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「私たち、発達障害と生きてます」
好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷き,共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。
このblogと連動するサイト児童精神科医NINAの診察室,少しずつ更新中です。
過去記事をテーマ別に振り分けて読みやすくまとめてありますので,
(ようやく5月2日分までの記事をリンクしました!)
最近こちらに来ていただいた方も過去記事はサイトの方から読み返していただくと便利です♪
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企業秘密をバラすようですが,患者さんとの診察のなかで,テレビの話題とスポーツの話題をネタにするのが私は結構好きです。
まだあまり関係ができていない患者さんのプライバシーにずかずかと踏み込まなくても比較的当たり障りのないところで話がしやすい,というのはもちろんだけど,こういう話題から患者さんの日常生活の様子を垣間見ることができるのでとっても便利(笑)。
たとえば番組の内容やスポーツの勝敗を楽しむだけの余裕があるのか,とか,どんな時間帯の番組を誰とどういう環境で観ているのか,といったことがあまり侵襲的にならずに聞けてしまいます。「何時に就寝しますか?」とか「家のなかで誰とどんな話をすることが多いですか?」なんて根掘り葉掘り聞き出さなくても,生活リズムとか家族メンバーとのつきあいかたとかが自然に見えてきやすくて。
そして,おまけですが「医者ってどんなお堅いヤツかと思ったら,あんな深夜番組観てるんだ(苦笑)…」とか「女医だし年齢も離れてると思ったけど,そんなに相撲が好きなのか(嬉)」とか,こちらにぐっと親近感を持っていただくチャンスも転がっています。私が素でテレビ好き&スポーツ好きなので,こういう話題で盛り上がることがまったく苦痛でなくてとてもラッキー♪ 意外な話題が噛み合ったときに患者さんの表情が一瞬パッと明るくなるのを見ると,内心やったね!と思います。
それはさておき,最近ある野球チームの勝敗が患者さんの調子にとても大きく影響しているというケースに立て続けに出会いました。
準ひきこもりのような高校生の患者さんは,ある野球チームが大好き。ここ最近ご家族との関係がちょっと難しくなっているけれど,このチームについて話をするときは家族みんなで自然に盛り上がれているよう。
ただ,負けが続くと患者さんがこのチームの話をしたがらなくなり,どんどん不機嫌になって会話も減るみたいで…。
それから,うつ病の診断で治療中の主婦のかた。やっぱりある野球チームが大好きなのですが,うつ症状のために最近はニュース番組を観るのも億劫なほど。「なんとか世間の情報ぐらい知っておかなくちゃと思ってニュースを観ようとするんですけど,スポーツコーナーであのチームが負けたと聞くと余計に落ち込むから,だんだんテレビ自体を観たくなくなってしまって…」とため息まじりに話されます。
スポーツの勝敗は,患者さん自身や私たち治療者の努力では変化させることができない要因なので,難しいところですね。
でも,たとえば最近調子を上げてきてひとりで気を吐いているバッターとか,先日の試合での外野手の超ファインプレーとか,今年のルーキーの活躍ぶりとか,チームの負けが続くなかでも明るいニュースは日々探せば見つかるもの。
チームの負けというネガティブな部分だけに注目するのではなくて,今のチーム状態のなかでのよいところや明るい兆しにちゃんと目を向けるという作業を患者さんやご家族と一緒にしていくということも,とても治療的に意味があることなのかもしれません。
やがては,患者さんご自身のなかで,不調と言ってもうまくできている部分や元気が保たれている部分に目を向けたり,緊張の続く家族関係のなかでも上手にやりとりのできている部分や患者さんがみせた小さな進歩の芽に気付いたりする,といったことにつながったらいいなぁ…と思ってみたり。
…まぁ,チームが勝って患者さんやご家族と一緒に喜ぶ時間も楽しみたい,というのが本音ですけどね!
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