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2009.03.22 23:58 |  診療  |  こどもの精神科  |  精神科一般  |  NINA  | 推薦数 : 1

まだ足りないもの。

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「私たち、発達障害と生きてます」
好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷き,共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。

このblogと連動するサイト児童精神科医NINAの診察室,少しずつ更新中です。
過去記事をテーマ別に振り分けて読みやすくまとめてありますので,
(はやく3月前半分の記事のリンク作業を行いたいと思います…)
最近こちらに来ていただいた方も過去記事はサイトの方から読み返していただくと便利です♪

 にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ
いつも読んでいただいてありがとうございます。あなたのクリックで応援よろしくお願いします♪

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先日,仕事上のことでふと疑問に思ったことがあって,思い切ってほかの病院のベテラン児童精神科医の先生に質問させていただいたのですが,返ってきた答えは私が知りたかったことの範囲をはるかに超えた深~いお言葉…。

改めて,我が身の未熟さを思い知らされました。


もっともっと勉強しなくちゃいけないことがいっぱいあります…謙虚になっているのでも何でもなく,自分がこれまで学んできたことだけでは全然カバーしきれていない部分がまだまだ本当にたく さんあるのです。

たとえば,小児神経科領域とか身体の発達障害にに関することとか,先天異常にともなう発達障害や精神障害のこととか,中等度以上の知的障害があるひとへの支援とか,…パッと思いつくだけでもこんなふうにいろいろと出てきます。

普段から児童精神科どっぷりの臨床をしているわけではなくて,「一般精神科を受診される患者さん」という枠のなかでこどもさんを診させていただいているので,診察室で出会うことができて診療の経験を積ませていただける患者さんの層がある程度限定されてくるんですよね。

もちろん,それは患者さんのせいではまったくないのですが。

今の臨床の場でずっと仕事をしていくなら,その枠のなかで経験を積んで実力をつけていけばそれでいいけれど,いずれ児童精神科医として「どんなこどもさんでも来てくださって大丈夫!」って自身と責任をもって言うためには,今の枠のなかでの経験だけでは不充分。

自分が経験を積めない部分については,本などから情報を得るか,ほかのひとの経験を分けていただくか,そんな方法で補っていくしかありません。


自分に足りないものをきちんと把握して,ベテランの先生方やまわりの仲間たちから貪欲に経験を分けてもらって…,

そして,私自身のまだまだ中途半端な経験であっても,たとえば「こどもの精神科臨床に興味はあるけど,診る機会がない」と嘆いている若い先生たちにはきっと役に立つはず。

優れた経験を吸収させていただくことはもちろんだけど,経験を共有し合ったり,世代を超えて伝達したり…。

伝えられること,そして伝えること。
そんなことを意識しながら過ごしたいな,と思います。


なかのひと

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コメント

コメント一覧

お久しぶりです。
早速ですが、また質問させて頂ければ幸いです。

「まだ足りないもの」
今の私にも次元は全く違うと思いますが、
共通する悩みです。

私は身体の発達障害のお子さんを複数見たので、
(指が動かない、目で追えない、縄跳びができない)
感覚統合療法や、リハビリ、理学・作業療法等も
勉強した経験があります。(いわゆる専門書です)

また、数の概念がなく、左右も分からない、
中度以降の知的障害、広汎性発達障害のお子さんの
指導にやはり「指導用の」専門書等を読みました。

先日、学校の担任、カウンセラー及び私から
発達障害の可能性を「強く」指摘されたケースで、
大学の臨床心理士の方が言うに、
「問題なし」つまり診断を受ける必要は無いです。

私から見て、「全ての要綱にあてはまり」
又「また学習程度が厳しく、就労も厳しい」
ラインですが、「問題なし」では、
親御さんはあくまでもできない子供をなじり、
また専門の訓練もままなりません。

自分の無力さを感じております。

要するに「今不登校、今孤立、今学力不振」
でないと、診断してもらえないのでしょうか?
そのラインだったお子さんを引き上げた私は、
結果的に無意味な事をしたのか…と思う毎日です。
変に病院での専門医による診断を遠ざける姿勢が、
理解できないので、自分の考えが定まりません。

現場の様子や
率直なご意見をお聞かせ頂ければと思います。
written by denden171 / 2009.03.23 10:25
>経験を共有し合ったり,世代を超えて伝達したり…。
NINA先生もいつか本出しましょ♪
論文もいいのですが、やはり本の方が、方向性(高度な専門書にするのか、医学部生や研修医向けの入門的専門書にするのか、あるいはもっと多くのユーザーを意識し一般向けにするのか…)にも寄りますが、波及効果が違うように思います。ぜひいつか先生の貴重な臨床経験を後世のために残してください☆

話題は変わりますが、私の知っている大学病院の発達障害の外来は現在6月まで予約でいっぱいだそうです。医療分野に関わる前は、これ程需要がある分野だとは思っていませんでした。

一つの事に拘っているとあっちもこっちも気になりますよね。これからも頑張って下さいね☆
written by きどっちょ / 2009.03.23 22:26
> denden171さま

ご無沙汰しております。いつも熱いコメントをありがとうございます。
お返事していたらものすごく長文になってしまったので,そのまま今日の記事にしてしまいました。
疑問にお答えできるような文章になっているといいのですが…。
written by NINA / 2009.03.23 23:35
> きどっちょさま

出版ですかぁ…とっても興味はあるのですが,こうやって雑文をblogに書くのが私には精いっぱいかもしれません。もっとビッグになったら考えます?!

大学病院に限らず,児童精神科は全国どこでも数ヵ月~半年以上初診予約で待たされるようです。長いところでは2年先まで予約でいっぱい!とか,すでに新規患者を受け付けていないところなどもあったりしますよ~。
written by NINA / 2009.03.23 23:39

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