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< お役目,無事終了♪ | メイン | 青年期・成人期の高機能広汎性発達障害。 >
2009.06.11 23:59 |  診療  |  発達障害  |  がんばれ,ご家族!  |  NINA  | 推薦数 : 1

大事なのは,希望!

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ちょっと前に,私の診察室へ通ってくださっているこどもさんのお母さんからお聞きした話にちょっと驚き,憤ってしまいました。


その私の患者さんにはお兄さんがいて,すでに大学も卒業していらっしゃるのですが,発達障害の診断で別の病院の医師にかかっているのだそう。

「兄のほうも今就職先を探しているところなんですが,主治医から『このひとは一生仕事はできないでしょうね』って言われていて…なんとかこの子だけは自立させたいと思っているんです…」

と,お母さんが涙ぐみながら話をされました。


「一生仕事はできない」って?

そんなことを主治医が言ったの?


もちろん私はそのお兄さんにはお会いしたことはないけれど,主治医がそんなことを患者さんのご家族に言ってのけるなんてとてもビックリしてしまって。


私だって,発達障害をもつおとなのかたの就労が難しいことがあるというのはわかっているつもりです。

でもそんなこと,まだまだ若くて本人に就労意欲もある状態で,主治医から親御さんに言うべきこと?


うまく言えないのですが,主治医が患者さんやご家族に提供すべきいちばん大切なものは「希望」じゃないかと私は思っています。

患者さんやご家族に「希望」を持ってもらわずに,どうして本来もっているはずの力を発揮していただくことができるのでしょう?


…きっとうまくいく,なんとかなる,と思えるからこそ,患者さんもご家族もがんばる意欲がわいてくる。

…この先に「希望」があるから,患者さんもご家族も,本来もっている力を思いっきり出してくださる。


私はそんなふうに思っています。


私が患者さんやご家族に対してできることなんてほとんどないのです。

患者さんやご家族がご自身でがんばることができるように,がんばってみようと思っていただけるように,ほんのちょっとお力を貸すことくらいしかできません。

だからこそ,患者さんやご家族の希望を打ち砕いたり,本来の力を挫いたりするようなことだけは私は絶対にしたくない。


叶いもしないような夢物語ばかり並べて現実味のない診療になってはいけないとは思うけれど,現実のなかに散りばめられている希望はどんなに小さなものでも見逃さずに「ここにもありますよ」「こっちにもありますね」って見つけて患者さんやご家族と共有したい。それが,患者さんに元気を取り戻してもらうためのいちばんの原動力になると思うから。


お兄さんのことまでは私には手が回らないかもしれないけれど,私の患者さんとそのお母さんには希望を持っていただけるような診察を心掛けたいと改めて思いました。

なかのひと

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コメント一覧

「希望」があるから生きていけるのですよね。
可能性が1%であっても、あきらめなければ、いつか願いは叶うかもしれない。
明日のことはわかりません~もしかしたら、いいことがあるかもしれない~そんな風に少しでも思えたら、一日一日積み重ね、振り返り、軌跡に支えられ、また歩いていけるような気がします。
未来を信じて「希望」を持って、歩いていこうと思います。
でもそれは周りの人々の言葉に支えられているからです。


written by QAMAR / 2009.06.12 02:45
NINA先生、お久しぶりです☆
ご無沙汰してしまってごめんなさい。
誰だ、お前は?って思われたりして!

>主治医から『このひとは一生仕事はできないでしょうね』って言われていて…
これは痛過ぎる一言ですね。未来がある人にはそう思っても言ってはいけない一言でしょう。
もしその医師が本当にそう宣告されたとしたら、ある意味正直と言いますか、素直な医師とも言えなくもないですが。本音がポロっと出てしまったのでしょうか。
言ってしまったことは、発言者が撤回してもきいてしまった人には残る、取り消しが出来ないものになるだけに、慎重であってほしいですね。
written by きどっちょ / 2009.06.12 20:27
> QAMARさん

コメントありがとうございます。

> 「希望」があるから生きていけるのですよね。

本当にそうですよね。「希望」があるから前を向いて歩いていけるんだと私も思います。
まわりへの感謝を大切にされるお気持ちもとてもステキだと思いますし,「希望」をもってがんばれている自分自身への優しいことば掛けもぜひ忘れないでくださいね♪ がんばっているのは,自分自身なのですから!
written by NINA / 2009.06.13 01:23
> きどっちょさん

ご無沙汰してます!
コメントありがとうございます♪

主治医に予知能力があるわけでもないのに,どうしてそんな悲しい未来を患者さんやご家族を前にして断言するのでしょうね? うっかりなのか本音なのか,いずれにしてもそんなことを言ってしまう医師がいることにショックを受けました。信じられない!
written by NINA / 2009.06.13 01:31

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