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「私たち、発達障害と生きてます」 好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷き,共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。
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昨日に引き続き,高機能広汎性発達障害をもつ患者さんから聞かれる
4つのキーワードの話。
「就労できない/したい」
これもまた,とても難しいテーマです。
私が自閉症スペクトラム特性をもつ患者さんたちに就労に関してお伝えしたいメッセージをものすごく大雑把に表現するなら,
(1) 自閉症スペクトラム特性があっても,就労はきっとできる! 自分に向いている仕事はある!
(2) ただし,必ずしも自分のやりたいことや関心のある領域に関連した仕事ができるとは限らない。
(3) それでも仕事をして収入を得たり,社会に参加したり(=誰かの役に立ったり)することは大切。
(4) 仕事に生かせないとしても,自分の趣味や特技は自分の人生のなかの大きな強みになってくれる。
…こんな感じでしょうか。
我ながら大雑把すぎて申し訳ないのですが。
診断がついたばかりで今後自立できるかどうかに強い不安を抱いていらっしゃる患者さんにはぜひ(1)を強調してお伝えしたいところ。
これはご本人に対してはもちろんですが,親御さんにもしっかり聞いていただきたいことです。診断=障害だとか,診断=自立できないとかはどうか思わないで,将来に向けて
希望をもっていただきたいし,必要以上に悲観的になったり自棄を起こしたりはしないでいただきたくて。もちろん,それには診断した側,つまり私からのきちんとした説明が不可欠なのですよね…本当に責任重大な役割だと思って,特に最初の告知のときはいつも気を引き締めています。
自閉症スペクトラム特性をもつかたで(未診断のままの場合もありますが),ある程度就労もできているのに「これは本当にやりたいことではない」「自分には向いていない」「自分にはもっとうまくやれることがある」と不満を感じていらっしゃる場合には(2)をしっかりとお伝えしたいです。
好きなことや得意なことが仕事に活かせれば,それは幸せなことかもしれません。
もっと自分に向いている仕事がほかにあるかもしれません。
でも,必ずしも自分が好きなことや得意なことが仕事に結びつくとは限らないし,「もっと向いている仕事」とか「天職」とかを知る方法があるわけでもないですし,そんな「理想」や「最高のかたち」を追い求めても仕方がないと私は思うのです。ひょっとしたら,自分の好きなことを仕事にしてみても,実際には事業としてはうまくいかなかったりするかもしれませんよね。そんなことは誰にもわからないことです。
そんな危険な賭けのために今の仕事を投げ出すよりは,今できていることを大切にしていただきたいなぁ,とついと思ってしまいます。
それでも,どうしても自分の天職を追求してみたいということなら,今できている仕事で十分な蓄えを得てからでも遅くはないのではないでしょうか。
夢にはリスクが伴うものだということを意識して,堅実に人生を歩んでいただきたいと思っています。
…(3),(4)は後日に続きますね。