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「私たち、発達障害と生きてます」 好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷き,共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。
このblogと連動するサイト
児童精神科医NINAの診察室,少しずつ更新中です。
過去記事をテーマ別に振り分けて読みやすくまとめてありますので,
(はやく3月前半分の記事のリンク作業を行いたいと思います…)
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先日記事にした
難題へのチャレンジが,先日無事終了しました。
お母さんだけに受診していただいて生育歴などをお聞きする時点で,さすがにお母さんの観察眼は鋭くてこどもさんの発達上の特性がしっかり現れているエピソードをたくさん具体的に挙げな がらお話を聞かせてくださったので,私のあたまのなかでこどもさんご本人のイメージをずいぶんとしっかり描くことができました。
お話のなかで,なぜ今回わざわざ帰省中に診断を受けようと思われたのか,といったあたりのことも教えていただけたし,お母さんがこどもさんの将来に関して今の時点でどのようなことを心 配しておられて,今後どのように過ごしてほしいと思っておられるのか,といったこともいろいろ教えていただけました。
「まだご本人さんの心理検査の結果を詳しく見ることのできていない段階ではあるけれど」と前置きしてから,お母さんのお話から推測できるこどもさんの特性,得意なことや苦手なことについ てお伝えして,今後を過ごしやすくしていくために実行できそうな工夫についても大まかにお話ししてみました。
最後にお母さんがおっしゃったこと。
「今私に話してくださったことを,そのまま本人にもう一度伝えてやってください。小さいときからいろいろ心配で,あの子にはもっと自信をもっていろんなことをしてほしいし,そうすればもっとや れるはずだとずっと思っていたけれど,見ているともどかしくて口を開けばついつい叱責するようなことばかり言い続けながら育ててしまった。でもNINA先生から今のように言ってもらったら,き っとあの子も納得できて,自信を取り戻してこれから先がんばっていけると思います。私も,もうだいぶん大きくなったあの子をこれからうまく支えてやれるようにがんばります」と。
…お母さんのこの言葉は,私にとっては最高の讃辞でした。
でも,お母さんがそんなふうに言ってくださるようなアセスメントができたのは,お母さんが小さいときからこどもさんのことをしっかり見ておられて,ちょっとしたエピソードでもこどもさんのことを気に留めながら覚えていてくださって,それをまだ会って間もない私にひとつひとつ丁寧に話してくださったからこそ。お母さんには本当に感謝しています。
お母さんの言葉にすっかり勇気づけられた私。心理検査の結果とお母さんからやこどもさん本人からお聞きしたエピソードを照らし合わせながら本人に改めてお伝えする内容を組み立てて,いよいよ最後の診察の日を迎えました。
結局診断名としてはお伝えしない方向でお話をすることにしましたが,本人の特性・個性を得意な部分はもちろんのこと不得意な部分までお伝えしつつ,それをカバーするために今後取り組むべき課題についてもお伝えできて,その課題を行っていくのを身近なところで支えてくれる相談機関についても本人の意向に沿うかたちで見つけてきちんとお繋ぎすることもできました。
お母さんのおっしゃったとおり,こどもさんにも私の説明をすんなり受け容れてもらえたし,今後に対する不安も多少払拭することができたようでした。「工夫すべきことをまずはがんばってみようと思います」と言ってくれて,とっても嬉しかった!
私にできることはとりあえずここで一旦終了ですが,今後また必要なときにはお繋ぎした相談機関と連携させていただくかたちでこどもさんをサポートさせていただこうと考えています。
もちろん,こちらがわざわざ何かをお手伝いする必要もなく,こどもさんが順調に過ごしてくださることがいちばん嬉しいのですけどね。