頃の診療でも,やはり患者さんがうまくやれたことはしっかりと労ったり讃えたりしたいもの。
もちろん診療のなかでもそれをすることはできるけれど,デイケアだとデイケア内でのできごとにはリアルタイムにこちらの讃辞を伝えることができるし,主治医一人じゃなくて複数のスタッフから伝えることもできる。
やりかたを工夫すれば一般的な診察場面と比べて患者さんへ肯定的なメッセージを送る機会が豊富に作りやすいんですよね。
そうすると,患者さんたちは自己肯定感を持ちやすくなるし,自信があればこれまで困難だと感じていたことにも挑戦する元気が湧いてくる…。

そのためには,ただ何となくデイケアに通っていただくだけじゃなくて,デイケアのなかで取り組む活動の中身やスタッフの関わりかたなどをしっかり練っておかなくちゃいけない。

より効果的な,より患者さんたちのお役に立てるデイケアにするにはどうすればいいのか,またスタッフみんなでアイデアを出し合って考えて行けたらいいな,と思います。


なかのひと

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2008.12.17 22:58 |  診療  |  精神科一般  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 0

就労DAY!

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今日は,「THE 就労!」という感じの一日でした。

普段診察室でお会いしている患者さんたちのなかには,調子を崩したせいで今までできていた仕事を休まなくてはいけない状態になっていたり,就労のために必要な技術がなかったり就労することへの不安が強すぎたりして働きたいとずっと思いながらも一度も仕事に就いたことがなかったり,という方が結構いらっしゃるもの。

そんな「がんばりたい,仕事したい」という患者さんの意欲や熱意を実現させていくこともぜひ上手にお手伝いしたいのですが,これがなかなか…。

悲しいかな私はただの精神科医,精神医学的なことはそれなりにわかるし患者さんを元気づけていくことはなんとかできたとしても,就労に必要な能力や復職のコツみたいなことまではよくわからないので,患者さんの元気を仕事に即結びつけることは難しくて…。

この感覚,こどもたちを診ているときの「勉強のことはちょっとよくわかんないんだよね…」というのと少し似ているかも知れません。やっぱりその道のプロに任せるのがいちばん,と思えます。

今日はそんな就労の道のプロたちのお話を立て続けにた聞くことができました。

やっぱり就労のプロたちは,依頼主を仕事に結びつけるためのたくさんのノウハウをもっておられるし,医療や福祉とはまた少し違った視点で依頼主と関わっておられました。ひとことで言えば「シビア」というか,単に依頼主を元気づけたり自信をつけさせるだけでなく,仕事をしながら社会のなかできちんとやれるようにと,厳しくて現実的な部分もサクッと取り上げながら支援を進めていらっしゃることに感心…。

そのすべてを真似ることは到底できないでしょうけど,就労のプロたちの技の一部分をうまく日常の臨床やデイケア場面などに取り入れることができたらいいな,と思いました。

もちろん,診察室やデイケアを患者さんにとって「安心して過ごせる場所」として保っておくことは大前提で…そのあたりのバランスも難しそうです。


なかのひと

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2008.10.23 23:59 |  診療  |  発達障害  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 0

もっと知って,みんなで知って。

ちょっと久しぶりに自閉症スペクトラムの話。

デイケアに通ってきていただいている患者さんのことで,主治医の先生と定期的に文書でやりとりする以外にも,必要に応じて不定期に連携をとらせていただくこともあります。

最近立て続けに,ふたりの自閉症スペクトラムの患者さんのことでそれぞれの主治医とお話しさせていただきました。

ひとりは,もともとアスペルガー症候群の診断がついている患者さん。
患者さん本人が自宅でリラックスして過ごせるようご家族にお願いしたいことがあって,でもそれをこちらのデイケアスタッフからお伝えするのと主治医の先生から伝えていただくのとどちらがいいのか…そもそも主治医の先生はご家族との連携を望んでいらっしゃるのか,そのあたりをご相談したくて。

もうひとりは,統合失調症の診断がついていたけれど,生育歴や現在の症状から自閉症スペクトラムが強く疑われていた患者さん。
本人とご家族の希望もあっていくつかの検査をしてみたら,やはり自閉症スペクトラムをベースにもっている可能性がきわめて高いような結果だったので,それを主治医にご報告しておきたくて。


先生方おふたりとも,本当に気持ちよくこちらの意図を汲んでくださって,とっても嬉しかったんです。

自閉症スペクトラムをもつ患者さんへの支援って,誰かひとりがすればそれでうまくいく,なんてことは滅多になくて,それぞれの支援者がそれぞれの立場で,自閉症スペクトラムの特性を理解して必要な支援を行っていくことがすごく大事だと私は思っているので,その患者さんに自閉症スペクトラム特性があるというところでまず関係者が合意してそこからチームとしてみんなで支えていく,その根底というか前提となる「診断への合意」の部分がうまくいって本当によかったなぁ,と思ってホッとしたのでした。

自閉症スペクトラムの概念がだいぶん浸透してきたとはいえ,いつも主治医の先生に受け容れていただけるとは限らないので。

端から拒絶反応を示す先生や,「別にこの患者さんの診断は 統合失調症で/うつ病で/強迫性障害で 問題ないんじゃないの?」とおっしゃる先生,自閉症スペクトラムだとしても「そんなの関係ねえ」と言わんばかりの先生…まだまだ精神科医のなかでも自閉症スペクトラムへの対応はまちまちなのが現状。

その診断を念頭に置くこと,その診断を意識して関わっていくことが患者さんにとってどれほど大きなメリットがあるか,そんなところを精神科医の先生方にもっと広く知っていただきたいな,なんて野望もわいてくる今日この頃。

果たして私なんかにそんなことができるのかわからないけれど,ひとつひとつのケースを通して主治医の先生と連携する機会を最大限に活かして,地道に野望を現実のものにしていきたいと思っています。


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なかのひと

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