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「私たち、発達障害と生きてます」 好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷き,共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。
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高機能広汎性発達障害をもつ青年期・成人期の患者さんからきかれる
4つのキーワードのことを先日書きました。
今日は「自信がもてない/もちたい」ということばについて。
診察室に来られた患者さんが「自分に自信がもてないんです」と言ってくださること,とっても多いのです。
そして,たいていみなさんそれをとても恥ずかしそうにおっしゃいます。
自分に自信がないと感じている自分のことを恥ずかしいとか情けないとか感じて,そんな自分に余計自信がなくなる…,そんな悪循環ができているみたい。一生懸命がんばっているのにあれもこれもやってもうまくいかない,どうせ自分は何をやってもダメだ…そして何もする気力がなくなってしまう。
それってとてもつらいし悲しいことだと思います。
自分に自信がもてないとしても,それは患者さんご自身のせいではありません。
だって,自分でも「一生懸命がんばっているのに」何をやってもうまくいかないと感じているわけですよね。
全力を尽くしているのにうまくいかない,そんなの仕方ないじゃないですか。
自分では精いっぱい努力しているわけです。
それでもうまくいかないなら,それは自分の努力不足のせいじゃないですよね。
やろうとしていることが自分に合っていないとか,まわりから無理を求められているとか…精いっぱい努力してもうまくいかないときには,自分とまわりの環境との相性が悪いことだってよくあります。誰にだって向き不向きはあるし,誰とでもうまく過ごせるわけでもありません。相性の悪さをどうしても回避することができない場合もあります。
自信を失うきっかけとなるできごとが人生のどこかの時点で起こることはよくあるけれど,それは必ずしも自分のせいでそうなってしまうわけではないのです。
自信をもてない状態になってしまった自分を責めても,自信を奪った環境を恨んでも,何も変わらない。
誰だってつらい体験をすれば自信がぐらぐらと揺らぐもの。
あんなことがあったんだから自信が揺らいでもあたりまえだよね,と「自信がもてない自分」を受け容れて,また今の時点から少しずつを取り戻していけばいい…,
そんなふうに思っていただけたらいいな,と私は思っています。
「過去は変えられない。変えられるのは,過去に対する見方や解釈の仕方だけである。ひとは明日に向かう“今”を生きているのである。」
私の大好きな,ある精神科医のことば。
自信を失うきっかけとなった過去のできごとにとらわれずに,自信を失った自分を責め続けずに,明日に向かう“今”と向き合っていただけるように…私も何かのかたちでお役に立ちたいな,と思います。