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2008.12.28 23:59 |  診療  |  精神科一般  |  デイケア  |  NINA  | 推薦数 : 0

醍醐味を知る。

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このblogと連動するサイト児童精神科医NINAの診察室,少しずつ更新中です。
過去記事をテーマ別に振り分けて読みやすくまとめてありますので,
最近こちらに来ていただいた方も過去記事はサイトの方から読み返していただくと便利です♪

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この1年の臨床を振り返って,私のなかでいちばん大きかったことはデイケアの面白さを知ったことでしょうか。

精神科医歴十数年目にして初めてこんなにどっぷりとデイケアに携わらせていただきましたが,時間が限られていてしかも患者さんと主治医だけが1対1で話すことの多い診察と比べて,じっくりと患者さんと接することのできるデイケアがこれほどまでに魅力的とは今まで本当に知りませんでした。

対人不安が強くてスタッフとしか話ができなかった思春期の青年が徐々にグループのなかで役割をもって積極的に活動し始めたり,受動的だった思春期のこどもさんがちゃんと仲良くなれそうなメンバーを見つけて自分から積極的に話し掛けるようになってきたり。

長時間同じ場所でわりと固定したメンバーで過ごすデイケアだからこそ,そういうひとりひとりの変化をじっくり見させていただくことができる…それは本当にデイケアの醍醐味だと思います。

デイケアのなかで自信をもって動けるようになったり,きちんと自分の役割を果たせるようになったり,他のメンバーといい関係を築けるようになったり,といった変化が起こるなかで,ふと気付くと就労に対してあれほど強い不安を感じていた青年が意外なほどすんなりと訓練校やハローワークに通い始めたり就職面接を受けに行ったりする…私が関わらせていただくようになってからもそういうケースが何例もあったし,それを目の前で見守らせていただけることがどんなに嬉しいことか。

デイケアでも日頃の診療でも,やはり患者さんがうまくやれたことはしっかりと労ったり讃えたりしたいもの。
もちろん診療のなかでもそれをすることはできるけれど,デイケアだとデイケア内でのできごとにはリアルタイムにこちらの讃辞を伝えることができるし,主治医一人じゃなくて複数のスタッフから伝えることもできる。
やりかたを工夫すれば一般的な診察場面と比べて患者さんへ肯定的なメッセージを送る機会が豊富に作りやすいんですよね。
そうすると,患者さんたちは自己肯定感を持ちやすくなるし,自信があればこれまで困難だと感じていたことにも挑戦する元気が湧いてくる…。

そのためには,ただ何となくデイケアに通っていただくだけじゃなくて,デイケアのなかで取り組む活動の中身やスタッフの関わりかたなどをしっかり練っておかなくちゃいけない。

より効果的な,より患者さんたちのお役に立てるデイケアにするにはどうすればいいのか,またスタッフみんなでアイデアを出し合って考えて行けたらいいな,と思います。


なかのひと

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