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「私たち、発達障害と生きてます」 好評発売中です♪ 発達障害をもつ当事者たちの貴重な体験談が満載!
私も読ませていただきました。
当事者のみなさんはきっと頷きながら共感しながら読めて,たくさんの勇気をもらえると思います。
支援者のみなさんにとっては,日々の支援活動に役立つ,豊富な「活きたヒント」が見つかるはず! の1冊です。
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昨日の記事はこどもさんを診察室へ連れてきてくださった親御さんがこどもさんに関して「うちの子,発達障害ではないでしょうか?」と質問してくださることが増えた,というお話でした。
今日は,ちょっと違います。
「私,発達障害じゃないですか?」
とおっしゃるお母さんも近頃意外と多いんです,という話。
こどもさんのことがいろいろと心配になって,アスペルガー症候群など発達障害について情報を集めてみたら,我が子はとってもあてはまりそう。
そしてお母さん自身,ご自分にもあてはまりそうな気がしてきた…と。
おっしゃること,とってもよくわかります。
こういうご質問があったとき,たいてい私はこんなふうにお答えしているように思います↓。
まずは自閉症「スペクトラム」概念についてお伝えします。
自閉症圏に入るか入らないかという線引きはできなくて,定型発達からの連続体ととらえるのが最近の考え方。なので,ご自分に自閉症スペクトラムにあてはまる特徴があるとお母さんが感じておられたとしても何の不思議もないと思えること。
…そして私自身だって,自閉症スペクトラムの特徴を多かれ少なかれ持っているという自覚がありますよ,ともお話ししています(笑)。
そして,診断に関する情報提供をさせていただきます。
どうしても確定診断をしたい,ということになれば,生育歴を詳しくお聞きしたり現時点での認知特性などを検査で調べたりする必要があること。でも生まれつき自閉症スペクトラムの特性を持っていたとしても,成長発達して成人になるまでの間に経験や学習からさまざまなスキルを習得することができて,一成人として社会生活を送るうえでもはや何ら困らない状態になっているということも大いにあり得る。そうなると,今わざわざ診断することのメリットがよくわからなくなってしまうのでは?…と。
それでもどうしても診断してほしい,とおっしゃられれば診断確定する方向で検討させていただくこともできるし,診断はとりあえず置いといてご自分にはそういう特徴があるかも…と思っていらっしゃるのなら,その自覚があるだけでも日常生活や育児場面においてトラブルを避けたり物事をスムーズに進めていったりするために気をつけるポイントがすでにつかめていてとてもよいのでは?…
こんなふうにお伝えして,「それでも診断を!」と強く希望されたことはこれまで一度もありません。
自閉症スペクトラムの特徴があったとしても,要はそれでご自分が困っているかどうか,周囲が困っているかどうか,ということだと思うんですよね。
こどもさんのために情報収集していて「あれ,私って…?」と初めて思ったくらいなら,おそらくお母さんはこれまで大きなトラブルもなく日常生活を送ってこられていたはず。
それはとっても素晴らしいことだと思うのです。
そして今度はこどもさんにも,(きっとお母さんがそうしてこられたように)成長する過程で自信をもって過ごしながらさまざまなスキルが身につけられるように,ぜひ応援してあげていただきたいな。
お母さんにもこどもさんにも,自閉症スペクトラムの特徴があったとしてもなかったとしても。
…こどもさんもお母さんも,1ケース1ケース本当にさまざまに違っていらっしゃるので,上の説明がみなさんにあてはまるとは限らないのですが,だいたい私がどんな雰囲気でお話しさせていただいているのかをこの記事を通じてお伝えできていたら嬉しいな,と思います。