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「私たち、発達障害と生きてます」 好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷き,共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。
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久しぶりにデイケアの話。
数年にわたるひきこもり経験のある,アスペルガー症候群をもつ女の子が私たちの病院のデイケアに通うようになって約2年。
なかまたちのなかで積極的に振る舞えるようになってきたし,場面によってはまとめ役・リーダー役を果たしてくれたりもするし,とてもうまく適応できてきたんだなぁ,と思って見ていました。
そんな経過だったので,診察の時に「デイケア期間が終了したときどんなふうになっていたいと思う?」「就労のイメージ,描き始めてる?」といった質問をしてみたのですが,彼女の口から意外な言葉が…。
「今までの自分の人生,私自身が決断をして選んできたものは何もなかった。私には自分の将来を決める権利はないと思っている。誰かが決めてくれたらそのとおりにするつもりだし,自分で選ぶなんて考えはないから聞かれても困る」と。
どうやらデイケアへ登録したのも「主治医や両親が勧めるから従っただけ」のようで,ここでそつなくこなしていれば誰かが次の道筋を決めてくれると考えていたみたい。
この日は,今後のことは後日改めてゆっくり話す約束して診察を終えましたが,私の中にはもやもやとした何かがつっかえているような感覚が残りました。
こどもが成長する過程で,小さいときにはまだこども自身の考える力が未成熟だから,親などの周囲のおとながこどものことを思って道筋などを選んであげるのはごく自然なこと。だけど,思春期を迎える頃からこども自身の意思も少しずつしっかりしてきて,親の目から見たベストな選択とこども自身の目から見たベストな選択が食い違ってきたり,親の勧めに反抗してこどもが自己主張してみたりといったことも起きてくるもの。
きっと彼女は,親に反抗したり自己主張してみたりする時期を経験しないままひきこもりに突入して,今を迎えているのだと思います。だから,彼女のなかでは「自分で選ばない」人生があたりまえなんですよね,きっと。
自分の将来は,自分が選んでいいものだし,誰もあなたの代わりに決められないんだよ。
好きなことをしていいけれど,仕事をして収入を得る,というのが自立へのステップになると思うよ。
自分の得意なことが活かせて,自分の苦手なことに悩まされなくてすむような仕事を選べたらいいね。
そういう,あたりまえだけどすごく大切なことを今から改めてきちんと彼女に伝えてあげなくちゃ。
もっとはやく伝えてあげられていればよかったな,という後悔もあるけれど,悔やんでも仕方がない。彼女の気持ちがわかったこれからが支援の再スタートだと思って,主治医の先生とも連携を取りながらサポートしていきたいと思います!
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