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「私たち、発達障害と生きてます」 好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷き,共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。
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病院にいると,ときどき電話で問い合わせを受けることがあります。
基本的には医師が電話相談を受けることはない体制にはなっているのですが,たまに「薬のことで」とか「症状のことで」といった相談があると,医局のほうへ電話が転送されてくることがあって。
お電話に出てみると,今うちの病院で診療中ではないかたからご相談だったりするわけですが…話をしながら諸々のことが判明するまで行きがかり上そのまましばらくお話を聞かせていただくことになります(笑)。
先日かかってきたお電話は,現在の治療先での診療内容に対するクレーム。
同じクリニックにもう2年近く通っているけれど,ずっと同じ薬が出続けているし,カウンセリングもしてくれない。
そんな治療を続けていていいわけがない。金儲け主義の悪徳医師めっ!
(だいぶんマイルドな表現に変えて書いてみましたが,だいたいこういった主旨のお話。)
ただ…,
現在の薬物療法がある程度奏功していて,問題になるような副作用がみられるわけでもない様子。
何より,ご本人は仕事にもきちんと通えていて,夕方遅い時間にも通える現在のクリニックでの診療に特にご不満はないみたい。
!!!
…そう,電話をくださったのは患者さんご本人ではなく,そのご家族だったのです。
治療内容に明らかな問題があるわけではなさそうなこのケース。
どうしてご家族がそこまで現在の治療に怒りを覚えることになったのか,そのあたりのことはハッキリしなかったのですが,いずれにしても既に成人しているご本人が現在の治療先への疑問や不満を感じていらっしゃらないのであれば,転医はおろかセカンドオピニオン目的の受診すら適応にはならないでしょう。
ご家族にはご不満が残るであろうことを承知で,当たり障りのないことしかお答えできなかった私。
私自身にも何もできなかったという不全感がちょっと残るお電話でしたが,精神医療の抱える難しさや奥深さをちょっと垣間見ることのできた貴重な時間でした。
患者さんも私自身も比較的順調に治療が進んでいると感じていたとしても,ご家族のなかには違う意見をお持ちのかたがいらっしゃるかもしれない。
そんなことにもこれから意識を向けていかないといけないな,と思った一件でした。