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< 驚きの勘違い。 | メイン | 役割,CHANGE! >
2009.03.26 23:42 |  診療  |  こどもの精神科  |  発達障害  |  NINA  | 推薦数 : 2

お母さんのファインプレー。

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このblogと連動するサイト児童精神科医NINAの診察室,少しずつ更新中です。
過去記事をテーマ別に振り分けて読みやすくまとめてありますので,
(はやく3月前半分の記事のリンク作業を行いたいと思います…)
最近こちらに来ていただいた方も過去記事はサイトの方から読み返していただくと便利です♪

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年度末を迎えて自分の仕事はますます忙しくなるばかりですが,世の中では春休みシーズン…久しぶりに診察室に顔を出してくれるこどもの患者さんの予約も続々と入っています。

そして,患者さんのきょうだいも同じく春休みだと,普段は本人さんだけが学校を早退したりして親御さんと受診してくださっているところを,きょうだいも一緒に診察室についてきてくださったりす ることも結構多くて…。


私の外来に定期的に通ってきてくれるアスペルガー障害をもつ女の子と一緒に,先日妹さんがついてきてくれました。

私が主治医として担当させていただく前に,すでにほかの病院で診断を受けておられるお姉ちゃん。でも,お母さんはそんなことは全然深刻な問題とは思っておられなくて,本当に上手におお らかに子育てしながら,でも細心の注意でもってお姉ちゃんの自己肯定感が崩れないように見守っていらっしゃっいます。

いつも母子で楽しく日常の様子を話してくださるのをとても微笑ましく聞かせていただくばかりの私…たしかに学校を始め周囲の環境への適応もとてもよい状態で過ごしておられるので今私が 何もすることがないといえばない状態なのですが,果たして本人やお母さんのお役に立てているのかしら? と何度も不安になってきて。
実際にお母さんにそんな疑問をぶつけてみたりもしていますが,「むしろこちらが喋りたいことを勝手に喋ってばかりでごめんなさいね」と明るくおっしゃるお母さん。

そんな母子の話にこれまでときどき登場していた妹さんと私はこの日が初対面でした。


初めて診察室に入ってくださったにもかかわらず,私とも屈託なく自然に話をしてくれる妹さん。


妹さんがふとジュースを買いに出たとき,お母さんがひとこと。

「妹もちょっと変わったとこあるんですよ。あの子もひょっとしてアスペルガーかな,って思ったり。別に今学校でうまくいってないとかがあるわけではないんですけどね」


…そう,お母さんは初めから妹さんを私に見せておきたいという意図をもって連れてきてくださっていたのでした。
もちろんそのお母さんの意図を妹さんは知らないわけですが。

本当にセンスのいいお母さんです。


診断についてはもちろん今日お会いしただけでどうだということは言えないけれど,もしも診断というか特性をもっておられたとしても,学校や社会に上手に適応して本人が苦しんだり困ったりすることなく過ごせていれば,それはただの個性であって病気とは言えないですよね,と改めてお伝えするとにっこり頷かれるお母さん。

今後もし妹さんが何らかの困難に押しつぶされそうになったときには,きっとまたよいタイミングで連れてきてくださるのでしょう…日頃のお母さんのサポートぶりを考えると,いろんな困難をうまく家族で乗り越えて行けるようにも感じましたが。

私もこんなふうに我が子をさりげなく守り支えてやれる母親でありたいな,と思わされたひとときでした。



なかのひと

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コメント

コメント一覧

素晴らしいお母さんですね。

多くの場合、1人でも困難があると辛いのに、2人となると親もどうしてていいかわからなくなるし、特に兄弟姉妹喧嘩などされると親のほうがブチ切れて収拾がつかなくなることが多いのですが。

見習いたいです。でもそのお母さんも相当なご苦労をされ、大きな困難を乗り越えてこられたのでしょうね。
written by Paul Carpenter / 2009.03.27 07:52
本当に素晴らしいお母さんだといつも尊敬しています。

もともと褒めて伸ばす育児をしていらっしゃるから家族内は本当に楽しい雰囲気だと言うことがよく伝わってきますし,学校など家族外の関わりのなかで本当にピンチ!というときにはご両親がさりげなく,でも的確にツボを押さえて動かれるのです。我が子の様子をよく見ていればこそできることなのだろうと思います。

ホント,見習うことがいっぱいです。
written by NINA / 2009.03.28 22:14

こんにちわ~

m3のせんせいがたのブログ、よくよませて
いただいてるものです。

うちのお父さとお母さ、ぼくに恩ばかり着せるので
ほんとうに参っています。
とくに、お母さのほうはひどいです。
ぼくが、どれだけ努力してきたか、なんて、
まったく無関係に、
とにかく、「学校に行くお金を出した」と、
言い続けます。

通っている精神科のせんせいとご相談し、
そろそろ自立をかんがえているぼくにとって、
親から恩を着せられることは、ほんとうに、
やる気がなくなります。

こんなふうにして、親の世代は、子の世代を
支配してるんだな、ということが、
身にしみてわかるんです。
しょうらい、親になりたいとおもっているぼくに
とって、うちの親は、ほんとうに
反面教師そのものです。
ぜったいに、ああはなりたくありません。

すみません、ねられないので、やけになって
かいています。
どうかおゆるしください。
でも、せんせいは、どうおもわれますか??
written by あ / 2009.03.29 00:24
コメントありがとうございます。

細かい状況がよくわからないので見当違いなお返事になってしまったら申し訳ないのですが…,

日本は世界の国のなかでも教育にしろ医療にしろ育児にお金がかかる国のようですし,基本的にこどもたちは親にお金を掛けてもらって育てられている,と言えると思います。

でも,それをどれくらい負担と感じるかは親御さんの経済状況だったり,親御さんご自身の育った環境だったり,育児に対する考え方だったり,いろいろな要素で変わってくるものなのだろうと思います。

こどもなら誰でも,親にお金を掛けて育ててもらう権利があると私は思っていますし,そのことでこどもが「親にお金を使わせてしまっている」と罪悪感を感じる必要はないと考えます。でも,親御さんはきっとあなたを育てるために一生懸命やってくれているのでしょうし,それだけにあなたに対してさまざまな思い入れや期待があったりするのかもしれませんね。

親御さんの姿を見ていろいろなことを考えながらもあなた自身が将来自分もこどもをもちたいと思っていること,親になったとき自分がどう振る舞いたいのかも真剣に考えていること,それはとても素晴らしいことだと思います。

あなたが今抱えておられる具体的なしんどさについて今の主治医の先生と相談しながら,上手に自立の道を見つけていかれるといいな,と思います。

そして,いつの日かよいお父さんになってくださいね。影ながら応援させていただきます。
written by NINA / 2009.03.30 00:46

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