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「私たち、発達障害と生きてます」 好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷きながら共感しながら読めて,たくさん勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ豊富な「活きたヒント」が見つかる1冊です。
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先日,診察室でちょっと驚くことがありました。
うつ病の診断で約半年診療を続けていた,会社員の患者さん。
しばらく休職してしっかり心身を休めていたのですが,前回の診察あたりで「そろそろ復職してみます」と話しておられたところでした。
その次の受診日に,彼は今まで私が見たこともなかったスーツ姿でいらっしゃったのです。背筋も伸び,表情も引き締まって見えます。休養していた頃の普段着姿の患者さんとは別人のように違っている彼の雰囲気にとても驚き,すっかりのみこまれる私(笑)。
なんとか気を取り直して,「そんなパリッとしたスーツでいらっしゃったの初めてですね~。すごくお似合いですよ! そのご様子だと,無事に復職されたようですね?」とお尋ねすると,「はい」と照れくさそうな返事が返ってきました。
お話をお聞きしてみると,復職すると決めたものの出勤再開前日までは内心どうしても再出勤する覚悟が決まらなかったのだそう。
でも,奥さまが復職する患者さんのために内緒でスーツを新調してくださっていたということを前日の晩に知り,あまり気乗りはしないまま試しに着替えてみたら…,
「ただスーツを着てみただけなのに,信じられないくらい腹が据わりました。実際その晩はぐっすり眠れたし,その翌日から今日まで自分の予想よりもずっと順調に仕事ができていると思います。もちろん,まだ絶対に無理はしないように気をつけています」
そう話す彼からは,落ち着いた自信がにじみ出ています。
「身につけるものが違うだけで気分ってこんなに変わるものなんだな,と改めてわかりました」
スーツ姿だからパリッとして見えるのではなく,スーツに身を包んだ患者さん自身が本当に姿勢も表情もパリッとしているんですよね。
うつ病に限らず,自分の気分を上手に切り替えることは,ストレスに対処したり日常生活をスムーズに送ったりするうえでとても大切なこと。
そんなときに自分の気の持ちようだけじゃなくて,衣類や装飾品といった外見に関係する部分のイメージを変えてみるというのは,想像以上に効果的なのかもしれないな,と私自身も改めて感じるできごとでした。
もちろん,外見でうまくきっかけを作ったら,その状態を維持していくことも大切ですけどね!